PNFストレッチ


モデル 村上 公一、赤荻 亨
痛くない。
時間がかからない。
体が固い人にも効果的。
その場で効果が実感できる。
技のフォームに則したストレッチが可能。


このページでは、安全でもっとも効果的といわれているPNF(proprioceptive neuromu
scular facilitating:固有受容性神経筋促進法)をご紹介いたします。筋損傷患者や中枢性の運動障害のある患者に対して用いられる方法なのですが、スポーツの世界でも広く取り上げられるようになりました。体が固いとあきらめている方、柔軟体操で筋を痛めた経験のある方、ストレッチが嫌いな方には是非試していただきたいストレッチ法がこのPNFストレッチなのです。



PNFストレッチの原理

筋肉が伸張されると腱器官からこれ以上伸ばされたら危ない、という信号がでます。これは急激に筋が伸ばされるほど強く働き、筋を収縮させます。(居眠りしている人の首の後ろが伸ばされガクンと元に戻るのはこのためです。)この作用を伸張反射といいます。ストレッチの際にゆっくり伸ばすのは、この反射が働きにくいようにするためですが、PNFストレッチでは伸ばそうとする筋を最大伸張時に収縮させることにより伸張反射を抑制し、その後にリラックスした状態で弛緩させることで可動域を拡大させます。収縮と弛緩をうまく組み合わせた方法といえます。

6秒収縮、2秒脱力、2秒伸張。

内転筋群のPNFストレッチの例

@
A
B

@自分で痛くないところまで脚を開く。
A抵抗に対し6秒間脚を閉じる方向へ力を入れる。内転筋群を
意識して、両足 の角度は@と変えないようにするのがポイント。
B2秒間深呼吸し、脱力。ゆっくりと脚を拡げていく。

以上を3回から5回くり返す。(やりすぎは筋を痛めます。)

PNFストレッチを3回施行した例。開脚、前屈。この場合は上体を起こす方向に力をかけま
す。柔らかくなりたい方向と逆方向の筋を収縮させてから伸ばしましょう。







〈体験者の感想〉

体の硬い私がPNFストレッチにより、今回初めて開脚前屈で肘が付きました。まったく無理もなくできたので周りの道場生から驚きの声が上がりました。この時点で自分にも欲が出てきて、もしかしたら顎もつくかもしれない、と思い引き続き補助をお願いしたところ床があと数センチのところまで迫ってきたのです。私にとりましては未知の世界をわずか数分で体験出来たわけです。残念ながら顎はつきませんでしたが、痛みや苦しさのない、充実したストレッチでした。今、体が硬いと諦めているかたがいらしたら是非この方法をトライしてみてください。誰もが簡単にいままでの自分とは思えない程の効果が得られると思います。       高橋 市郎

ストレッチをさらに効果的に行う裏技!
格闘家、スポーツマンの皆さん!
ウォーミングアップの代わりにストレッチを行ってはいませんか?
ウォーミングアップは体全体の関節可動域を広げ、内臓にある血液を運動用に筋肉に送る作業なんです!
本格的に動く前の、ジョギングや軽いシャドーなどの文字どうり体を温める作業なんですね。
ストレッチは、体が温かいときのほうが効果的ですから、軽く動かしたあとにやると効果があります。
また、入浴後なんかもいいですね!
このページの最初に出てくるモデルの赤荻選手は、みんなで温泉や銭湯に行くと必ず浴槽の中で開脚します。
普段の継続が柔らかい体をつくるのでしょう。

PNFストレッチ 格闘技への応用

格闘クリニックでは格闘家のメディカルトレーニングを専門に行っています。
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