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1、小学生の膝関節の故障(カラテ)
2、小学生のメンタルトレーニング(カラテ)
3、成長痛について
4、子供のパンチドランカーへの不安




1、小学生の膝関節の故障(カラテ) 投稿者:こだっく 投稿日:2003/07/28(Mon) 07:04 No.356

息子は小学5年生、身長150cm・体重70kgです。
フルコン空手歴4年、柔道歴1年です。
ご相談したいのは、関節の故障についてです。
現在、靭帯が伸びているそうで、かなりの痛みを訴えておりますので、柔道の稽古と空手の組み手稽古は休んでおります。
かなりの重量級なので、他のお子さんよりやっぱりかなりのスローペースでしか筋トレはできませんでした。
ジャンピングや走り込みがかなりきついようだったのですが、がんばっていました。
ですが、膝の痛みを訴え始め、整形外科(リハビリ)と鍼治療を受けています。できるだけ安静に、ということなので、がっちりとサポーターをしています。
お医者様のお見立てによると、十字靭帯は無事でしたが、両脇の靭帯が伸びていたそうです。断裂はしていません。
幸い、だいぶ良くなっている、とのことで、無理をしないで固定していれば良い、とのことですが、どの程度で稽古復帰してもよろしいものでしょうか?
また、現在ウェイトについては食生活の改善などを心がけていますので、少しずつの減量を実行しています。(精密検査の結果、内臓脂肪はありませんでした)
ですが、このウェイトでは、また関節の故障をするのではないか、と不安もぬぐえません。

現在も「歩けるのなら、稽古できるのでは?」と言われ、つらい思いをしているようです。
ウェイトのある子供の場合、親として稽古参加には何に気を配ってやればよいものでしょうか?

本人は空手も柔道も大好きで、ずっと続けて行きたいそうなので、背が伸びて、体重とのバランスが良くなるまで、できることはバックアップしてあげたいと思っています。
アドバイスのほど、よろしくお願いいたします。


こんにちは!
息子さんのお怪我、心配されたことと思います。

まず膝関節の靭帯についてですが、お話からするとおそらく内側側副靭帯、外側側副靭帯を損傷されたのでしょう。

完全な断裂ではなくても、今後膝の緩みなどの後遺症が出ないようにしっかりと治療したほうがいいでしょう。(伸びている、といわれたということは、「少なくとも軽度の部分断裂はある」と解釈したほうが懸命です)

はじめに膝の安静、それから消炎鎮痛、そしてRICEの励行が基本となります。これにプラスして膝の周りの筋肉の強化とストレッチング(リハビリ)、動くときのブレースやサポーターでの支持、加えて適度なダイエットが復帰に必要な要素となります。

これらをちゃんと行い、サポーターやブレースなしで痛み無く歩く、走る、ができ、学校の体育も問題なくこなせるようになってから練習に復帰すべきだと考えます。

次に年齢の割りに体が大きなお子さんが格闘技を行う際、どのようなことに気を配っていけばよいでしょうか?
まず、体が大きいと怪我をしやすくなります。体重を支える骨や靭帯、筋肉がまだ未発達な状態で、小さな同級生と同じような動きをさせた場合、体に来るダメージは大きいです。(体重が周りより15%多くても、靭帯の強さはあまり変わりません)
長続きさせるには、本人にFITした練習内容と練習量を構築してあげないといけません。
つぎに、体が大きいとスポーツ、とくに細かい階級制度の無い格闘技において大人から期待されやすいということがあります。
格闘技は1対1の競技ですから、周りより成長が早く、体格もいいと同級生との体力差だけで勝ててしまうことがあります。これで本人が自信をつけ頑張ることは大変にすばらしいことなのですが、その体力のあまり年齢を無視した練習に組み込まれてしまうことがままあるようです。(スポーツ医学の常識でいいますと小学校高学年では、筋力のトレーニング、力強さを養うトレーニングは早すぎます。)

今回の息子さんのケガはオーバートレーニングが引き起こしているようですね。
成長期には成長期に合った練習を適量行わないといけません。
学校での体育の内容もそれを考慮して作ってありますが、趣味で行うスポーツの場合、学校での運動+アルファとなりますからオーバートレーニングに陥りがちです。

ご本人の体調の変化、モチベーションの変化、ケガや使いすぎの有無などを含めてよく観察し、オーバーワークや障害を未然に防いでやるのがご家族の役割だと考えます。そして、コンディションを整えていくことも強くなるために必要だということを教え諭してあげてください。

ありがとうございました。
詳しい、丁寧なご説明で、本人も納得することができました。
夏の合宿もハードなことで定評があり、合宿明けの翌日に試合が組まれていたのですが、先のことを考え、両方とも今回は遠慮する、ということにいたしました。

これからも焦らず、じっくりと親子で武道に取り組んで行こうと思います。
ありがとうございました。

2、小学生のメンタルトレーニング(カラテ)

メンタルトレーニングについて :みずきパパ  

はじめまして、フルコン系空手歴2年の娘(小学5年生)を持つ父です。この質問がこの場にふさわしくないかもしれませんが、他にあてもなくご質問させていただきます。

空手に夢中の娘が、何度か試合に出場しているのですが、その度に
試合前の極度の緊張(恐怖)から腹痛、吐き気をもようし終いには泣き出す事もあり、試合の勝ち負けでなく一生懸命練習した精一杯を発揮できない事がとてもかわいそうでなりません。
試合に出場することを諦めればよいのですが、症状とはうらはらに本人はいつもやる気満々なので困りものです。
試合に臨み、自分の力を出し切れる強い精神力を養うための、メンタルトレーニングの方法が有れば教えていただきたいのですが、よろしくお願いします。


Re: メンタルトレーニングについて 格闘クリニック  

ある心療内科の先生が、ストレスに強いと言うのはストレスに対し我慢強いわけではなく、ストレスに対して敏感で、逃がしたり小さくすることができる事を言う、とおっしゃっていました。
ストレスに鈍いと結局大きなストレスを受けるまで耐えてしまうからかえって体への影響が大きくなってしまう、と言うことです。
彼女の場合のストレスはどのようなものでしょうか?
一生懸命練習するということは、勝ちたい意欲が強いと言うことがいえると思います。友達や指導員など周りの人の期待や考えにこたえようとする傾向はございませんか?学校でも家でも比較的優等生の部類に入る子は一生懸命(周りが見ててかわいそうになるくらい)頑張ろうとするものです。
自分の力が出なかったらどうしよう、きつい練習の成果が出なかったらどうしよう、、、という恐怖心が心の中にないでしょうか。
メンタルトレーニングとしてはは本当の問題はどこにあるかを認めつつ行動により解決していくことがいいと思います。
試合で全力を出し切る、と言うゴールの前に、例えば試合で得意技をを使うことを目標にしてあげて、それが達成できたらみんなで喜ぶ、
といった小さなゴールを創ってあげてみてはいかがですか?
全部出し切った、なんて一流選手でもなかなかないことだとおもいます。
私事で申し訳ないのですが、小学生の時、テストの字があまりにも汚くて親が先生に面談で指摘されたことがあります。
ぼくとしてはテストの答えを書くことが一番大事な目標だったので、読めればいいほどの字を書いていました。字なんて読めればいいじゃないか、と子供心に思っていましたし、丁寧に書いて時間が足りなくなることがいやだったのです。
面談後、父が私に、「字を丁寧に書いて、時間が足りず答えがわかっていてもかけなかったものに関してはお父さんが点数をあげるから、ゆっくり書いてごらん」
といってくれたことを今でもよく覚えています。父が専用のゴールを創ってくれたんだとおもいますし、父が自分を理解してくれていることに安心したものです。
きっとお子さんは空手が大好きで最も大切なものなんだと思います。
もっと気楽に遊びでやっているような人が勝ちあがることもジュニアでは良く見られますし、知らずのうちにプレッシャーになっているのでしょう。
なんか中途半端な答えで申し訳ありません。
ぜひ皆さんのご意見も伺いたいです。
よろしくお願いいたします。




Re: メンタルトレーニングについて こだっく  

はじめまして。 
我が家にもフルコン歴2年半の息子(小3)と歴2年3ヶ月の娘(小1)がいます。
娘はまだまだお遊び気分なので、試合前の緊張というのはほとんど無いようですが、息子は毎回かなり緊張しまくりました。
トイレには何往復も(緊張で下痢になります)しますし、準備をしてからも、とにかく落ち付きません。ただ、みずきちゃんと少し違うのは、試合上に上がると、開き直るところがあるようです。名前を呼ばれたら、「やるっきゃない!」とハラを据える様です。
何度か大会での優勝・上位入賞を経験し、みなさんに誉めていただいたあと、負けが続きました。その頃は、みずきちゃんのような症状がひどかったです。道場の先生、仲間の期待を裏切ってしまい、叱咤激励の叱咤のみを受けていた事もあり、子供なりに苦しんでいました。
でも、アノ広い試合上にたった一人で立ち、1分ないし1分半をたった一人で戦い抜いてくるんです。逃げ出したいのを我慢して。それってすごいことなんですよね。
私も空手の稽古をしてはいましたが、試合経験はありません。一度スタッフとして前準備に行って、試合上の真ん中に試合と同じように立ってみました。ホントに怖かったです。「ウチの子、こんな怖いところでがんばっているんだな〜」と感動しました。
それからは勝っても負けても、「がんばったね」と誉めるだけでいます。たとえ勝敗では負けても、「イイ蹴りが出ていたね」「後ろに下がらないでよく前に出ていたよ」「最後まで泣かないで闘い抜いたね」誉めるところはたとえ負けてもたくさんあるんですよね。
そういった言葉かけをするようになってからは、試合前の緊張も大分落ち付き、落ち付いた試合運びをできるようになりました。
体力や、試合で勝つための技の習得は稽古で身につけるものですが、精神力は本人と、それを受けとめてあげる身内の役目かな、と私は解釈しています。
特に少年部のうちは泣くのもしょうがないかな、と。ただ、試合中と試合場から降りるまでは絶対に泣く事は禁止させています。こちらの胸の中に来たら、人目は関係なく、泣きたいだけ泣かせてやります。子供なりに理由があって涙は止まらないんですよね。涙が収まったら、誉めるところは思いっきり誉めてやり、自分なりの反省を聞いてあげています。
一歩ずつ、心も体も強くなって行くのを見守ってあげたいと思っています。

「精神力を強くするトレーニング」はゴメンナサイ、偉そうな事をかいた割に知りません。何もかも「一歩一歩」と思い、稽古をしています。空手歴はほぼみずきちゃんと我が家の子供達は同じくらいですよね。まだ2年ちょっと。これからずっと稽古を続けて行くのなら、まだまだスタートラインですよね。ずっとこの緊張して力が出しきれない、という事は続かないと思います。経験がちびっこ拳士を強くしていくのだと信じています。
子供の成長を信じて見守っていくのも、ある意味のトレーニングなのでは、と思います。(ホントに偉そうにゴメンナサイ)


Re: メンタルトレーニングについて みずきパパ  

闘クリニックの先生、コダック様、とても参考になるレス有り難う御座います。
ご指摘の通り、娘はお父さんっこでパパの前ではとにかくいい子でいたいという、思いの強い子で小さな時は軽いチックの症状も出ておりました、父として過大なプレッシャーを掛けることには気を付けていたつもりなのですが、ついつい欲が出て過大な期待を掛けていたような気がします。これからは、みなさまのアドバイス通り、一段一段階段を上るように小さな目標を一緒に上っていきたいと思います。コダック様の言うとおり、あの試合場に一人であがっていけるそれだけでも強い子に育ったと喜ばなければいけませんね!みなさま本当に有り難う御座いました。



Re: メンタルトレーニングについて マチャミ  

初めまして。
みずきパパさんは空手をなさっていないんですよね?
その前提で書かせていただくので、違っていたら、ゴメンなさい。^^

私は みずきパパさんが空手とその試合(練習だけじゃ、駄目です!)を、みずきチャンと一緒にすることが、一番良いと思います。
今のみずきチャンにとって、これ以上に力強い心の支えはないと思います。

でも、みずきパパさんには、きっと、具体的に物理的な理由があって、空手をやってはいないのだと思います。(時間がないとか〜)

でも、それは、本当に『出来ない』理由でしょうか?

みずきパパさんが空手をしない本当の理由と、みずきチャンが試合上で向いあう恐怖は同じものだと思います。

みずきチャンはその恐怖と具体的に向い合い、打ち勝とうと毎回、悪戦苦闘しているのです。

でも、みずきパパさんは、それとは向かい合わないまま(自分が体験するというのは迂回して)特効薬を手にいれようと心を砕いておられる。

みずきパパさん自身が、みずきチャンが向い合っている恐怖を体験しない限り、みずきチャンが求めている特効薬が何なのかは、分らないと思います。

娘の後輩となり、一生懸命空手をするパパを、娘は誇らしく思うはずです。
そして、自分の最大の理解者を父に持つことで、みずきチャンは誰よりも力強い応援を得る筈です。

是非是非、一緒に空手をやりましょう〜!!^0^押忍。


Re: メンタルトレーニングについて みずきパパ  

マチャミ様 レスありがとうございます。
たくさんの方にいろいろなご意見をいただき本当にありがたく思っております。
私も娘に遅れること1年と6ヶ月、昨年の11月より一緒に稽古しております。現在稽古中に張り切りすぎて右足首を骨折してしまいましたが
毎日娘に負けないよう筋トレ、柔軟に励んでおります。
マチャミ様の言われるとおり、親子で一つのことを習うのはものすごく楽しいですね!たくさんの会話も生まれるし何より親子であり、先輩後輩であり、友でもあるような不思議な感覚がお互いを刺激し合います。
これからも、先輩である娘を追い越せるようパパもがんばります。

3、成長痛について 
前回、息子の成長痛についてご相談いたしました。
おかげさまで、無理をさせずに注意して生活していましたら、1ヶ月ほどでほぼ完治いたしました。
ほっとしていましたら、ここ2,3日、「踵が痛い・歩きづらい」と言うので、整形外科に行き、レントゲン・診察を受けました。前回よりは早く直るよ、とは伺いましたが、やはり成長痛だそうです。
成長痛と言うのは、そんなに何回も繰り返すものなのでしょうか。気をつけなければいけないことはありますか?
靴を履いてするスポーツよりも、はだしで行なうことの多い武道系の方が発症しやすいから、とはおっしゃっておられましたが。
本人は稽古をしたがっています。(目的が出てきたようです。)
小児科では減量、とまでは行きませんが、増量をしないようには指導を受けております。(食事療法・運動療法)
ちなみに彼の身長は138cm、体重は63`、小学4年生です。



今回は成長痛も含めた踵骨部の痛みについてお答えいたします。
踵骨炎には@外傷によるもの、A発育期に起こるもの、Bオーバートレーニングによるものがあります。
8歳から15歳くらいにおこる骨端症をシーバー病(踵骨骨端炎)といいますがこれは男子に多くみられるスポーツ障害です。
踵に負担のかかりやすい競技(踏み込みやジャンプの多い種目、剣道やバスケなど)に多いですからはだしの状態が多い武道系、というのも納得がいきます。
ある程度の時期が来れば治るものですが、稽古を考えれば足の裏を守ってあげる事が重要です。ヒールパッドや足底板を使用して、ストレスを逃がしてやることが一番の対策です。
痛みが強いときは、思い切って練習を休むことも必要かと思われます。


ありがとうございました。
少し休養させておりますが、学校の行きかえり、体育の時間が少々辛いようです。
ヒールパッドや足底板、というのは靴の中に入れるシートのことでしょうか?
ネットで検索しまして、いろいろ探してみたのですが、靴の中に入れるものか、物々しく病院で製作していただくような矯正具のようなものを見つけました。
靴の中に入れるのは、ドラッグストアなどで見かけますが、病院で作っていただくのも時間がかかるようで・・・迷っています。

4、子どものパンチドランカーへの不安 投稿者:瀬尾 安通子 投稿日:2003/07/05(Sat) 頭部にも情報があります
小学3年の二男は、年少からグローブ空手を始め、小1からは空手とジュニアキック(キックボクシング)の試合に出ています。
週に3回、2時間から2時間半の練習中、5分前後の組手を2回から3回行います。グローブとスネサポータを付け、ヘッドギアーは付けません。最近パンチドランカーについて聞き、心配です。どの様にしたら防げるのか是非教えてください。よろしくお願いします。

こんにちは!
パンチドランカーは引退して数年から数十年して発症することが多い障害です。
普通、人間は加齢により脳細胞が死んでいくのですが、おそらく若い頃たくさんの衝撃を脳に受けるとある年代を過ぎてから加速度的に脳細胞の障害が進行するのではないか、という仮説が言われています。
ですから、恐ろしいことに若い頃多少の無理をしてもそのときにはわからないものである、という認識は格闘技者はもちろん保護者、指導者の方々は持っておくべきだと考えます。
顔面を殴りあうのが専門のボクシングの場合、試合数が多い選手、引退年齢が高い選手ほどパンチドランカーが多く見られるといいます。おそらく、この傾向はボクシングに限らないことと思います。

格闘技をやる目的は人によって違うので、練習内容もそれぞれに設定されるのが理想的と思うのですが、あくまで「脳を守る」とう観点からいいますと
1、ヘッドギアをつける
2、スパーリングの強度を下げる
3、練習ではライトタッチにとどめる
4、グローブはやわらかいものを使う
5、試合はよく選んで出場する(なるべく同じ体重同士の試合に出る)
6、試合と試合の間隔を60日以上空ける。

といった防護策が考えられます。(これらを遂行しても、パンチドランカーになる可能性はゼロではありませんが)
よくジムの指導者と安全についてご相談されてみてはいかがでしょうか?