大腿後面(ハムストリングス)、内転筋群、股関節など
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1、カラテ股関節痛
2、ストレッチによるハムストリングスの痛み
3、左軸足の筋が伸びません、、、
4、テコンドー内転筋不全断裂
5、ハムストリングスの肉離れ(陸上)
6、カラテの横蹴りと股関節痛
7、左ひざ裏の痛み(ハーフマラソン)
8、少林寺拳法での股割り
9、左右非対称の柔軟性(カラテ)
10、上段の蹴りとハムストリングス(カラテ)
11、ストレッチとレッグカール時の痛み(カラテ)
12、股関節 関節唇損傷について
13、関節唇損傷 追加質問
14、股関節の痛みと柔軟性(テコンドー)
15、大転子部の痛み(伝統空手)
16、臀部の痛み(カラテ)
17、サッカーのスライディングでの怪我と応急処置
18、ランナー内転筋の肉離れ
19、ランナー内転筋の肉離れ:経過報告
20、股関節の音の原因(日本拳法)
21、内転筋の損傷(サッカー)
22、ストレッチと股関節痛
23、横蹴りと股関節痛
24、大転子の違和感
25、開脚時の痛み(カラテ)
26、ストレッチ後のケア
27、アイソメトリクスと股関節
28、ハムストリングスのトレーニング
29、テコンドーとハムストリングス損傷
30、太ももの痛み(ジャズダンス)
31、ストレッチと内股の痣
32、手首の炎症と股関節可動域の低下
33、回し蹴りと股関節new
1、カラテ股関節痛
はじめまして 現在極真空手を始めて2年経つ道場生ですが、柔軟運動をしている際、始めてばかりの頃はただ普通に筋が痛いだけだったんですが、最近股関節の関節部分が痛くなります その後夜も仰向けで寝ているだけなんですがジワジワと骨の部分とその上の筋肉が痛みます
負荷をかけ過ぎなんでしょうか?
筋の端は腱という組織になり、腱が骨に付着しています。 付着部に負荷がかかると裂離や付着部炎が起きることも考えられます。 また、股関節そのものの障害はいかがでしょうか。 小さい頃先天性の脱臼があったり成長期の形成不全がある場合、後で影響が出てくることがあります。 患部を一度しっかり休めつつ、診断をつけるためにも受診されてはいかがでしょうか? 原因がはっきりするまでは無理な柔軟運動は避けたほうが安全でしょう。 |
初めまして。二十一歳大学生です。
一週間ほど前からなのですが、開脚ストレッチをする際にそれ以前は股関節が痛かったのですが、大臀筋下部から、大腿二頭筋、ハムストレングスのあたりが痛んで、股割りが出来ません。
蹴り上げのときも大腿二頭筋が痛みます。しかも両足です。何故でしょうか?
それほど激しい運動はせず、ストレッチのやり過ぎ、やらな過ぎでもありません。
思い当たる節がないのですが…アドバイスよろしくお願いします。
両側のハムに痛みが走るとの事ですが、一番考えやすいのは、やはり筋の不全断裂ではないでしょうか?現在までの稽古で、ハムの疲労が激しいタイプで、一週間前にたまたま症状が顕在化してきた、ということも考えられます。股関節を屈曲したまま(脚と体幹と90度にする)膝をまっすぐにすると痛いと思います。治療としては、シップなどで炎症をおさめ、痛みがなくなったらゆっくり動かしていくのがいいと思います。保温用の大腿サポーターをつけて、ウォーミングアップを十分に行い、ごくゆっくりのジョギングを20分程度から始めてください。慣れてきたら速度を上げましょう。ダッシュは当分避けた方がいいと思います。 |
3、左軸足の筋が伸びません… 投稿者:SK 投稿日:2003/05/13(Tue)
はじめまして。突然すみません。
15年ほど前に空手をやっていて、その時に左ももの裏の内側近辺の筋を切るというまではいかなかったにしても、痛めて(内出血を起こして)しまいました。それ以来左ももの裏の内側というか側面の筋が伸びません。それから格闘技などから離れ、また格闘技(テコンドー)を始めたのはいいのですが、柔軟で身体が硬くて痛いという痛さではなく、その部分だけがピキーとかチクーとかする痛みが走り、そこだけの筋がのびません。理由は何が考えられますでしょうか?また治す方法とかありますでしょうか?うまく説明がができず、漠然としてますが、もし知っていたら教えて頂きたいと思ってます。また、立川に済んでいるのでその近辺でよい病院などがあったら、教えていただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。
こんにちは! 受傷から15年あまりたっているとしますと、組織が瘢痕化してしまっている可能性があると思います。 まずは整形外科を受診をされてみてはいかがでしょうか? MRIが撮影できるところでしたら筋の状態もある程度わかるかと思います。 練習では痛みを我慢して伸ばさないように気をつけてください。もっと悪くなりますよ! |
親切丁寧に返信して頂きまして、ありがとうございます。
MRIが撮影できる整形外科を訪ねてみたいと思います。
そこでも原因がわからなかったら、またこちらへたずねて参りたいと思います。
4、テコンドー内転筋不全断裂
初めまして。テコンドーを始めて二ヶ月の21歳です。先週の稽古で右の踵落としを頑張りすぎたらしく、左大腿内転筋がとても痛くなり、右足が十分に上がらなくなりました。ちなみにストレッチはいつもしっかり行っています。昨日の稽古でも未だに痛かったので無理はしませんでした。こういうのは筋肉痛と同じで回復すれば以前より強くなるものでしょうか?また、こういった筋を痛めた場合、私はどう自己治療すればいいのでしょうか?お願いします。
筋の不全断裂がおきていると考えていいと思います。 筋の痛みが出るということは、微小な範囲でも少なからず組織が壊れていま す。 膝をすりむいた時、時間がたつとかさぶたの下に繊維が形成されますよね。筋肉でも同じように炎症後の繊維化が起きます。この繊維化した部分が大きかったり石灰化を伴ってしまった場合、以前より確実に柔軟性がおちることになります。また血腫の中に骨が出来るといういわゆる骨化性筋炎という状態になると、手術で摘出しなければならないケースもありえます。 ですから傷めてなおってを繰り返すことは強くなるどころかどんどん固くなるということを知っておいてください。 (筋の超回復とは異なります) 治療としてはまずはRICEを行いつつ、抗炎症剤を塗って様子をみるというのが一般的でしょう。 痛みを感じない程度のゆっくりとしたストレッチを時間をかけて試してみてください。けっして急にやったり、ダッシュしたりしないように心がけてください。 回復までには時間がかかりますので、あせらず完全に治してください。 |
5、ハムストリングスの肉離れ(陸上) 投稿者:カズ
高校で陸上の短距離をやっています。春先にハムストリングスを肉離れを起こしたのですが、インターハイなどもあったために無理をしてマッサージやストレッチなどをしながら練習を続けてしまいました。今は一段落ついたのですが、ハムストリングスの違和感がなかなか取れません。いろいろ調べてみると骨化性筋炎の可能性もあると思うのですが、どうすれば治るのでしょうか?
骨化性筋炎の診断がついているかどうかが一つのポイントになると思います。骨化した部分の大きさなどはレントゲンやMRI検査でわかると思いますので診察を受けるとよいと思われます。 小さいものでスポーツに大きな支障がないものでは、そのまま保存的に診る場合が多いようですが、大きなものや日常生活に支障がある場合は 外科的摘出術が行われます。 違和感はどの程度なのでしょうか??走れない、膝が伸びきらない、という状態でなければ筋を傷めないようなストレッチ(当サイトでも紹介しています)、練習後の抗炎症剤の使用、筋力バランスを考えての強化といったもので補っていってみてはいかがでしょうか。 |
Re:
違和感については、全力疾走後に少し傷みがでるという感じです。
日常生活、練習には影響はあまり無いので、アドバイスのようにストレッチ、練習後のケアなどをしながら様子を見ようと思います。
たいへん参考になりました、ありがとうございました。
6、カラテの横蹴りと股関節痛 投稿者:竜仁 投稿日:2003/03/04(Tue)
14:42
空手をしております、38歳の男です。二年程前から左股関節の腸骨筋のあたりが痛み前蹴りは、なんの問題も無く出来るのですが、横蹴りの類が、ある角度に入ると痛みが走り出来ません。開脚などのストレッチは急激な動きをしなければ、行えます。この痛みを取るには、どの様な治療法がありますか?又このままトレ−ニングを
続けていてもよろしいのでしょうか?
こんにちは! まず股関節の痛みの原因を知る必要があると思います。 股関節は、骨盤、大腿骨という2種類の骨、そして関節の接する部分にある軟骨、その周りを取り巻く関節胞、周囲の靭帯や筋肉から出来ています。 これらのいずれも運動制限をきたす可能性があります。 まずどこがどのようにやられているのか、画像的な診断を含めた診察を受けてみてください。 実際の治療としましては、炎症を抑えたりといった保存的なものから、骨頭壊死(大腿骨の骨頭部分が循環不全で死んでしまう病気)などの場合は手術もありえます。 痛みが出てから2年と経過が長いですから、しっかり治してみてはいかがでしょうか? 練習におきましては、股関節の外転運動(横に開く運動)は少し控えられたほうがいいと思います。 関節を十分暖めてから、下段、中段と無理なく上げていくようにしましょう。 |
7、左ひざ裏の痛み(ハーフマラソン) 投稿者:知夏 投稿日:2003/06/13(Fri)
はじめまして33歳の女性です。走行暦1年で今は月間200キロ弱走っています。普段はジムのランニングマシーンで週4日ほど走っています。最近はハーフマラソンを走れるようになりました。この1週間左ひざ裏に痛みを感じるようになりました。ちょっと固まったような痛さで、前屈をするとつらいのです。歩く時もちょっとかばってしまう感じで、慣れれば普通に歩けるのですが、走りも走ってしまえばなんとか走れるのですが、5キロほどで足が固まって走れなくなってしまいました。多分十分なストレッチが出来ていなかったと思うのですが、どうすればいいのでしょうか?病院に行くほどではないですか?自宅で出来る治療法、またしばらくは走るのは休んだ方がいいのでしょうか?
こんにちは。ご利用いただきありがとうございます。 左ひざ裏に痛みが生じる、前屈すると痛みが増すということですので、太ももの裏側の屈筋群(ハムストリングス)の付着部あたりの損傷が疑われるかと思います。 まずは、損傷部の炎症と痛みを抑えることが大切だと思います。 そこで試合の近いスポーツ選手や格闘家に勧めている方法をご紹介します。まずインドメサシンなどの抗炎症剤の入った塗り薬を損傷部とその周辺に塗ります。そしてその上から湿布を貼り、包帯などで保護するという方法です。 塗り薬は、上からラッピングすることで患部への吸収率が上がるといわれています。これによりより確実な抗炎症作用を期待するというわけです。 炎症が治まりましたら筋をいためないようにゆっくりストレッチをし、より少ない距離のウォーキングから再開してください。いきなりダッシュしてはだめですよ! ここでひとつ考えていただきたいのはなぜ両膝のうち左だけに問題が生じたか、ということです。 フォームは正しかったか、左右のバランスは問題なかったか、走るコースに偏りはなかったか、シューズは大丈夫か、、、、。 ひとつの怪我のなかにいろいろなヒントが隠されていますので、ぜひこの機会にチェックされてみてください。 |
8、少林寺拳法での股割り 投稿者:ジュン 投稿日:2003/07/14(Mon)
こんにちは&はじめまして。25歳の会社員男で21歳まで少林寺拳法をしていました。
21歳の時にストレッチ中に股割りをしていて、前はぴったり開くまで出来なかったのですが、ある日友達に手伝って貰った時に突然出来てしまいその日は由としてました。ですが、次の日から股割りをすると今までの半分くらい開いた状態で右足の太もも内側の筋肉が非常に痛み股割りが出来なくなりました。膝と股関節あたりの筋肉(スジ?)が特に痛く、上段蹴りが出来なくなり少林寺を辞めました。日常生活には支障は無いのですが、25になっても未だ治らず痛いのですが、これは治ったりはしないのでしょうか?真剣に悩んでいます。
是非教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。
こんにちは! |
9、左右非対象の柔軟性(カラテ) 投稿者:YOSHIAKI
私は33歳から空手を始めて4年程になります。ほとんど毎日のようにストレッチを行っていますが、左足(股関節)はかなり柔軟になってきたと思われるのですが、右足(股関節)がほとんど効果が見られません。蹴り技など90°以上上がりません。横蹴りの時など斜め前にしないと上がらず、つま先を上に向けないと上がりません。何かアドバイスがあったらお願いします。
股関節の柔軟性の左右差が大きいと考えてよろしいでしょうか。 まずは股関節の機能に異常がないかどうかをチェックしてみてはいかがでしょう? 人間の関節には、可動域と呼ばれる、「動きの範囲」があります。 股関節でいえば屈曲・伸展、外転・内転、内旋・外旋、という基本的な三つの面での動きがあります。股関節を動かすということはこれらの動きを組み合わせていると考えることができます。これらの動きの範囲を左右で測定してもらいその左右差があるかどうかチェックするのです。(ちなみに横蹴りという動きを解剖生理学的にいいますと股関節の外転運動が45度まで、それ以上は実は脊椎の側屈で補っていることになります。横蹴りが上がるようになるには股関節の動きだけではせいぜい45度まで!なんですね。90度以上上がっている人は体幹の使い方ができている、といえるでしょう。) この動きの範囲に異常があれば、なんらかの関節、またはその周囲の異常の可能性があります。これは整形外科に行けば診察してくれます。 股関節そのものに異常がないとすれば、柔軟性の差はある程度仕方ないものかもしれません。といいますのも人間の体には必ず左右の差というものがありますから左右差を埋めるには利き手を変えてしまうくらいの徹底した訓練が必要となってきます。 日常生活ではどうしても無意識に動かしやすい方の動きに偏ってきてしまいます。練習でも常にそのことを意識していないと得意な方はますます得意に、できないほうはますますできなくなる、というふうに大きく差が出てきてしまいます。左右の差を生かしつつも、全体のバランスに支障が出ないように創っていってください。 左右の対象性と左右差、とても面白いテーマだと思います。 |
10、上段の蹴りとハムストリングス(カラテ) 投稿者:ゆうぞう 投稿日:2003/07/15(Tue)
はじめまして。フルコン空手暦3年、38歳会社員です。以前までは開脚もある程度出来、上段系の足技を難無く使えていたのですが、2カ月程前より両足太ももの裏の筋に痛みを覚えるようになり、前蹴上げが蹴れなくなってしまいました。また、前屈等も痛みのため出来ない状況です。比較的回し蹴りについては痛みが少なくなんとか蹴れています。対処法が分からず不安がつのるばかりなのですが、稽古は週に3〜4回しております。宜しくお願いします。
こんにちは! |
11、ストレッチとレッグカール時の痛み(カラテ) 投稿者:かつ 投稿日:2003/08/17(Sun) 00:22 No.377
空手歴4年の22歳男です。
最近は稽古の量も増えたので疲れが溜まらない様に練習、ウェイト後にストレッチもしっかりやるようにしてたのですが、やはり疲労が溜まっていたのか、蹴り、ストレッチの際に、右ふとももの裏の付け根に「ぴりっ」とした痛みが走るようになりました。しかし動かせる範囲で足を暖めると痛みが無くなっていたので練習を続けていました。
しかし最近は痛みがふとももの付け根を中心に縦に足の後ろ全体に走るようにまでなってしまい、自分でも悪化しているのが分かります。また、ストレッチではなくてもジムでのレッグカールで足に力を入れたときにも同じような痛みが走るのです。
これは肉離れでしょうか?だとしたら「疲れをとる」と重点的にしたストレッチがかえってよくなかったのでしょうか?
また、今自分はどうしても今のペースでの稽古を保持したいんです。効率的に怪我を治しつつ稽古をする場合、稽古中のケア(足を伸ばしすぎない、など)以外に、アフターケアなどはどのような事を行えばいいのでしょうか?
こんにちは! 22歳でキャリア四年ということで、技術的にも体力的にも伸び盛りの時期ですね。 この時期に練習量をしっかりこなすことは、体力レベルをUPさせる目的と同時に自分の体の限界を探るという点で非常に有益であると思われます。人間の体は性格と同じように一人一人異なり、同じメニューをやってもそれぞれに伸びていく部分が違いますし怪我をしやすい部分もそれぞれです。 今回の怪我はハムストリングスの不全断裂のようですから、かつさんの場合はハムストリングスに疲労がたまりやすいタイプであることがわかったわけです。ここでしっかりとケアされることで、再発を防ぎ弱点を減らすことができます!! @ストレッチ ストレッチのやり方は正しいでしょうか?格闘技の世界では「痛みを我慢すれば強くなる」という空気がありますがストレッチに関しましては痛いストレッチは正しい方法ではありません。 当サイトのPNFストレッチのページ、選手生命を左右する障害ーハムストリングスのページをご参照いただき、痛くない方法をマスターしてください。 それから、ストレッチの前に軽く汗をかく程度のウォームアップをやりましょう。ウォームアップをやらずにいきなりストレッチをやりますと筋肉を傷めることが多いですから。 A姿勢 前傾の姿勢をとりますとそれだけでハムストリングスは常に引っ張られた状態になります。上半身を前に倒し、前蹴上げをやりますと傷めやすいことはご経験があるかもしれません。ハムに余裕を持たせる意味でも、ニュートラルな姿勢を心がけてください。 B練習内容のアレンジ ハムストリングスを傷めている、またはハムストリングスに疲労がたまっているときに、無理に元気なときのメニューを遂行しようとしていませんか?ほとんどの一流選手は怪我をしたとき用の練習メニューをもっています。足を怪我したときは上半身や元気な方の足をフルに用いたメニューでいつもの運動量を維持しています。ハムストリングス断裂の場合はリハビリテーションと並行して上半身トレーニングやエアロバイクなどはがんがんやっていきましょう!ここで痛みを我慢してダッシュなどをやると、弱点がさらに弱くなってきますから注意!怪我をしたときこそそれをヒントに自分にあった練習方法を開発するチャンスといえます。 Cハムストリングスのケア 傷めた直後から48時間はRICEと消炎を、それ以降は入浴やホットパックなどの方法で患部を温めましょう。保温サポーターも効果的です。筋肉は暖めますと柔軟性が増しますから練習前、試合前に温めておくのもいい方法です。実際、冬場の試合では会場に着く前にカイロをあてて怪我を防ぐという工夫をされているプロ選手もいます。 その他、格闘技医学の「選手生命を左右する障害ーハムストリングス断裂」のセクションに具体的な方法を紹介していますのでご参照いただければ幸いです。 |
12、股関節 関節唇損傷について 投稿者:さんた 投稿日:2003/08/25(Mon) 18:21 No.391
はじめまして。
31歳、極真空手歴6年、アマレス歴1年の男です。
表題の件についてご相談させて頂きたく書き込みさせて頂きます。宜しく御願い申し上げます。
元は今年の2月頃、スキーでの転倒を抑えこもうとして無理な力が加わった為、右股関節に違和感が生じました。その後放っておけばそのうち治ると思い込み、そのまま空手をしていたのですが、少々症状が悪化しました。
通常歩行や軽いランニング程度なら問題無いのですが、踵落としや上段前蹴りはおろか、開脚ストレッチすら痛くて出来ない状況でした。それでも、ムリなストレッチなどを減らせば1ヶ月もしたら落ち着くだろうと思い気持ち安静気味に運動していましたが、半年経った現在も痛みが落ち着かない状況だったので、先日整形外科へ行ったところ、関節唇損傷の疑いがあるから、MRIを撮って来てと言われました。撮って来た所、やはり損傷らしい箇所があり、一部水が入っているようなことを言われました。
症状は、
・前方及び右側へ倒す左右開脚ストレッチが出来ない
・右足を前にする前後開脚ストレッチが出来ない
・右足前蹴上げ、踵落としできない、前蹴りは出来るが違和感がある
・左足横蹴上げ、横蹴り出来ない
・開脚前転できない(開脚後転はできる)
・右上段廻し蹴りは出来る
・通常歩行〜軽いランニングできる
・全力疾走は出来るが、股関節に違和感は感じる
・スクワットは70kg程度の重量を超えると股関節に違和感を感じる
・騎馬立ちのような動きは問題ない
というような状況です。
整形外科の先生曰く、日常生活だけを考えるなら安静にしていれば良いが、空手を続ける為に必要なら内視鏡を使った手術が必要になるだろうとのことです。手術する覚悟があるなら紹介状書くよ、といわれました。また、長期安静にしていれば症状が落ち着くこともあると言われました。先生は意図的にストレッチを止めて身体を固くして、その可動域を使わないようにしたら?という提案もされましたが、これ不本意に思っています。
ここで質問ですが、
1)安静にしていたら損傷は治るのでしょうか?放っておいた場合、一生改善しないのならば手術を選択 する確率は一気に上がります。
2)内視鏡手術をして、後遺症は無いのでしょうか? 関節可動域が狭くなったりしないでしょうか?
現在より悪化するなら止めると思います。
3)内視鏡手術をした場合、復帰までどの程度期間が必要でしょうか?
日常生活(会社への出勤程度)と選手生活の2段階で知りたいです。
4)手術をする場合の費用もわかると助かります。
5)他にアドバイスがありましたら宜しく御願いいたします。
長くなりましたが宜しく御願いいたします。
こんにちは! ご丁寧な状況のご説明、誠にありがとうございます。 股関節は、体の深部にありますから、同じ怪我でも手や膝といった表面から把握しやすい箇所と違ってケアしにくい場所であるのは確かです。お話によりますと最初の受傷の後の空手の稽古で悪化してしまったようですね。組織の損傷が修復されないまま、怪我が慢性化してしまった状態でのオーバートレーニングが原因でしょう。 整形外科受診の結果、MRIによる診断で日常生活はOKが出たが 空手を続けるには手術が必要だといわれたということで、非常に悩まれるところだと思います。 実際、私どもが診察させていただいたわけではないので、アドバイスできることに限りがありますが、一つの意見として捉えていただければ幸いです。 1)まず治るってどういうことでしょう?少なくとも股関節、関節唇に損傷があるので100%怪我をする前の状態を「治る」とするのであればそれは厳しいでしょう。 損傷を抱えつつも、日常生活と選手生活が行えればよい、というレベルでしたら、方法しだいでは十分可能なのではないでしょうか? 設定するゴールによって、治療の方法、トレーニングの内容は大きく変わってきますから、しっかりした方向性を持つことが大切です。格闘家、スポーツ選手は決して治療法に自分を合わせてはいけないと思います。 2)3)4)は実際に手術を担当される、(もしくはその予定の)ドクターにうががってもらった方がよろしいかと存じます。といいますのも、手術法やリハビリ等の計画は病院によってもドクターによっても異なるからです。気になるようでしたら、数箇所の病院を受診してそれぞれのドクターの見解を聞いてみるのも一つの手です。 5)今の状態から考えますと、手術は緊急性を要するものではなさそうですね。平たく言うと「思い立ったときでいい」種類のもののようですからこれは考え方によっては、「手術をするかどうかは、しばらくリハビリや筋力トレーニングをやってみて改善がまったく見られない場合や悪化が激しく日常生活が立ち行かない場合」に再度考えてもいいかもしれません。 このような怪我で私どもが選手にアドバスする場合、最初は極力メスを入れない方法をお勧めすることが多いです。(もちろんアキレス腱が切れた、骨折したというような緊急性がある場合は別です。) 現状でどの方向で痛みが出るかわかっているようですから、 @痛みが出る技は控えて大丈夫な技を中心に組み立てる(全ての動きができることと強いことはイコールではありません)かかと落としや前蹴上げ、横蹴上げは膝を伸ばして行う動きですから、股関節への負担はとても大きいです。 A股関節周囲の筋群を丁寧に鍛えていく。とくに内旋外旋運動。 B練習前後のケアを十分に行う。特に練習後は痛くなくてもRICE、消炎鎮痛を図る C指導者に手術を勧められるほどの怪我があることを理解してもらう。(理解がないと前蹴上げのときもっと足を上げろ!と注意されてしまいます。) Dスクワット、全力ダッシュなど股関節に大きな負荷がかかる運動は絶対やらない といった点をしっかり守り、自分なりの強くなり方を探していくとよいと思います。 これがトレーナー制の格闘技でしたら怪我を考慮したメニューも組んでもらえると思うのですが、空手の場合、多くの道場では指導員一人対道場生数十人というパターンですから個別の対応がなかなか難しい面があると思います。怪我をしたときほどセルフコントロールをしっかりして、自分の体にマイナスの練習は行わないようにすることが求められます。 以上参考になるか解りませんが、手術のリスク、会社のリスクなどじっくり考えて方針を立てていって欲しいものです。 |
ご丁寧に返信いただきありがとうございます。やはりメスを入れるというのは抵抗がありますので、
暫くご提案の通り、リハビリと稽古方法の工夫で様子を見てみたいと思います。
元の様に右足がつかえないというのはかなりのショックですが前向きに捉えて格闘技は続けていきたいと思います。
また経過をご報告しようと思います。ありがとうございました。
13、関節唇損傷 追加質問 投稿者:さんた 投稿日:2003/09/03(Wed) 12:06 No.405
何度もすみませんです。
関節の補強用?サプリメントというものが巷にはありますよね?
コラーゲンとかグルコサミンとか。こういったサプリメントを摂取することにより多少なりとも
改善する可能性はあるのでしょうか?
コラーゲンは、肌にも良さそうだし若返りそうだから、
この際摂取してみるかとも思っています。(笑)
じっとリハビリしているのでは心が凹みます。
少しでも積極的にアプローチしたいと思いまして質問しました。
宜しくお願い致します。
前回は少しはお役に立てましたでしょうか? 疑問な点は、ご遠慮なく納得いくまでご質問ください! 誰のものでもない、ご自分の大切な体ですし、格闘クリニックスタッフ一同、格闘技を愛する皆様の健康にお役に立てることを心より喜んでおります。 サプリメントの効用は最近とくに広く知られています。 スポーツ医学の世界では、科学的に効果が認められているものは驚くほど少ないといわれていますが、各メーカーが競い合うようにして様々なものが開発、発売されていますし格闘家においてはまったく使ったことがない選手の方が少ないかもしれません。 コラーゲンは確かに関節の原料の一つですから、効果は不足しているよりは、十分にあるほうがよいと思います。飲んでいると心理的にも「治してる」って気になりますしね。 ただし値段もそれなりでしょうから、まずは食事でとる、足りない分はサプリメントで補うという形がよいと思います。 リハビリは大変だと思いますが、工夫して楽しく、集中して乗り切って行って下さい。現在、問題のない部分のトレーニングはむしろがんがん行っても大丈夫です。先週、全日本キックの王者小林聡選手のリハビリに立ち会ったのですが、彼も前向きに試合をイメージしながらメニューをこなしていました。まるで対戦相手と戦っているような集中力でしたよ。 ご回復、楽しみにしています! |
最近なかなかネット出来ないので返信遅れて申し訳ありません。
前回の回答はご丁寧にありがとうございました。
コラーゲンとりあえず一缶摂取してみます。
ありがとうございました。
14、股関節の痛みと柔軟性(テコンドー) 投稿者:KICK 投稿日:2003/08/28(Thu) 14:27 No.396
はじめまして。23歳、テコンドー歴5年の男です。
テコンドーは柔軟性が必要ですが、当初から体が硬いほうで苦労しています。180度近く開脚できたこともあったのですが。調子が悪かったりしばらくストレッチをしていないと本当に初心者のように硬い日もあります。もともと筋肉が凝りやすいのか、激しいトレーニングを続けているうちに筋肉(特に腰まわり)が硬直していると言われたこともあります。現に触ると人に比べてすごく固いです。腰と大腿部との間(前、横)や臀部の筋肉が固いです。いろいろな方法を聞いてストレッチしているのですが昔からほとんど柔軟性が変わっていません。
また、普通ストレッチするとどこの筋肉が伸ばされているのか、実感として分かるのですが、股関節を横に開いていくと、(あるいは体の側面と足が近づくようにすると)大転子付近だけが非常に痛みます。大腿の内側の筋は痛みもないので左右開脚を妨げているのはそこが問題であると思っています。高いところを蹴ろうとすると、体をかなり倒さないと蹴れないのです。これは骨格が原因なのかと諦めがちになっています。
何度か整形外科に行ったりしましたが、普段やっているようなストレッチを紹介されるだけで関節については何も対応してくれません。
ある人には関節が変形している、骨格上関節が詰まるのでは?などといわれます。非常に難しい表現ですみませんが、アドバイスいただけるとうれしいです。
テコンドーや空手で見られる華麗なハイキックに憧れて、武道を始める方も多いと思います。 ある程度の努力で、体は確実に柔らかくなりますし足も高く上がるようになるのですが、やはりそこには骨格、筋肉、靭帯などを含めた個体差が存在します。 股関節を横に開いていく動きを、股関節の外転運動といいますが、この外転の角度は普通45度くらいです。ですから純粋に股関節だけで開脚すると、90度くらいが普通であるということになります。それではこの外転の角度があがれば高く蹴れるかというとそれだけではだめで、骨盤や脊椎、体幹の柔軟性も伴わなければなりません。 お話によりますと腰周りの筋肉の柔軟性が落ちているようですから、体幹および骨盤部の動きを中心にストレッチをしてみてはいかがでしょうか?というのも股関節が固い人でも、骨盤の回転が上手な人はきれいな高い蹴りを出せますし、あるていど骨盤の動きと体幹の動きで代償できるからです。 体をかなり倒さないと高いけりが出せないというのは、股関節だけではなく体幹が固いことを意味しています。 側面の腹筋(外腹斜筋、内腹斜筋など)、インナーマッスルである腸腰筋などのストレッチを重点的に行ってみてください。股関節そのものの柔軟性は変わらなくても、より高い位置が蹴れる様になるはずです。 開脚は必要以上にやりますと股関節の関節面が磨り減ってしまうことがあります。股関節の怪我は、体の奥にあるため治療が難しいですから無理をされないように心がけていただきたく思います。 ストレッチの一例としてPNFストレッチを紹介していますのでご参考いただければ幸いです。 |
御返答ありがとうございます。
早速体幹部のストレッチを重点的に行っていこうと思います。
よろしければ腰周りのストレッチの方法をいくつか教えていただきたいと思います。
股関節も硬いと思いますが、特に割り座(女の子座り)が全然できません。股関節だけでなく膝の内側が痛くなってきてとても柔らかくなりそうにありません…また、前言ったように、大転子付近がずっと痛いのはなぜでしょう…左のほうがひどいのですが、回し蹴りをするときや、深い伸脚運動のとき、伸ばしている側の足を回転(回内)させるときなど。関節がおかしくなっているのでしょうか?といっても、黒帯で全日本選手ですし、意地もあってなんとか高いところは蹴ったり、跳び後ろ回しなんかもやりますが内心「痛い」といつも思っています。
準備体操のときに指をポキポキ鳴らすように、左の股関節をゴキン!と鳴らさないと気持ち悪くなってきました。
なにか良い対策がありましたらアドバイスお願いします。
15、大転子部の痛み(伝統空手)
僕は伝統空手を始めて1年なのですが、KICKさんと全く同じで、回し蹴りをするときなど、左の大転子付近がかなり痛いです。(特に左の蹴り足を内側に回転させるとき)
多分、子供の頃からの座り方が悪くて関節が変になってしまったのだと思うのですが・・・
何か良い対策ありませんでしょうか。
大転子に痛みがあるということですから、何か痛みの原因となる異常が存在するのではないでしょうか?大転子には股関節を主に外側に動かす筋群が付着していますから、横蹴りや上段の回し蹴りなどに影響が大きい部位といえます。 蹴りの練習で傷めたまま、ケアをせずにいると炎症が慢性化してしまい、場合によっては石灰化して動きに支障をきたす場合があります! まずは専門医を受診して、原因を検索することが一番でしょう。 炎症が慢性化しているようなら、いったん炎症を抑える努力をされた方が賢明でしょう。 |
16、臀部の痛み(カラテ) 投稿者:喜一郎 投稿日:2003/10/10(Fri) 11:29 No.433
極真カラテ歴6年の41歳の者です。
先週の土曜日より、臀部からハムストリングにかけて、座った状態から立ち上がる時に筋肉痛のような痛みを感じました。しかし、完全に伸びきった状態であれば歩行時には痛みを感じなかったので、気にしないでいたところ、現在では、屈んだ状態でも痛くて歩けません。
先週の水曜日に下半身の加圧トレーニングを始めて試みましたが、他には心当たりもなく戸惑っております。ご指導いただきますようお願い申し上げます。
こんにちは。 先週、下半身のトレーニングを行った際、ハムストリングスに急激な負荷がかかるような動きはされていませんでしょうか? ハムストリングスは臀部の奥の坐骨結節と呼ばれる部分から太腿の後ろを通り、膝の裏側にくっついています。主に膝を曲げる動きと、股関節を伸ばす動き(太腿を前から後ろに移動させる動き)の際に働くのですが、2つの関節にまたがる筋群ですからなにかと疲労を起こしやすく、ウォーミングアップやクールダウンをしっかり行わないと断裂しやすい部分です。 (詳しくは当サイトの「プロのための格闘技医学」選手生命を左右する傷害、ハムストリングス断裂のセクションをご参照ください。) トレーニングは実際にどのような器具を使って、どのくらいの負荷でどのような種類の動きをトレーニングされたのでしょうか? 現在の痛みが断裂以外の原因も考えられますから、それらの情報とともに、専門医を早急に受診されることをお勧めいたします。 |
早速のお返事ありがとうございました。近所の医院にて診察を受けてまいりまいりたいと思います。
整形外科ですが、よろしいでしょうか?
最初にかかるのでしたら整形でよろしいかと存じます。 もし原因がよくわからない場合は他科を紹介してもらえると思います。 またの経過を教えていただければ幸いです。お大事に。 |
ご報告 喜一郎 - 2003/10/15(Wed) 09:55 No.444
こんにちは。
経過をご報告申し上げます。
整形外科を受診いたしましたところ、椎間板ヘルニアの初期的症状との事で、消炎鎮痛剤と痛み止めを処方して頂きました。現在では、坐骨部分のつったような痛みは残っておりますが、大分回復してきたかと思います。ただ、以前より、腰に故障を抱えてはいたものの、神経を圧迫した事による痛みとの診断結果が自分で100%納得できていない事と、腰にはまったく違和感が無いことなどから、痛みが引いた後の対応に苦慮しています。
17、サッカーのスライディングでの怪我と応急処置 投稿者:Fighter in U.S. 投稿日:2003/10/11(Sat) 12:57 No.438
格闘技はしていませんが、格闘技好きの22歳です。
2,3週間前ぐらいにサッカーの試合中にスライディングをした際に、右太もも内側及び右足付け根(股)あたりの筋を伸ばしたようで、それからずっと痛みが残ります。外に開いた足を内側に戻す時に基本的に痛みが走ります。それからボールを蹴る際に右足を後ろに引く瞬間にも痛みが走ります。運動した後はすぐにアイシングして、友人から薦められた「タイガーバーム」という軟膏を患部に塗っています。これは正しい運動後の対処法なのでしょうか?それから、具体的にストレッチの方法などでアドバイスがあれば、教えて頂けないでしょうか。よろしくお願いします。
ご利用誠にありがとうございます。 |
18、ランナー内転筋の肉離れ 投稿者:綾 投稿日:2003/11/06(Thu) 23:07 No.461
はじめまして、私は33歳の市民ランナーです。約3週間ほど前に痛めてすぐに整骨院にいき、診断してもらったら、『肉離れと筋肉痛の間ぐらいなので走りながら治して行きましょう』といわれ、
言われたとおりに痛みをおさえながら走っていたら、痛みが強くなっていき歩くのも困難になりました。そこで診断が間違いだと思い、整形外科にいくと肉離れと診断され、無理をしたのでひどくなったといわれました。
そこでの治療は、『とりあえず安静にしなさい』とだけで薬を処方されましたが、特に指導はありませんでした。
近々大会『レース』があり早く治す為には、どのような処置が適確なのか教えてください。お願いします。
こんにちは!ご利用ありがとうございます。 ランナーにとっての筋肉の断裂(不全も含む)は頻度も大きいだけに適切な治療とケアが大切です。 まず、傷めた時点で何がおきているか。スポーツをされる方の場合、いわゆる筋肉痛でもわずかながら筋繊維が断裂していると認識された方がいいと思います。もちろんレース中、試合中は少々の痛みにこらえて頑張ることは大事ですが、ケアに細心の注意を払うことはまた別のはなしですからね。 まず傷めたときは、RICEを行ってください。RICEの目的は炎症による腫脹を最大限に抑えることで、REST(安静)、ICE(冷却)、COMPRESSION(圧迫)、ELEVATION(挙上)の4つの方法から成り立ちます。 痛みを我慢して走りますと、炎症による腫れがどんどんひどくなり、場合によっては循環障害や神経障害を引き起こすこともありますから、受傷したらRICE、と覚えておいてください。 (詳しいやり方は格闘技医学のコーナーにありますのでご参照ください。) RICEの期間は怪我の程度にもよりますが、48時間から72時間が適当と思われます。この期間は受傷部の運動は極力避け、上半身のトレーニングやビデオでの技術研究などに当ててください。 RICEの期間が終わったら、ストレッチ(PNFストレッチ参照)と筋力強化からはじめていきます。ランナーの場合、ごくゆっくりとしたウォーキングから数日かけてランニングへ、トップスピードまで戻すのには2週間を目安にすると良いでしょう。決して痛みが出ない範囲で徐々に強度を上げていくのが上手なやり方です! 早く治す方法は残念ながらないのですが、確実に治す方法としてRICEの励行、炎症のコントロール(シップや塗り薬の活用)、ストレッチ、練習後のケア、暖め系のサポーターの使用といった基本的なことが再発防止に役立ちます。 少しの怪我でも正しくケアしていけば結果的に「早く」治り、再発を防ぐことになるのです。 |
19、ランナー内転筋の肉離れ:経過報告 投稿者:綾 投稿日:2003/11/23(Sun) 12:07 No.476
丁寧なアドバイス有り難うございます。あれから病院でレントゲンを撮り、坐骨結節部に骨折が認められました。そこはもう4ヶ月まえに痛めたところなので、完治していたんです。内転筋の肉離れと思っていたのですが、3週間安静にしていても今だ全く攣れた痛みがあり良くならないのです。先日、8キロのウォーキングをしてみたのですが、かえって良くなったと思います。2〜3日休むとまた痛みが戻りました。
坐骨結節部の骨折と何ら関係があるのでしょうか?また動かしても良いのでしょうか?もう一度アドバイスお願いします。
ご報告誠にありがとうございます。 内転筋群は坐骨結節(骨盤の骨)と大腿骨(太腿の骨)をつないでいる筋群です。 ですから、慢性的に内転筋にテンションがかかっていると坐骨結節にも影響が及ぶことは考えられます。 競技への完全復帰は @炎症がおさまっている A受傷部の柔軟性が戻っている(左右差がなくなった) B筋力が回復している C歩くときのバランスに偏りがない といった点を目安にしていくとよいでしょう。 あと、オーバーワークには十分気をつけましょう。 ウォーミングアップ、クーリングダウンの励行を自分の弱点部分のケア(この場合内転筋群とその付着部である坐骨結節)を中心に行ってください。もちろん休養と栄養もしっかりとってください。 怪我がこれ以上慢性化することがないように、気をつけてください! |
度々のアドバイス有難うございました。
20、股関節の音の原因(日本拳法) 投稿者:コウ 投稿日:2004/02/27(Fri) 18:05 No.583
初めまして。16歳高校生です。日本拳法をはじめたのですが、蹴りを出すと股関節がボキボキなります。それも左はならないのですが右で蹴ると前蹴りでもハイキックでもなってしまうのです。何かいい対策はないでしょうか?何が悪いのか教えてください。お願いします。
こんにちは。 「股関節周囲の音」が鳴る原因はいくつかあります。 まず股関節そのものに異常がある場合。股関節の軟骨が磨り減っていたり、骨の変形をきたしている場合なのですが、痛みを伴うことが多く、股関節の可動域(関節の動く範囲)も制限されます。このような場合は整形を受診の上、正確な診断と治療を受けるべきでしょう。 次に股関節は正常だがその周囲に問題がある場合。 関節周囲の筋肉や筋膜などがぶつかってすれる音がゴリゴリする場合があります。痛みを伴う場合は受診された方が良いと思いますが音だけでしたら股関節周囲の入念なストレッチを行うことでケアすると良いでしょう。 他にもいろいろな原因があるかと思うのですが、ポイントは病的な異常かどうかという点に尽きると思います。 心配でしょうがない場合は専門医の受診を、痛みも可動域制限も無く練習も何とかできる場合は取り合えず経過を観察してみてはいかがでしょうか? |
21、内転筋の損傷(サッカー) 投稿者:NA 投稿日:2004/02/28(Sat) 08:40 No.584
はじめまして。
サッカーをしている高1の息子が、1月から右内腿の痛みがあり、だましだまし練習をしていました。内転筋が悪く、今週1週間は毎日針治療を行っています。足を外にひろげると痛むのはお尻の筋肉が悪いそうで、そこにも針をしています。素人の者としては、炎症を起こしているのに針をするのはどうなのかと思い、ましてや良くなるようでもなく、ただ針をするとその時は、楽にはなるとは言っていますが・・内転筋が痛むのは筋力がないからで、筋トレも針のあとにしているみたいです。
インターネットでこちらのHPを見つけ、内転筋のことがあったので、メールさせて頂きました。私自身痛がっている息子のことが心配なので、よろしくお願いいたします。
こんにちは! お問い合わせ、ありがとうございます。 ご質問を読ませていただいて、息子さんがかわいそうになりました。やはり、まだ高校生で、将来性もある若い選手には、科学的に根拠のある医療をちゃんと受けてもらいたいと思います。 サッカーで右内股の痛みが出た場合、その原因を調べないといけません。原因は、診察や検査(レントゲンその他)を通してしかわからないはずです。占いの先生なら、「右内股の痛みは前世の行いが悪い」とかおっしゃるのかもしれませんが、ちゃんとした医師ならば、一応誰が見ても納得のいくであろう科学的な根拠に基づいて、いろんなケースを想定して原因を考えていくものです。 今高視聴率のドラマ、「白い巨塔」でもCTや検査といった客観的な証拠を元に病気のあるなしを論じていますよね。検査結果の見落としや誤診があってはいけないのはもちろんのことですが、正しい診断とは正しい診察と科学的な検査によって行われるということを知っておいていただきたいのです。 一例をあげますと、内転筋が痛む原因にはどのようなものがあるでしょうか? 筋の断裂、筋膜炎といった内転筋の問題、腰椎に起因する神経の問題、血管炎や血栓症といった血管の問題、組織の異常(腫瘍など)、などなど今さっと思いつくだけでもいくつかあります。 それをきちんとルールアウト(疑わしいものについて調べ、正しい原因をつきとめること。)しなければならない。たとえるならば真犯人を特定しなければならないのです。 日本の法律では診断、検査、治療、健康や病気に関するアドバイスをしていいのは医師だけです。針や整体、カイロの先生もきちんとした方ならば、患者さんに「一度病院で原因を調べてもらったほうがいいのでは?」と言いますが、金儲け主義のところやなかば宗教じみているところでは、「これは医者に言ってもだめだから、私のいうとおりにしなさい!」という方もいると患者さんから伺います。 民間医療、代替医療も患者さんの状態によっては、非常に効果的だと思います。ただ、どんな優れた治療法でも、患者さん一人一人にフィットしたものでないと意味がないどころか、かえって身体を悪くしてしまうこともあるのです。(これは病院での医療でもそうです。高血圧に効果の高い薬が、どんなに効果的だからといっても血圧を測らずに患者さんに出してはいけません。) 息子さんに関しましてはご指摘の通り、痛みがあるときは炎症を強く疑います。(疼痛、発赤、熱感、腫脹が見られる場合炎症を疑います。)現在の状態を専門ドクターにきちんと診てもらい、診断をつけてもらうことが最優先されるべきでしょう。 |
22、ストレッチと股関節痛
こんにちは。はじめまして。
テコンドーをこれから習おうと個人的にストレッチ等を行っている18歳、男性です。
一年半ほど前からテコンドーにあこがれて(諸事情によりまだ習いにいけないので)ストレッチを徐々におこなってきて、今では股関節が150〜170度開き、前後開脚もかなりできるようになり、今まで怪我も痛みも殆ど問題なく、ただ股関節が指関節が鳴るような感じにゴキゴキ鳴るだけで今まで来たのですが先ほどの日曜日、たったまま踵をつけて足を180近く開いて屈伸をおこなった所、右の股関節にピキっとした妙な痛みを感じ、少し違和感を感じました。その時は大して気にもせずに放っておいて数時間後にストレッチをおこなうと右の股関節が硬くなったような軽くロックされたような不思議な感じでうまく開脚することが出来なくなりました。数日放っておいたら直るだろうとしばらくストレッチは自粛して昨日今日としてみた所、無理してやれば出来ないわけでもないのですが、やっぱり何か違和感がありうまく出来ません。安静にしていれば痛みは全然なく歩行走行ともにまったく問題ないのですが、何か股関節が微妙に抜けたような感じがし、ストレッチのときもそれを感じます。
いったいどうなっているんだろう、大丈夫なんだろうかと思ってインターネット上で調べてみたところこのサイト様を見つけ、answerを読んでみてちょっと不安になり質問させていただきます。こういう場合はどうなっているのでしょうか?これから股関節に深刻な異常がでて蹴りが出来なくなってしまうのでしょうか?どのようにすればこの違和感がなくなるのでしょうか?また日頃からの股関節が鳴る癖も何か危険なことなのでしょうか?
よろしくお願い致します。
人間の体に生じる異常のサインは最初は「違和感」として感じられることが多いです。 現在の時点で股関節にどのような問題があるかは、診察や検査を通してでなければわからないのですが、今回感じられた「違和感」は、股関節周囲の問題とリンクしていると考えたほうが妥当でしょう。 不安であれば、自己判断することなく、専門家の診断を仰ぐのが一番でしょう。 緊急性は無くとも、「違和感は危険の前触れ」と考えてケアしていくほうが長く続けていく上でも賢明な選択ではないでしょうか? 専門家の診断の結果、異常なし、と判断されれば安心して取り組めると思いますよ。ANSWERでお読みになられたであろう、様々な症例も一部は違和感をほっておいたために起こっていると考えられます。 ひとつ気になるのは、あなたのストレッチが我流であることです。 ストレッチやトレーニング法などいろいろなメソッドが書籍や映像などで手に入る時代ですが、それぞれの方法やリスクを正しく理解し、自分にフィットした形で適正な頻度で正しく行うのは実は相当難しいです。医療現場で選手や患者さんにストレッチを指導させていただくのですが、私が口を出す前に、「今までやってきたストレッチをやって見せてください」といってやってもらいますと内心、「解剖学的に無理なストレッチやってるな〜」「これじゃ怪我するのもしょうがないな」と思うことは少なくありません。 あなたの違和感は体が発している何らかのサインです。 そのサインが何を意味しているのかをよく考えて、安全に取り組んでいただきたいと思います。 |
専門家に見ていただいたところ、内転筋の損傷でしばらく足を内側に動かす行為をやめて一週間ぐらい安静にしていなさいとの指導をいただきました。
どうもお世話をおかけいたしました。
23、横蹴りと股関節痛
はじめまして、現在33歳の男です。2年ほど前から松涛会系の空手を習っております。
それまでは主だったスポーツ暦はありません。(せいぜい空手を始めるちょっと前からスノーボードを始めたくらいで)もともと身体が硬い事は認識していましたが、半年ほど前に稽古中の横蹴上げ、回し蹴りにより、股関節を痛めてしまいました。
それでも次の稽古時までには、痛みも取れていたので、そのまま続けていたのですが、だんだんと痛みの度合いも強くなり、また痛みが治まるまでの時間も長くなり始めたりしておりました。酷いときは通常の歩行時にも足を引きずりそうになるくらいに・・・。
そこで行きつけの接骨院や整形外科に行ったりもしましたが、レントゲンでは異常がなく、電気をあてたりという治療ばかりでした。(接骨院の先生は同じ伝統派系の空手を教えているのでこういう怪我にも詳しいと思っていたんですが)一向に治らないので、空手の先生の紹介で、整体にも通いましたが、一時的には良くなりますが、根本的な奥のほうの痛みはとれませんでした。治療期間中は稽古は休んでおりました。
どうにもこうにもならないので、総合病院の外科を受診し、MRI画像診断を行いましたが、先生は異常なしと仰いました。でも納得いかないとお話したら、股関節専門の先生の週にもう一度受診という事になり、結果、股関節唇損傷という診断でした。ただ手術まではしなくて良いでしょうとの事で、このまま安静にしていればよくなるとの事でした。
・・・しかしながら、怪我から半年・・・流石に当初のような日常的な痛みはありませんが、再開した稽古(軽くしかやっておりませんが)や風呂上りのストレッチでもやはり股関節の痛みがあります。もちろん回し蹴り、蹴上げはできません。ストレッチはその筋の本などを参考に行っておりますので、全くの我流ではありません。
開脚に関しては、少しずつですが開くようになっては来ておりますが、何分にも横に蹴る等の足を真横に開くような動作がどうにも痛みが走って出来ません。関節自体というよりは、その周りの筋や靭帯の痛みなのかなぁというような感じの痛みです。(これは私感であてにはならない)これは単に硬いからという事なのか、完治していないのか、骨格のせい(それはないとは思いますが)なのか、はたまた蹴りの際の身体の使い方に問題があって横蹴りや回し蹴りの際に負荷がかかっているのか・・・。(前蹴りは問題ありません)
流石に文章で判断は難しいとは思いますが、何かアドバイスをいただければ幸いです。
宜しくお願いいたします
ちょっと質問にしては難しいので、少し変えます。もし、横に足を開く(横蹴り等)動作で痛みが出る事が単に股関節が硬いと仮定した場合には、どこの筋肉が硬いと考えれば良いのか?またどういう運動でこれを克服すれば良いのか?アドバイスをいただければ幸いです。やはり怪我という前提だとドクターと相談とかそういう事になるのは当然の事ですので、あえて視点をずらしての質問にさせていただきました。よろしくお願いいたします。
こんにちは! 経過を詳しく述べていただきありがとうございました。 股関節の動きについて、まずお話させていただこうと思います。 股関節の動きというのは基本的に三つの面しかありません。 まずは屈曲、伸展という前後方向の面に沿った動き。 次に内転、外転という横方向の面に沿った動き。 最後に内旋、外旋という大腿骨を軸とした動き。 どんな複雑な股関節の動きでも、この3つの面の動きを組み合わせて行っていると考えてください。 横に足を開く、というのはこの場合外転運動となります。外転の正常可動域(関節が動く範囲と考えてください)はわずかに45度ですから、仰向けに寝て、骨盤が動かないように固定した状態で45度動かなければ、外転制限がある、と判断します。 股関節の外転を阻害する要素は様々です。骨の問題、軟骨や関節唇の問題、筋の問題、靭帯の問題とあります。 問題が何かによって当然対処法が異なってくるのですが、関節唇損傷でしたら、今後脱臼その他のリスクもありますからもし私が主治医でしたら、股関節周囲の筋力強化とストレッチングをメインにリハビリメニューを組むと思います。 もちろん痛みや炎症を抑える必要はあると思いますので、消炎鎮痛や安静、一定期間の運動制限を指示することもあるかもしれません。 筋肉の柔軟性のなさが外転制限を起こしていると仮定すると、やはり内転筋群の硬さが主な原因だと思います。 横蹴上げで股関節を痛めるというのはよくあるケースです。 横蹴上げに必要な関節の運動は、股関節だけではありません! 脊椎の側屈といって骨盤を左右に転がす運動ができていないと足は絶対に上がらないのです。(股関節だけであげようとすると上がったとして45度ですから下段横蹴上げになってしまいます。) 今後、 @股関節外転角度の評価 A股関節のケア(消炎鎮痛など) B股関節周囲のストレッチと筋力強化 C問題ある動きを股関節の症状改善まである程度制限していく D体幹部のストレッチで骨盤を側屈させる練習を進める といった方向性はいかがでしょうか? 蛇足ですが、ストレッチの本にしても空手の稽古体系にしても基本的に健康で障害がないことを前提に創られています。 怪我をしたり、障害を抱えた場合は、「体のケア」を大切にしていただきたいと思います。 あせらず頑張ってくださいね! |
本当にこれ以上に無く詳しくアドバイスいただきまして
ありがとうございました。
とにかく痛い、足が上がらない、硬い・・・と諦めかけていたところに一筋の光明を見出せたような感じがいたします。
そこで早速自分自身で評価しましたところ、
@まず股関節の外転角度は一応90度程まで開きましたので
並と判断できると思います。(痛みは出ませんでした)
A次に股関節の痛みですが、自分である程度痛みの出る角度
等分かって来てますし、以前ほど痛みは出ないようになり
つつあります。薬系は使っておりません。
Bストレッチは専門書を読みあさり毎晩時間を掛けて行って
おります。筋力強化についてはまだ未熟ですが、とりあえず
ストレッチ後に、ゆっくり痛みの出ない程度の強度にて横蹴りや、回し蹴りの途中までのモーションを行い、数秒静止したりして行っております。この部分について、何かアドバイスがいただければと思っております。
C現在、空手は再開しておりますが、痛みの出る技に関しては先生に相談し、制限しております。
Dこの骨盤を側屈させるというイメージが沸かずに困って
おります。具体的に骨盤がどういう動きをする事なのかも、
もちろん分かりませんし、どういう練習をすれば良いのかが
調べても出てきません。
これについても、文章で難しいかもしれませんが、アドバイス並びに、参考文献等ございましたら、ご教授いただければ
幸いです。
本当にワラにもすがる思いで書き込みさせていただいたのですが、今までのどんなアドバイスよりも響きました。
今一度よろしくお願いいたします。
Dの側屈ですが、気をつけの状態から体を横に「くの字」にすることです。 |
24、大転子の違和感
はじめまして。24歳の男性です。
格闘技をやってるわけではないのですが、アドバイスをいただけると助かります。
ちなみにバドミントンを週二回ほどやっております。
私は六年ほど前から左の大転子の外側の筋の痛みを何度か経験してきました。
その痛みというのは、年に一度か二度、約二週間から一ヶ月にわたって継続するもので、じっとしている時、歩いている時なら強い痛みを感じることはないのですが、走ったり激しく動いたり太腿を回すなど、股関節を刺激するような動作をすると我慢できない痛みが走るという性質のものです。
また患部が腫れ、明らかに熱をもっているのがわかります。
痛くなるたびに病院やカイロ、蜂の針などを頼りましたが、ちゃんと解決してくれるところはありませんでした。
多少の役に立つアドバイスをしてくれるところはありましたが。
今年にはいり、ネットで調べた結果、自分の痛みは大転子部滑液包炎ではないかという結論(推測)に至りましたが、抜本的な解決法についてよくわかりません。
オーバーワークを控えるということくらいでしょうか。
一ヶ月も痛みがひかないというのはよほどひどい炎症なのだろうとは思うのですが、このサイトのなかで、炎症のような痛みを起こすことと治ることを繰り返すと、石灰化が起こり、硬くなるということを読みました。
自分にも思い当たることがあり、痛くない時期にも左の大転子周辺に違和感を感じ、左足の可動域狭くなっていることも感じます。
また、自分は去年社会人になり、平日はほとんど運動しない生活を送り、その反動で休日に激しく運動をするという生活を送っているのですが、そのせいなのか、ここ一年ちょっとで痛みを五回経験しました。
社会人になって、患部の違和感も増しています。
炎症を起こさないための方法、石灰化を起こしているとして、それを和らげる、治す方法などありましたら教えていただけますでしょうか?
大転子滑液包炎の予防法、治療法などについてももしわかればお願いいたします。
こんにちは。ご質問ありがとうございます。 大転子部の痛みが数年来のものということで、かなり経過が長いようですね。 このように、慢性化した障害の場合、器質的な変化(繊維化、石灰化など)が起こっている可能性が考えられます。 日常生活上問題なく、激しい運動時に痛みが出るとのことで、運動により炎症が誘発されてしまうのではないでしょうか? 現場でいろいろなアスリートを診てきて感じるのですが、彼らの慢性的な障害には、局部の治療、処置のみならず、身体全体の動作の改善が不可欠であるということです。 医学的にみて明らかに怪我をする、もしくは怪我を悪化させる体の使い方をしている場合があるのです。 あなたの身体の場合も、大転子の異常の背景に、柔軟性の偏りや筋力の偏り、姿勢の異常といったファクターが存在するのではないでしょうか? それではどのようにして偏りを見つけるのか?それを解決するのがメディカルチェックです。股関節の可動域や筋力を評価していくと原因となるものがわかるかもしれません。 格闘家の場合、メディカルチェックに十分な時間をかけます。そうすることでその人の身体の特徴がわかり、怪我や障害の原因となる動作のまずさを改善していくのです。 痛みや炎症を抑えつつ、萎縮してしまった筋の筋力回復、狭くなってしまった可動域の改善をとりあえずやっていくというのもひとつでしょう。あまりに痛みが強い場合は局所麻酔薬で痛みをとる場合もあります。痛みが取れると動作が改善されることが多く、次第に痛みが収まってくる場合もあります。 炎症を起こさない方法としては、運動後必ずRICEと抗炎症剤のはいった塗り薬や貼り薬をこまめに使っていくことをお勧めします。通常の「痛くなってから使う」ではなく「運動後痛くなりそうなので使う」という使い方に変えるのです。 試合が迫っている選手には良くこのやり方を適用しています。スポーツマンは全体的に痛みを我慢してしまう傾向がるため、痛みを感じるまで何もケアしない選手が多い気がします。試合前などは少しの炎症でもベストコンディションの妨げになりますからケアをこまめにやるように指導しています。 外科的処置を選択しないならば、うまく付き合っていく方法をとらざるを得ません。運動前のストレッチ、十分なウォーミングアップ、アフターケアを中心に動作の改善を試みていくというのはいかがでしょうか? |
はじめまして。31歳男、極真空手を8年、それ以前に伝統空ら手を2年行っていました。
私は伝統空手のころから股関節が硬く、現在も道場での準備運動の左右開脚でも、手をついて行っていますが120度程度かな?後輩たちに追い越されてしまいました。
結構長い期間、空手をしていますが開脚をすると、足の付け根(股関節)の外側が痛くてなかなか出来ないのです。周囲の人に聞くと皆「内側の筋肉が痛い」と言うのですが、私は内側は痛くなく、外側が「骨の開脚角度が限界でこれ以上続けると折れるのではないか」という強い痛みなのです。もちろん、ここまで開くと、自分の力では戻せずゆっくり手で戻しています。
私の開脚はここで限界なのでしょうか?
それとも,気長にやれば180度も可能なのでしょうか?
以前、壁際に寝転んで壁にお尻をつけ、足を壁につけて上げて開き、足の重みで開脚するというのを見ましたが理にかなっているのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
ご利用ありがとうございます。 |
26、ストレッチ後のケア
43才の男性です。ストレッチの股ワリの際、ピキッとした痛みを感じました。その時は何ともなかったのですが、翌日から、右側の尻、太股のウラ、ふくらはぎまで痛みがあり、現在ほぼ1カ月が経とうとしていますが当初のキツイ痛みはひいたものの鈍い痛みがずっとあります。どうゆう症状なのでしょうか。現在トレーニング等は控えています。痛みが完全にひくまで、何もしない方がよいのでしょうか。痛みを早く抑える方法は何かありますか。よろしくお願いします。
ご利用ありがとうございます! そのような症状が出てきたときに疑うものとしては、 @マタ割りの際に筋の断裂を起こした A@に付随して、たまたま運動後に、腰椎由来の症状が出てきた Bその他 といった原因が考えられます。 「スポーツの動きで腰を痛めたので、外傷性のものだろうと考えていて一向に症状が治まらないため、調べてみたら外傷以外の原因が見つかった」という場合です。 お話によりますと、現在、1ヶ月近く症状が残っていらっしゃる、また症状が臀部、大腿後面、ふくらはぎまで広範囲にわたることから、「当初のきつい痛み」と表現されている「いわゆる外傷性の筋断裂」にプラスして何らかの腰椎性の疾患が隠れていても不思議はないかもしれません。 痛みを抑える方法としましては、炎症を抑える薬を使う、湿布や塗り薬で対応する、といった方法があります。 また血行を良くするのも慢性化した障害には有効です。 私といたしましては、ある程度のキャリアがある格闘家の場合は、オーバートレーニングが原因の場合や炎症の急性期にある場合などを除いては、故障箇所以外のトレーニングは積極的にやるように指導しております。(ただしもちろん選手の個別性を考えた上のことです。) ちゃんとした原因がわかれば、治療も、予防のためのトレーニングも、自信を持って行うことができます。 現実的には、上記の方法で炎症を抑えながら上半身の運動や、ストレッチといった安全な運動からスタートして様子を見ていく。また症状と相談しながら受診を考える、というのはいかがでしょうか? たくさん練習で身体をいじめた分、 十分にケアしてあげてほしいと思います。 参考になったかわかりませんが、回復に向かって頑張ってください! |
27、アイソメトリクスと股関節
来月で19の男です。
高校のとき空手を少しの間だやっていて今はなにもやっていないのですが筋トレなど練習は続けているので、腰の故障の予防のため股ワリと前屈を最近まで続けていました。
このあいだまで普通に股ワリが出来ていたのにここ一週間ほどになってハムストリングスや股関節周辺が痛くて出来なくなりました。普通の前屈はできます。
思い当たる事としては最近筋トレにアイソメトリクスを取り入れて、ちょうど「体育座りをしてすねに手を当ててそれを全力で引っ張ると」運動で鷲見顕斉郎という人の筋トレ本に載っていたのをやっていました。でもその時は足の筋肉痛なんてありませんでした。それは基本的に背筋の筋トレですし。これからもやろうと思っているので。
少し休んでいれば治るでしょうか。
こんにちは! |
お返事ありがとうございます。病院にいったら一応レントゲンは撮ってもらったんですが、基本的に日常生活にはまだ支障がでていないのでシロウトが無理な運動をするなとあしらわれてしまいました。(僕もそう思いますが)
ですからうれしいです。ありがとうございます
28、ハムストリングスのトレーニング
初めまして。19歳の男です。
一年ほどテコンドーをやっているのですが、4月の試合で対戦相手に少しローキック気味に左脚外側を蹴られ、薄いアザになってしまいました。薄かったためたいしたことはないだろうと思ったのと、そのときは知識もなかったため、RICEなどの処置をほとんど行いませんでした。
放置したまましばらくするとアザは消えたのですが、開脚ストレッチをしたときに右側に体を倒すときには何ともないのですが、左側に倒すときには痛みが出てきたり、左足のかかと落としの際にも左側の臀部から腿にかけての部分が痛みました。
不安になったためスポーツ整形に行き、レントゲンを撮ってもらうと左の大腿骨の後ろ側に異所性骨化が見られるとのこと。
それから毎月一回レントゲンを撮り、経過を見てもらいました。
はじめに比べ炎症が締まってきている、とその先生はおっしゃって、実際痛みも直後に比べ引いている感じがするのですが、やはりときたま練習後などに少し痛み、不安です。
先生には可動域を広げるためハムストリングの強化が必要とおっしゃっていましたが、具体的にはどのようなエクササイズをすればよいのでしょうか。
こんにちは! 大腿骨の後面に異所性骨化(本来骨の組織ではない部分に骨の組織が出来てしまうことです!)がみられるということで、一番気にするべきポイントはハムストリングスの柔軟性が低下してしまうことです。 本当は、筋肉であるところに骨が混じっているのですから、なんとなく固そうなイメージ?で捉えていただいてよいかと思います。 格闘家のメディカルトレーニングでも、ハムストリングスのストレッチングおよび筋力強化は徹底して行っております。 そのすべてをここで紹介することは残念ながら出来ないのですが、簡単なものだけをいくつかピックアップしてお伝えします。 まずは、ごく軽いダンベル(ペットボトルでもいいです)を両手に持って、気をつけの姿勢から両手をぶらりとたらして前におじぎする方法です。 足の幅などをアレンジすることで、ストレッチされる方向に変化をつけましょう。 このとき重要なのは、重たいウエイトでやらないということです! 重たいものを使用しますと、ハムストリングスの収縮が強くなりますから結果的にストレッチ効果が望めなくなることがありますから注意してください! 体操座りから片足の膝だけを伸ばしていく運動も効果的です。また逆に膝を伸ばした状態で座り、上半身を前に倒していくストレッチも効果的です。 ハムストリングスは二関節筋といいまして、股関節と膝関節両方にまたがる筋群です! ですから膝を伸ばす、股関節を屈曲するという動きでストレッチがなされるのです。 (ですから前蹴上げ、かかと落としといった動きはハムが最大限にストレッチされる動きといえます。かかと落としで痛みが出たのは、ハムの伸展性が失われていたことで説明がつきそうですね!) エクササイズの際は、まず楽な運動で汗をかいて身体を温め、次にハムをホットパックなどで暖めてから、取り組むようにしましょう。また痛みが出てしまったときは炎症を抑える処置もお忘れなく。 確実な改善と、更なるレベルアップを期待しております! ファイト! |
29、テコンドーとハムストリングス損傷
はじめまして。30歳。♂。テコンドー歴1年。の者です。
もともと、極端に体が硬かったのですが、テコンドーを初めてからは、
それなりに柔らかくなり、調子に乗っていたのかもしれませんが、
ある日の練習中に、蹴り足が右足の後ろ回し蹴りの練習中に、左足の太腿の裏側、お尻の付け根から、ゴリゴリという音がし、痛みが走りました。その後、痛みを騙し騙し、練習をしていたのですが、1月経っても
改善されず、整形外科に行った結果、ハムストリングス?の軽度の肉離れと診断され、痛みの感じぬ程度のストレッチをし、痛みの感じる蹴りはしないようにとの事でした。それから、1月ほど経ち、ストレッチは
かなり出来るようになったのですが、今だ走ると痛みが有り、
左右の上段回し蹴り、左の前蹴り、踵落とし、右の後ろ回し蹴りは、
痛みが激しく出来ません。
右の前蹴り、踵落とし、左の後ろ回し蹴りは、出来ます。
今後、練習は控えた方が良いのでしょうか?
また、ストレッチは続けても良いのでしょうか?
専門用語も知らず、解り難い文章で申し訳ありませんが、
返答の程宜しくお願いします。
こんにちは! 最初の受傷から2ヶ月近くたっているようですね。 症状だけでは、なんともいえない部分もありますが、 股関節もしくは股関節周囲に問題があることが予想されますから、痛みの原因を探るという意味では、MRIなどのさらなる検査も有効かもしれません。 今後の練習方法としましては、 ストレッチと股関節周りの筋力強化を中心に行いつつ、 できる技を伸ばしていく、というのがベストでしょう。 テコンドーには様々な種類の技がありますが、現在のあなたの体の状態ではすべての種類をフルレンジで行うのは無理があるようですね。 上段ができない場合は、中段や下段から、前蹴りができない場合は膝蹴りから、ゆっくりと試していき、治癒と共に数ヶ月かけて上段やかかと落としなどの大技にもっていくというのが、怪我をした場合のセオリーです。 できないことを一気にやろうとせずに、 できることからはじめていくというのも、選手生命を考えたときに必要な考え方になるでしょう。 ストレッチや練習は痛みの強くならない範囲で。練習後のケアや消炎鎮痛をまめに行い、回復に合わせた練習を続けていただきたいと思います!! |
返信、ありがとうございます。この1年で身に着けた技が、なくなりそうで怖かったのですが、ゆっくりとリハビリをしながらやっていこうと思います。
はじめまして。真理子と申します。
ニュージーランドに在住しています。
13歳になる娘のことで色々と検索中貴HPをみつけました。
娘は格闘技ではありませんがダンスを3歳のときからやっています。
4月末娘が左太ももの痛みをジャズダンスの練習中に感じその後、本人は10日間ほど様子を見ましたが、よくならず、家庭医にいきました。本人はとりあえず足を伸ばそうとするとものすごく痛いと医者に訴え、ハムストリングスの損傷と診断、PHYSIOにまわされましたが、回復せず、また家庭医にもどされました。
その後、(こちらの医療システムはすごくテンポが遅いのです)7月中旬に、整形外科医にみてもらったところ椎間板異常かもということで今度はMRIを2週間ごに、そして再度生計外科医にみてもらうのに8月末まで待ちました。が結果は異常なし。その間6月初旬から痛みの範囲が左足全体と臀部と腰に広がり始め、8月4日から娘は左足を床につくと電撃みたいな痛みが走るといい、松葉杖が必要な身となってしまいました。
MRIの結果が異常ないとのことで今度は神経科医にまわされましたが、学校生活のプレッシャーが原因で心理的なものといわれました。
しかし、娘は学校が大好きな子で、本人もこの結果に納得できておりません。またこないだ検査結果がでるまでは一切の運動やリハビリ等は禁止されていたので、左足の筋肉の萎縮等の症状がではじめました。
私としては純粋な筋肉関係の故障、または末梢神経の異常ではないかと医者に訴えましたが聞き入れてもらえません。
最悪の場合、日本に連れて行くことも検討しているところです。
何か、アドヴァイスありましたら、ぜひともお伺いしたく、何卒よろしくお願いいたします。
こんにちは! 今までのお話ですと、整形、神経内科的な診察を受けられたようですね。 整形外科的に腰のMRIの検査で問題が無かったということで、左足、臀部、腰の痛みと電撃痛の原因を探る段階で、神経内科で心理的なものだといわれてしまったのですね。 ここはやはり、もう一度原因究明と、治療の方向性の決定が求められる時期に来ているのかもしれません。ハムストリングスの筋損傷だけではなく、神経系の検索も必須ではないでしょうか? 日本では、総合診療科という科が次第に増えてきており、 専門の科にかかる前にどの専門にかかるべきかを知るための診察があります。ニュージーランドにあるかどうかはわかりませんがそのようなところで再度診てもらうのもひとつの手ですし、セカンドオピニオンとしてほかの神経内科を受診するのも方法だと思います。末梢神経異常も含めて、受診してみるのも悪くないと思います。(経過をしっかり話せば、ドクターとしてもやれる検査はやってくれると思います) また、筋の萎縮がどんどん進んでいくのをただ待っていてもしょうがないですから、リハビリテーション科にてリハビリドクターのアドバイスをもらい運動療法の適応があるかどうか、伺ってみるとよいでしょう。 実際の治療もさることながら、原因検索という意味では大学病院や大きな国立病院は検査機器も充実していますし、専門医も少なくないですから、なんとかそのようなところで徹底的に探ってもらうと良いかとおもいます。 まだ娘さんもお若く、これからという時期に辛い思いをされていることと思います。また、それを支えるご両親のご苦労も察するにあまりあります。 原因不明なときこそ、いろいろな角度から光を当てることで何か解ってくる場合もあるかと思います。 お役に立てず誠に申し訳ありませんが、日本よりご回復をお祈りしています。 |
先日、娘のことで相談させていただいた真理子と申します。
心強いアドヴァイスと励ましの御言葉本当にありがとうございます。
さっそく、家族と相談した結果、とにかく帰国して国立病院に診てもらうことにしました。日本では自分のPCがないので、途中経過の報告などは出来ないかもしれませんが、原因がわかり次第お知らせさせて頂きたいと思います。
本当に御丁寧な、御言葉ありがとうございます。
帰国を決定されてよかったですね!原因がはっきりすると良いですね。よいニュースをお待ちしています! |
はじめまして。よろしくお願いいたします。1ヶ月前から空手をはじめまた初心者の31歳、体重68KGです。稽古を始めたその日から先輩方の打点の高い上段蹴りにあこがれて自分も股割りなどのストレッチを始めました。すると徐々にですが股も広がるようになり、ストレッチも朝昼晩と毎日行っていたのですが、先週の土曜日の稽古の後に風呂で体を洗っている際に、左内腿の股割りをすると一番突っ張る部分に沿って、30センチぐらいの長さの痣が出来ているのを見つけました(組手の際に内腿に蹴りは受けた事はありません。)。痛みはストレッチを始めた時から持続的にありましたがこの日は幾分腫れているようでした。痣を確認してから、今日までストレッチを継続していますが、気になるのでこちらにメールを出さしてもらいました。これからも空手をやっていくつもりなので、再発の防止法や治療法について教えて頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。
こんにちは! まず最初に確認しておきたいのは、 「痛みが出るストレッチは正しいストレッチではない」ということです。 ストレッチというのは、時間とある程度の期間をかけて筋肉をやわらかく、長くしていくトレーニングです。 急に行ったり無理してやりすぎますと、筋の断裂がおき、痛みが出たり内出血が起きたりします。 また筋が断裂しまうと、筋の長さはかえって短くなり、 「筋を伸ばすためにストレッチをやったのにかえって筋が短縮してしまった。」という皮肉な結果になってしまうばかりか、再断列のリスクが上がってしまうことにもなりえます。 現在の状況でおそらくは、内転筋群の不全断裂が考えられますから、炎症を抑え、無理なストレッチや運動を控え、痛みがなくなったら正しいストレッチで柔軟性を取りもどすというのはいかがでしょうか? 体は痛みや出血など様々なサインで体の状態を知らせてきます。 体の発しているサインに敏感になり、そこからより良い方法を模索することも空手を続けていく上で大切だと考えます。 (参考にメディカルトレーニングのPNFストレッチのコーナーもごらんいただければ幸いです。) |
アドバイスありがとうございました。しばらく稽古を休んで治療に専念したいと思います。間違ったストレッチが、かえって目的から遠ざける結果になってしまいました。これからは気を付けて稽古に励みたいと思います。
はじめまして!キック歴飛び飛びで4年の42歳です。仕事は、介護をしています。今年の5月に仕事中、右手首の手根管の炎症を起こし接骨医に通いました。直後、それをかばったのか、太ももの付け根が痛くなり、7月に大学病院を受診、拘縮してるから、左右に振る、手前に引き付けるのストレッチして!それだけでした。レントゲンは異常ありません。現在、まだ、可動域の狭さとストレッチ時、ボディーブロー時、横蹴り時に痛みがあり、筋肉がとても緊張してしまいます。手も、だるさがあり、仕事中と稽古時は、鉄板入りのサポーターをしています。右のアッパーは打てません。年が年だから、仕方ないのか、感じが悪くても、病院にちゃんと通ったほうがいいのかだけでも、教えていただけますか?あ、指圧は月に二回行っています。今まで、誰に相談したらいいか、不安でした。
はじめまして! お仕事柄、なかなか体の故障を休めることも難しいかと思います。 まず、手根管の炎症ですが、基本的には炎症を抑える方向でいくべきでしょう。抗炎症剤を使用したり、現行のサポーターなどで炎症が治まるまで過激に動かさないほうが結果的に治りが早いです。 炎症が治まってから、筋力トレーニングを開始していくとよいでしょう。また、しばらくはアッパーはやめておいたほうがいいでしょう。 股関節のストレッチは行ったほうがいいでしょう。 リハビリテーション科では、関節の評価やストレッチをきちんとやってくれることもありますし、指導をしてくれるところもあります。 運動療法と、消炎は、両方とも大切です。 運動だけでは治らないものもありますし、消炎だけでも治らないものもあります。私も診療の際、時間が許せば簡単な運動法やストレッチを患者様に伝えるようにしているのですが、実際に回復が早い印象を受けます。 きちんと診断、治療をしながら運動療法を受けられる施設はまだ少ないかもしれませんが、あきらめることなく健康にキックを続けてほしいと思います! |
詳しい返事をありがとうございました!
炎症が治まるまで、大事に使います。もう、半年経ったんだからと、少し無理をしていました。
股関節のストレッチも、ちゃんとやります。近所でリハビリテーション科も探してみます。格闘クリニックも行ってみたいのですが、あまりにへなちょこなので、もう少し巧くなったら、お邪魔します。本当に、ありがとうございました!
33、回し蹴りと股関節 投稿者:ミキコ 投稿日:2005/06/22(Wed) 09:16 No.1028
45歳 女。お世話になります。空手三段です。先日左中段回し蹴りをかなり集中的に対人練習していたところ、2日後くらいから左腰から左股関節、外側が痛むようになりました。右足での回しは大丈夫です。右順突きのときにやはり左の股関節がぴりっときます。ランニングはほとんど問題なく、むしろ歩くほうが痛みを感じます。ちょう座で左足を曲げ、膝ごと内側に倒そうとすると5センチくらいしか倒せません。なんとなく骨盤が開いた気がします。7月末、8月中旬に大会があるので完全復帰したいのですが、しばらく使わなければ治るのでしょうか。なるべく稽古しながら治したいのですが、ご助言をお願いします。
こんにちは。 股関節の外側には、大腿筋膜張筋という筋膜があるのですが、そこは中段回し蹴りの動きで股関節と擦れて炎症が起きやすくなる部位のひとつです。 膝ごと内側に倒す、いわゆる内転・内旋の動きも炎症がありますと障害されるケースがあります。 ご記載の情報だけではどこに原因があるかははっきりといえませんので、原因検索は必要であることはご理解いただいたうえで、なるべく身体能力をおとさずに治していく工夫は必要ですね。 一つの方法としては、 練習後のケアをきちんと実行すること。 アイシングや、湿布による処置などで炎症は治まりやすくなりますし、炎症が小さければ練習復帰までの期間は短くなります。 私どもの格闘家のリハビリテーションにおいても、運動後には消炎処置を組み合わせています。 痛いから治療する、という従来の医療から一歩進んで、 出来るだけ練習復帰を早くする、ための工夫としてのケアが出来るかどうかを重要視しているからです。 また、股関節を使えば使うほど治癒が遅れる、のであればしばらく痛みの出にくい練習(上半身の稽古や右の蹴りなど)と心肺機能系の練習を中心に行うといいと思います。 格闘技リハビリテーションでは、下半身の怪我がある時にはバランスボールなどを使って力を逃がして対人練習をしたり、上半身だけでスタミナ練習をしたりと様々な工夫をしています。 怪我をしたときこそ、頭をクールにして出来る範囲の練習を安全にやることが大切です。怪我をした時点で、いつもの練習と同じでは、悪化してしまうのですが、脳はなかなか怪我をした状態を認識しないので、小さな怪我が大きな怪我を呼び込むことになってしまいますから気をつけてください! 怪我を治しつつ、試合に向けてがんばってください! |