コンディショニング、筋肉、トレーニングの疑問

1、試合前のコンディションについて
2、適切な運動量と脳へのダメージ
3、打撲したときの体内での反応、RICE、回復のための食事
4、スポーツ科学の迷信
5、身長って大人になっても伸びるの?
6、ウェイトトレーニングと筋肉痛
7、ボクサーのパワーアップ
8、内臓を強くしたい
9、BCAAサプリメントの副作用
10、PNFストレッチについて
11、柔軟体操(テコンドー)
12、自分に合ったストレッチ(カラテ)
13、体のサインを大切に
14、女性格闘家のトレーナー
15、病院の選び方
16、コエンザイムQ10(カラテ
17、試合中の吐き気(カラテ)
18、格闘家のメディカルサポートと資格
19、ハートブレイクショット
20、格闘技外傷の治療
21、筋力トレーニングと身長
22、脛を鍛えたい(少林寺拳法)
23、勝てない不安と怪我(カラテ)  23と1/2 勝ちました!!
24、スクワットについて
25、格闘技入門前の基礎練習
26、アルコールと格闘技
27、空手とメンタル面の不安
28、サポーター、ブレースの探し方
29、トレーナーデビュー!(ボクシング)
30、音楽家のセルフケア
31、うつ病のコントロールと空手
32、スタミナアップについて(キックボクシング)
33、ボクシングのスタミナ
34、格闘技と体脂肪率
35、セコンドの仕事とは? 
36、テコンドーとバランストレーニング
37、大きな相手に勝ちたい(日本拳法)
38、筋肉の張り、怪我の予防(キック・カラテ)
39、健康&食事について(カラテ)
40、打撲捻挫等の温泉治療(カラテ)
41、減量について(レスリング)new
42、ブレースの選び方new


1、試合前のコンデションについて   
ハムストリングの肉離れの際には大変お世話になりました。現在では左足は完全に以前のレベルに戻っています。そこで今回は外科的な質問ではないのですが、試合前のコンデションについて質問させて頂きます。というのは自分は経験上大会前には必ずと言っていいほど風邪を引いてしまいます。風邪とはいっても高熱を出すものではなく平熱より高い微熱の状態が1週間ほど大会前に続きます。
何度もこんな感じなのでこれは体のストレスに対する一種の反応なのかな?と勝手に解釈していますが、一度くらいはベストコンデションで試合に臨みたいと思っています。助言頂けたら幸いです。

Re: 試合前のコンデションについて 格闘クリニック 三井綾
一空手家さんこんばんわ。いつも書き込みありがとうございます。
私も試合前のコンディション作りにはいろいろ失敗してきた経験があります。怪我はもちろん風邪には本当に悩まされました。以前「格闘技をする人は風をひきやすい」と聞いたことがあります。というのは、一般の人が健康になるために適度に運動をし病気になりにくい体作りをするのとは違い、格闘家(に限らずあてはまるスポーツ選手はいると思います)は強くなるために「健康な体作り」を越えた運動(練習)をしているので、必要以上に体力を消耗、疲労し風邪をひきやすくなるのだそうです。一空手家さんは、試合前の練習量オーバーワークしていたりしていませんか?試合前の緊張とストレスから体温が上がり微熱が出ることはよくありますが、風邪をひくとなるとストレスプラス体が疲労しているのかな?と感じるのですが。試合前というのは試合に対する意気込から気持ちの面だけが「勝つぞ!」と強くなり体のことをおろそかにしがちになる傾向があるとおもいます。試合前に気持ちと正反対に動きがおかしいと思ったならば、どうしよう...とあせる前に原因はなぜなんだろう?試合に向けて沢山練習してきたから疲労がたまっているんだ。だったらまず体力を回復させよう!というふうに気持ちを切り替えたりするのも一つの方法だとおもいます。
自分のコンディションの波は練習日記をつけると自分が想像している以上の発見がありますよ!
自分の経験上でお話して申し訳ありません。
ベストコンディションで試合が出来ることを陰ながら応援させてもらいます。がんばってくださね!

Re: 試合前のコンデションについて 一空手家
格クリ三井様,ありがとうございました。格闘家は日頃鍛えていて風邪知らずに思われがちですが,大部分の方々が仕事との二束の草鞋で行っているのですから,大会前となれば自分自身気づかずやはりオーバーワークになりやすいのかも知れませんね。自分もあせってジタバタするのではなく,その時々の体調で可能な稽古や練習方法を考え出して前向きに取り組みます。練習日記というのも体調を管理したりする意味でも重要ですよね。大会までまだ時間がありますので頑張りたいと思います。
ありがとうございました。

Re: 試合前のコンデションについて 格闘クリニック

試合前の微熱が必ず出るのでしたら、ストレスに対する反応の可能性が高いですね。
試合の結果にはどのような影響がございますか?
悪い時もあれば、ゆっくり休むきっかけになった時もあるのではないでしょうか?
ある有名選手がいっていたのですが、コンディション作りは自分の体の声を聞くしかない、とのことでした。それを聞くにはいろんなパターンを経験してみるしかないとも。
日記に、朝起きたときの体温、血圧や脈拍も記録していけばより判断しやすくなると思います。
又のご報告お待ちしています。がんばってください

2、適切な運動量と脳へのダメージ

初めまして。ヨリといいます。現在21歳で空手と柔術、柔術をやっています。@運動の適量とAグローブによるダメージを聞きたくて書き込みます。

@僕は以前格闘技のやり込みで疲労骨折とヘルニアを起こしました。
体の回復能力から考えた場合、運動量は週どれ位がベストなのでしょでしょうか?
筋トレの場合は72時間周期で超回復に合わせて行えば効果的って言いますよね。今は週5〜6日道場に通ってるんですが・・・気付かぬ内に疲労が溜まって大きな怪我をするのが怖いです。
Aそれとグローブによる脳へのダメージですが、それは回復するのでしょうか?「脳震盪だから数日安静にすれば治る」とジムで言われましたが、成人後に脳細胞は増えないし・・・
グローブ空手の大会に出たいのですがそれが心配です。
何だか心配してばかりなのですが、アドバイスを頂けたら嬉しいです。

@ですが、疲労骨折とヘルニアは、負荷が慢性的にかかった結果起きたものですよね。急性の障害ではないですから、おっしゃるように、運動量や内容があってなかったのだと思います。
そこで適切な運動量はどのくらいか、と言う問題ですが、これは個体差や、生活環境、運動の目的によって全く異なってきます。
ですから、統計的なものを目安としつつも自分の状態をチェックすることが重要になります。
筋の超回復にしても同じことが言えます。
筋そのものの回復は72時間というデータもありますが、筋に限ったことであり、神経や腱、骨にもダメージを追った場合はそのダメージの回復を含めたペースが必要となってきますし、筋力トレーニング以外何にもやらないひとと、競技も行っている人、仕事と子供の世話と競技をやっている人を一緒に考えることはどうかと思います。
オーバートレーニングには心理的要因もかかわってくると言う報告もありまして、意欲的に取り組めないペースにも問題あり、と考えていただいてよろしいかと思います。
ですから私はベストな練習が個人によって違うように運動量も個人の条件抜きでは実際は考えにくい、と思っています。
(空手と柔術についてこのくらいの練習ペースが良い、と言うデータも見たことないですしね!)
そこで大切になってくるのは、あなたにとってベストな運動量は、ペースは、強度はどんなものかを探すことになります。
1、睡眠 
2、食欲
3、練習意欲
4、全身疲労感
5、筋肉痛の程度
の5項目について、五段階評価の点数を記録していき、疲労を客観的に知る手助けとするのです。(これに競技の動きや柔軟性を入れてもいよいかと思います)また朝起きたときの心拍数や体温、体重のチェックもコンディションを知るには良い指標になります。
以上のような記録をとることから、自分の健康状態が把握しやすくなるはずです。
一流選手やコーチは、強すぎず弱すぎず、多すぎず少なすぎずちょうど良い練習体系を各自が持っています。ですから大成するし、途中で潰れないのだと考えられます。
ぜひご自分にあったベストな方法を探してみてください!
Aグローブによる脳へのダメージですが、やはり打撃を受けたときにはしっかり休養をとるしかありません。脳細胞がいったん死んでしまうと生き返らない、と脳神経外科領域では言われています。
グローブのダメージがどのレベルかは現実問題として検査の仕様がないですから、格闘技の場面では頭にダメージを受けたと感じたら必ず指導者に報告し、適度な休養をとるというのがいい方法だと考えます。

3、打撲したときの体内での反応、RICE、回復のための食事
 まだ空手を始めて2年半ですが、この間新人戦なるものに出てみました。
結果は散々たるもので、3回戦で敗退しました。
この試合で左足太ももに打撲を受け、次の日から歩くのもままならない
状態になりましたが、今、6日たってまずまずの調子に戻ってきました。ここで質問させていただきたいのですが

1.人の身体って一体この時(打撲を受けたときなど)、内部(細胞レベル)ではどんな働きをしているのでしょうか?

 上手く眠る事が出来なかったり、やたらと喉が乾いたり、発熱しているような感
覚、すこし動くとものすごく身体がだるくなったりと、さまざまな現象がありました。

2.72時間患部を冷やすとのことですが、72時間冷やしてもまだ腫れている部分については冷やし続けて良いのでしょうか?

3.打撲回復を早める(助ける)為の、食事、サプリメントなどはどんな物を取り入れれば良いのでしょうか?

 34歳の私には、なかなか過酷な競技のようで、試合の次の日から仕事に行かなくてはならない身としては、出来る限り回復を早める為の事々をしたいと思っています。

長文、乱文ですが、なにとぞよろしくお願い致します。

ご質問ありがとうございます!
1、打撲を受けると、筋や血管などの組織の破壊が起きます。当然細胞も壊れます。細胞は細胞膜という膜に包まれているのですが、壊れると中身が流出してしまいます。
 この中に化学伝達物質(ケミカルメディエーター)というものが含まれていまして、細胞が壊れたことを他に伝えます。この物質が血管を開かせ、血管内の白血球が壊れた部分を修復しに来るというわけです。  このような状態を炎症といいます。そして疼痛、熱感、発赤、腫脹が4徴です。痛くて熱を持ち赤く腫れあがるわけです。
化学伝達物質は神経にも作用するため痛みが出ますし、他にも様々な影響を体に及ぼします。だるくなったり喉が渇くといった現象も化学伝達物質による影響が考えられます。
 格闘技で怪我をすると湿布を貼ったりすると思いますが、湿布には抗炎症剤が含まれており、化学伝達物質を抑制して炎症を抑える、というわけです。
 2、にも関係するのですが、このサイトで紹介しておりますRICEという初期治療は、血管拡張を最小限に予防しようとするものです。血管が拡がらなければ結果として化学伝達物質の流出を抑えることになりますし、血管拡張によって起きる腫れ、熱感、発赤を抑えることが出来ます。冷やすことは腫れを小さくするのではなく、予防することにつながるということです。
72時間たてばある程度は腫れが落ち着いていると思いますが、まだまだ腫れが増大傾向にあります場合は冷やすことは効果的でしょう。
 3、炎症が起きますと体内のビタミン、蛋白、酵素、糖、電解質、鉄などほとんどすべての栄養素が消費されますのでバランスの良い食事を心がけるのが一番だと思います。

ダメージを受けたらあまり痛くなくても湿布や軟膏を塗って炎症を最小限に抑えるのが社会人の方にはおすすめです。
 是非早く治されて頑張ってください!!!


4、スポーツ科学の迷信 投稿者:maito
空手歴4年の20男です。よく相撲取りが一番最初に思いきり足を開いて股を裂くと足が180度まであがるようになる。などと言う話を聞きます。自分も空手をしている身ですので、高い上段廻し蹴りにも憧れてストレッチもしていますが、時になかなか柔軟にならない自分を見ながら、一度の痛みで済むなら股を裂いてしまいたい、と思ってしまう事すらあります。実際にやるかどうかは別ですが、こういったある意味迷信っぽくなっているスポーツ界の話しとはどこまでが本当なのでしょうか?

ありますよね,たくさんの迷信。
いわゆるマタワリについては、手っ取り早い方法はないと思われます。
むしろ、筋肉や腱の断裂を作為的に起こすのですから、いい事はないでしょう。
例えばアキレス腱が断裂するとどうなるでしょう??まず歩行不能、スポーツどころか日常生活もまともに出来ないでしょう。手術したとしてもスポーツ復帰へ数ヶ月から一年以上かかる場合もあります。
仮に復活したとして、以前のようなプレーを自信を持って行えるでしょうか?
また切れるんじゃないか?と言う不安にさいなまれながら練習や試合に臨まなければならないでしょう。実際断裂後復帰した選手に伺うと、
手術,リハビリなどいろいろ学ぶいい機会にはなったけど二度と経験したくない、という答えが帰ってきます。
マタワリで無理やり開くというのは、内転筋やハムストリングスなどが断裂すると言うことになります。断裂が治っても筋は短縮し、柔軟性は落ちてしまうことになります。
当サイトでPNFを利用したストレッチ法をご紹介しています。この方法はやわらかくしたい逆の方向に力をいれてリラックスさせる、というものなんですが、新弟子さんのマタ割を見ているとうまい方はこれを応用しているのではないか、と思わせる場面があります。例えば上の乗られている時に思いっきり抵抗する、相手がいなくなった時にリラックスしてストレッチを行う、感じです。これが間違って伝わっている、という可能性もありますね

5、身長って 大人になっても伸びるの? 投稿者:ペケ
僕は、あまり身長が高くないのですが、現在21歳の身長は169cmです。雑誌などで紹介している伸張法や、全身を機械で引っ張るものなど色々ありますが、それは医学の面から考えて本当に伸びるのですか? 伸びるのならやってみたいのですが・・・ 

医学的な意味で成長が止まるというのは、骨の成長が止まることを意味します。骨の骨端線(こったんせん)というのが閉じると骨はそれ以上は伸びないといわれているのです。雑誌などでも紹介されているものに骨が伸びる!!とはあまり書いていません。成長としての骨の成長は長は自然な経過をたどれば、20代で終了することが多いといえます。
では169センチが170センチにならないかというと、なることはあります。
人間はふつうの生活では立っていることが多いですよね。ということは常に重力が鉛直方向にかかっているわけです。そうすると骨と骨の間の距離が近くなってしまうのです。(実際人間は寝ている時の身長のほうが少し高い)この骨と骨の間を本来の長さに戻すという意味でもストレッチや体操、ヨガなどが多く取り入れられているわけです。
また姿勢を良くすることで、頭の位置や目線はずいぶん変わってきます。実際より大きく見える人はみな姿勢がすばらしいです。
伸張法や機械を試したことがないため効果はよくわからないのですが、もし試してみる場合は、その効果だけでなく危険性やデメリットを理解、納得された上で試された方がよろしいかと思います。


6、ウェイトトレーニングと筋肉痛 投稿者:maito
極真空手をして4年目になります20歳の男です。最近、試合を考えた稽古をするようになり、その中でパワーアップを目的としたウェイトトレーニングなどを始めました。ウェイトをしている最中はもちろん自分のできる限りまでやっていますが。次の日になって多少の疲労感は残るものの、ほとんど筋肉痛がありません。周りは筋肉痛でつらい、ような事を言っていますが自分にしてみると筋肉痛がないのでパワーアップしないんじゃないかという不安感がします。これはどのような事なんでしょうか?

運動には一つの関節だけで運動する単関節運動と、一度に複数の関節を動かす多関節運動があります。
単関節運動を多くやり、意識していくと筋肉痛は比較的起こしやすいと思います。
例えばベンチプレスのような多関節運動(肘、手首、肩を同時に可動させる)では大胸筋、三角筋、上腕三頭筋などを鍛えることができますが
人によってその強くなる割合が違うのです。
肩が元々強い場合は、どうしても肩に筋力を中心に上げてしまいがちですから肩には効いても上腕はいまいち強化されない、という状態になってしまいます。(もちろん全く逆パターンの人もいます)
いろんな箇所均等にを鍛えたつもりでも実際の効果に偏りがある、といえます。
多関節をやった後に、いまいち効いてない部分の単関節運動を組み合わせてみてください。(ベンチのあと、胸が効いていない場合は例えばプルオーバーやダンベルフライを加える、など)
単関節運動は動きがシンプルでメインの筋が意識しやすいはずです。
個人によって身体の特徴が異なりますから、ご自身の身体的特徴に合ったメニュー、セット数を組み立ててみてください。きっと効果が現れるはずです。


ありがとうございました。言われてみれば特に大胸筋を鍛えたくてベンチプレスを多めにしていても腕や肩ばかりに疲労感がある気がします。これから改良していこうと思います

7、ボクサーのパワーアップ 投稿者:RYOU
僕は高校生でボクシングに出会って5年になりますが、今僕はパワーアップ目指して筋力トレーニングに励んでいるのですが、色々本等も見て正確ま方法でやっているつもりなんですが思った程パワーが向上しません。どうしたら良いのでしょうか?

一般的な話をさせていただきますと、筋力トレーニングにおける効果をあげるには3つの要素が重要となります。
1、トレーニング
2、休養
3、栄養
筋力を鍛える、ということは筋繊維をミクロなレベルでぶっ壊す、ということですよね。このために筋肉に負荷がかかるようにいろんな筋力トレーニングをやるのですが2,3をやらないでいると筋力はどんどん低下していきます。ですからトレーニング前後にしっかり栄養を取りつつ2日ぐらいは同じ部位の鍛錬を避ける、という方法をとる方が多いようです。
トレーニングのやり方自体は、体重を増やしたいのか、階級はそのままで威力を付けたいのか、試合までの期間はどうか、ウエイトに行く時間はあるのか、練習環境はどうか、、、などいろんな条件によってかわってきます。
本に載っている方法があなたのニーズに合うものかどうか、しっかりと見直してみてください!!!

8、内臓を強くしたい 投稿者:maito 投稿日:2003/02/28(Fri) 10:45

空手歴4年の21歳の男です。体重を増やそうとウェイトして多く食べるようにしていますが内臓が弱いため下痢も多くして、
なかなか体重が増えません。俗に言うやせの大食いになってしまっています。よく内臓を強くするには逆立ちをしたらいいなどと
聞きますが医学的な根拠はあるのでしょうか?それと、格闘技には多少の体脂肪も必要と聞きます。自分は体脂肪は9%と低め
なのですが増やす方法はあるのでしょうか?お願いします

こんにちは!

内臓を強くすることと確実に体重を増やすことは非常に重要な関係があります。

暴飲暴食して体重は増えたものの内臓が不健康になったり、動けないからだになったりしてはしょうがないですよね。
そういう意味で内臓を強くしたい、その上で増量したいというあなたの考え方は進歩的だと思います。

体重を増やしたい場合、3度の食事量を増やすと消化管に負担がかかります。ですから栄養が吸収しきれないまま下痢が起きたりすることは経験されることです。プロテインを多量に摂取しても同じようなことが起きる場合があります。
ですから、間食の回数を増やす方法をおすすめいたします。食事の間に
バナナなどの糖質が多く含まれていて、かつ持ち運びしやすい物を取ることは効果的といえるでしょう。
胃がんで胃を摘出した方は、その後の食事として一回量を減らし回数を増やして、一回ごとの吸収を確実に行うように指導します。一気に多く食べることは内臓に負担を強いることがお解りいただけると思います。
次に食べ物飲み物の温度です。
いつも冷たいものや熱いものばかり摂っていると消化管へのストレスが大きいです。普段は常温のものを食べ、時々冷たいものや熱いものを摂取して胃腸に刺激を与えてみてください!

よくしっかりかんで食べることも重要です!虫歯があってしっかりかめないだけで消化管への悪影響は大きくなります。すぐ飲み込むのではなく奥歯もフルに使うことで顎も強くなり打たれ強さにつながってきます。

逆立ちは腸管を動かすという意味で効果的と考えます。
腹式呼吸や体幹を動かすことで内臓の血行、働きがよくなりますし腹腔内のスペースも大きくなります。

トレーニングと摂取のタイミングにも注意です!!
軽く食べる、1時間以上時間をあける、トレーニングを行う、食事を取るというペースがお勧めです。

以上、いろいろ書きましたが、
同じものを食べても体質によって吸収率や効果は異なります!
食べ物の内容だけでなく、食べ方や食習慣、トレーニング強度、タイミングなどにも目を向けて見てください。

9、BCAAサプリメントの副作用 投稿者:拳ダコ 投稿日:2003/04/25(Fri)
始めまして。
空手を修行して6年になる41歳の者です。
BCAAを服用する事で、肝機能の数値のGOT&GTPが上昇する事があるのでしょうか。
ご教授頂きたくお願い申し上げます。

BCAA分岐鎖アミノ酸の副作用
2898例中、169例に249件の副作用が認められています。
消化器:腹部膨満感、下痢、便秘、腹痛、嘔吐、食欲不振など
腎臓:BUN、クレアチニン上昇
代謝:アンモニアの上昇
肝臓:AST(GOT)、ALT(GPT)、T−BILの上昇
皮膚:発疹、かゆみ
その他:倦怠感、浮腫


GOT、GPTは体内の臓器にある酵素の一つです。これらは、アミノ酸に関する酵素です。普段は細胞の中にあって働いているのですが、臓器(細胞)が傷害されると血液中に逸脱してきます。どちらもも正常値は30台です。
GOTは心筋、肝臓、骨、腎などにあり、これらの臓器の障害で血液中のGOTが上昇します。
GPTはほとんどが肝細胞にあります。GOT、GPTの濃度の変化によっていろんな疾患がわかります。

10、PNFストレッチについて 投稿者:ルル 投稿日:2003/08/12(Tue) 01:09 No.366
はじめまして。剣道歴6年拳法歴4年の27歳(男性)です。PNFストレッチについての質問です。過去の掲載や選手生命を左右する障害ハムストリングス断裂を見て、前屈のやり方が掲載されていたのですが、頭が悪いもので、理解が出来ませんでした。(絵も見ても)開脚した状態で、右手で右脛をつかみます。そこからハムストリングスを縮めるようにゆっくりと左のほうへ引っ張ります。(やく6秒)その後深呼吸して縮まったハムストリングスが伸びていくのを感じながら、右手を先ほどつかんだ場所より少しだけ先にもって行きますとありましたが、ハムストリングスを縮めるようにゆっくりと左のほうへ引っ張りますのところが実際ストレッチをやってみたのですが、いまいち要領を得ません。左側に前屈するということですか?おかげさまで開脚はPNFストレッチでかなり出来る様になったですが前屈がなかなか柔軟になりません。過去の掲載と重複する質問ですが、説明をご指導ご鞭撻よろしくお願いします。

こんにちは!
選手生命を左右する障害、の方のイラストで説明させていただきますと、あのイラストは両足を閉じた状態と考えてください!(絵が解りにくくてごめんなさい)
そうしますと、両手で両脛をつかみハムストリングスを収縮させることになります。このとき、背筋よりもハムを意識するところがポイントになります。
ANSWERではこれを開脚した状態で、片足ずつの場合を紹介しています。                         まずは両足でやってみるとハムストリングスが収縮する感覚がつかみやすいと思います。これで慣れたら、片方ずつやってみてはいかがでしょうか?
左の方に引っ張るというのは、足が180度近く開脚した状態であれば、左の方向なんですが、要は右のハムストリングスを縮める方向で、と理解してください。

実際の方法をもっとうまく伝える方法がなく、言語だけに頼っていますんでわかりずらいこともありますがそのときはどんどんご指摘、ご質問いただければ嬉しいです!                     

返信ありがとうございました。身体がもっと柔軟になる様にがんばります。

11、柔軟体操(テコンドー) 投稿者:ソースケ 投稿日:2003/10/12(Sun) 14:48 No.440
テコンドーを始めようと思い、柔軟を始めた16歳の男です。
柔軟は主に風呂上りなどにしているのですが、その時にしている、左右開脚(いわゆる股割り)についての質問です。
今のところ痛みもありませんし、症状はないのですが必要以上にすると股関節の関節面が磨り減ってしまったりすると聞き怖くなってしまいました。風呂上りに前に手をつき、負荷を調節しながら開脚し、限界のところで1分間その状態を維持するという柔軟をしています。できるだけ無理はしないようにとは思っているのですが、もし磨り減ってしまった場合、治すことはできますか?また、左右開脚はやっても良いのでしょうか?よろしくお願いします。

こんにちは!

非常に安全な方法で開脚をされていると思います。
お風呂に入って体を温め、無理なく開脚をすると効果も確実に現れるでしょう。

開脚自体は格闘技には必要な運動だと思いますから、積極的にやってもかまいません。ただしやり方と程度が問題で、痛みや違和感が出るようではいけません。(実際に華麗なハイキックに憧れて無理して間違った開脚をやったがために、股関節障害に陥った選手は少なからずいます。)
ご質問の股関節の関節面ですが、関節面の軟骨が磨り減ってしまうと非常に厄介です。痛みで歩けなくなる場合もありますし、将来変形性股関節症になってしまうリスクもあるのです。

いったん磨り減った軟骨が再生するか、という問題ですが、現代の医学では再生はほとんどしない、もしくは再生してもわずかである、というのが現在の大多数の研究者の見解のようです。

これからも無理のない柔軟を正しく続けてください。


12、自分に合ったストレッチ(空手) 投稿者:たもつ 投稿日:2003/10/16(Thu) 17:34 No.447
私の体はむか〜しから硬いのです。小学二年生の頃にはすでに、前屈で手が床に付きませんでした。もちろん今でも付きません。ストレッチを教わってやってみたけれど全然効果が現れません。とにかく、体中が硬いのです。今空手を習っていますが、先生の指示通りに体が動くかとがありません。良い方法を教えてください。

こんにちは。

体が固いというのは大まかに言いますと、
1、骨と骨の間についている筋肉が固い場合
2、関節をつなぐ靭帯が強く、可動域が先天的に狭い場合
という2つの場合に分けて考えることが出来ます。
2の場合、体質的なものが大きいですからそれ以上可動域を広げるのは難しい、というか危険です。
1の場合は、いわゆるストレッチ体操、リラクゼーション、マッサージ、温熱療法などで改善が期待されます。
いずれの方法にしましても、じっくり時間をかけて、ストレッチを継続するしかありません。
もともとからだが固い人は、軟らかい人に比べて効果が出るのに凄く時間がかかるのも事実です。
正しいやり方で数ヶ月継続出来れば、満足いく軟らかさまで到達するかどうかは別として、始めた頃より幾分か軟らかくなっいるでしょう。ご自分にあった方法をいろいろ試していくとよいでしょう。
(当サイトで紹介しています、PNFストレッチという方法もご参考ください。)
@体を温め、汗をかいてから行う。
A息を止めずにゆっくり吐きながら、リラックスして行う。
B痛みが出る手前でストップする。
C毎日少しずつ、必ず行う。
といったポイントをおさえてやってみてください。

今まで述べたことと矛盾するようですが、
体が柔らかいことが格闘技を行ううえで絶対必要な要素ではありません。一流選手でも実は体が固かったり、開脚ができなかったりということは珍しいことではありません。むしろ体の固さを生かした得意技を持っている場合もあるんです。ですから、周りの人より固くて先生の指示通りのことができないとしても、決して悲観する必要はないと思います。
柔軟性は可能な限り追求しつつ、ご自分の体にあったスタイルを探してみてはいかがでしょうか?

13、体のサインを大切に 投稿者:夏来 投稿日:2003/12/01(Mon) 13:18 No.484
はじめまして。空手歴1年の31歳女性です。月曜から土曜まで毎日1時間半の練習を欠かさないのですが主に太ももの筋肉疲労が抜けにくくて困っています。
2か月ほど前、練習が急に厳しくなったことがありまして脚が上がりにくくなってもなんとか練習は続けていました。1週間位で練習はまた元のペースに戻ったのですが、その頃全身疲労で半日寝込み、歩くのも億劫になって4日間家からほとんど出られませんでした。

それ以来、タンパク質の摂取量を増やすなど工夫していますが最近また常時疲労が残る状態となっています。鎮痛消炎剤のイブプロフェンを毎日飲んでいるのですが頭が重くなるのでなるべく量を減らしたいところです。
練習をなるべく休まず、いい疲労回復方法がありましたら教えていただけますか。どうぞよろしくお願いします。

こんにちは。
格闘技に限らず、スポーツ、勉強、仕事、、、、人間の活動にはそれぞれの人にあったペースというものがあります。
自分のペースを探していくのは楽なことではないのですが、格闘技についていいますと、筋肉痛とはじめとした体の症状や疲れやすさ、睡眠の深さなど体が出しているサインをどれだけ鋭敏に感じ取るか、またそれを日々の生活や練習に生かすかが強くなれる人とそうでない人の差になってきます。
太腿の疲労が抜けないというのはあなたの身体に出ているサインです。これ以上やったら体が参ってしまいますよ、弱くなってしまいますよというサインです。
いちばんの疲労回復法は、自分の身体の状態を十分に知り、いたわってあげること。長く続けていきたいならば、練習でいじめた分、身体に十分な栄養と休養を与えてあげて欲しいものです。

14、女性格闘家のトレーナー 投稿者:ぶら 投稿日:2003/12/19(Fri) 12:58 No.500
初めまして。
治療に関する質問ではないので恐縮なのですが、アドバイスいただけたらと思い書き込ませていただきました。
私は32歳の女性で、各闘技観戦が大好きなのですが、体を痛めながらも限界に挑もうとする選手の姿に感動し、自分でも何か選手達の役に立つことがしたいと思い、スポーツトレーナーという仕事に興味を持ちました。できればメンタル面のケアも出来るような、女性格闘家専門のトレーナーを目指しています。
しかし、スポーツトレーナー科のある専門学校は多数あるのに、何を基準に学校を選べばよいのか解らずにいます。専門学校また履修コースを選ぶときに、こういう内容の科目は絶対に学ぶべきだというようなポイントなどはありますか?また私は今まで格闘技の経験はおろかスポーツも満足にしたことがありません。やはり格闘技経験はトレーナーにとって必須のものでしょうか。

こんにちは!
ご質問ありがとうございます。質問の内容はどんなものでもかまいませんから、これからもおおいにご利用いただければうれしいです。
格闘技を観戦されて、スポーツトレーナーを目指したい!と思われたというのは素敵なことですね。
選手の方も、自分の戦いが観客の方にこういう形で影響を与えたことを知るときっとうれしいのではないでしょうか。

格闘家のトレーナーになるには何を学んだらいいか?この答えはありません。
それはなぜか?
その答えは、
「あなたが格闘家に対して何を提供していくつもりなのか?」
「格闘家があなたに求めるものがもしあるとすれば、それはいったいなんなのか?」
この2つの質問の答えを自分の中で真剣に求めていけばきっといい形になるはずです。
トレーナーとしての最低限の知識や技量を身に付けること、それはどこの専門学校でも学べるでしょう。
ただ、経験上 、先生と生徒の質が高いところの方が良いでしょう。
(受験で予備校を選ぶとき、大手を選ぶのも合格率もさることながら、高い志を持った仲間と協力、競争できるからです。)
何を学ぶかではなく、どういう環境で学ぶかというのもひとつの選択のきっかけになると思いますよ!
格闘技経験は、格闘家の気持ちや心境を知る、また人脈を創るという意味では貴重な体験となるはずです。
優勝するとかプロのリングに上がるというためではなく、選手の気持ちを知るために、無理のない範囲で自分のペースで汗を流すのことは決してマイナスにはならないと思います!
夢に向かってぜひ頑張ってください。

丁寧なアドバイス大変感激しました。周囲には反対する意見も多かったので本当に励まされました。ありがとうございます。
>「あなたが格闘家に対して何を提供していくつもりなのか?」
>「格闘家があなたに求めるものがもしあるとすれば、それはいったいなんなのか?」
>この2つの質問の答えを自分の中で真剣に求めていけばきっといい形になるはずです。
そうですね。
やはり、漠然と「なりたい」だけでは難しいと言うことがよく解りました。格闘技観戦からやったこともない人間がトレーナーになりたいだなんて、考えが甘かったのではないかと反省しています。学校に入るうんぬんする前に、もっと目標が明確に、具体的になるように、煮詰める事が私には必要なようです。

柔術のジムの初心者のクラスに通うことにしました。外側から見ているだけでは何も始まらない、小さな一歩でもとにかく目指す世界に踏み込んでみようと。そうして動いているうちに見えてくる物もあると思っています。
道のりは遠く、かなり厳しそうですが・・・・。

いつか本当に格闘家の方々の力になれるように頑張ります。


15、病院の選び方 投稿者:しんすけ 投稿日:2004/01/07(Wed) 01:55 No.516
始めまして、新宿近辺在住で柔術と修斗をやっている29歳の男です。最近左膝を捻ってしまい、初めは内側の靭帯が痛いなという感じだったのですがここ1ヶ月に膝の前の方に痛みを感じるようになり関節の間に何か小さい欠片のような違和感を感じます。正座とかは普通にできるんですが常に違和感というか軽い痛みがあります。病院にいくべきだとわかっているんですが本当にちゃんと観てくれるところじゃないと不安なのです、子供じみてるかもしれませんが以前足の親指の靭帯を怪我した時すごく適当に診断され治りも遅くリハビリのやり方も教えてもらえなかった経験があるのでできれば東京で安心できる病院を教えてもらえないでしょうか?あと膝関節のリハビリにはサポーターしたままで浅めに腰を落とすスクワットが良いと聞いたのですがそうなのでしょうか?病院の紹介などがまずいようでしたらすみません。ただ僕のような悩みを持っている人は他にもいるんじゃないでしょうか。ぜひアドバイスをお願いします。

こんにちは。ご利用ありがとうございます。
病院にいっても適当に診断された、ちゃんと説明してくれない、ちゃんと診てくれない、、、。格闘家のみならず一般の患者さんも少なからず感じているというのが実態ではないでしょうか?
私ども医療者も、自分が体調を悪くしたり、家族や知人が病気したりしたときに、もちろん患者もしくは付き添いとしてとして病院にかかるのですが本当にすばらしい医師もいれば、帰り際に顔面蹴ってやろうかと思うようなひどい(医療知識や技術ではなく「人を診る」という姿勢が全くない)医師に会うこともあります。
よっぽど急を要する場合は別として、怪我をしたり病気をして自分でかかる場合はある種の「安心」を求めて病院にいく場合もあるのに変な医師にあたると辛い思いをされると思います。
このような思いをしないために、患者さん側は一体どうしたらいいか?いくつかの予防策を紹介させていただきます。
まず、自分の目的にあったドクターを選ぶよう努めること。病院にかかる目的は診察や検査を通じて診断をしてもらうことでしょうか?手術をしてもらうことでしょうか?リハビリやスポーツ復帰へのプログラムを一緒に考えることでしょうか?現代の医療は専門化、役割分担が進んでいるため実際に診断も、手術の腕も、スポーツ復帰へのアドバイスも、病気の説明も、研究発表も全てにおいて秀でているドクターを見つけるのは至難の業です。格闘家にも得意技と不得意な技があるように、ドクターにも得意なことと不得意なことがあることを理解しているだけでもいい診療を受けられる率がぐっとあがります。極端な話、手術を受けたければ、多少説明がいまいちでも腕のたつドクターがいいでしょうし、手術後、長期にわたりトレーニングやリハビリのアドバイスを受けたければスポーツ医学に精通した、いろんなことを相談しやすいドクターを選ぶと良いと思います。
次に受診の際、最低限の知識は準備しておくこと。これは本当に残念なことなんですが、格闘家はトップ選手を除いて全般的に自分の体のことを知らなさすぎます。当サイトにアクセスして下さる皆様は少なくとも体やボディーケアに興味があると思うので問題ないと思うのですが、サッカーや野球、ボディービルなど他のスポーツ選手は怪我をしてもRICEぐらいはやってきますし、骨や靭帯の名前を知っていることも多い。そういう知識のある相手には、ドクター側も気合を入れて診察してくれるはずです。
それから、ドクターへの接し方。医療はサービス業的な一面も確かにありますが、やはり人間ですから礼儀を欠いた態度の患者さんに自分の知識や経験をわざわざ提供する必要はないわけです。検査と診断、そして薬を出せば保険上病院としての利益にはなるのですから。いいアドバイスをもらいたければ、それなりの態度と尊敬はあっても良いでしょうし、ドクターに「診せてくれてありがとう」と思わせてくれるくらいの人は少ないけど確実にいますよ。
そして大事な質問力。これは接し方にも関連するのですが、質問力も問われます。「膝が痛いのですが、どうしたらいいでしょう?」ってきかれてもドクター側からすると「どうしたいの?」という話になってしまいます。「昨日の格闘技の試合中に、相手の蹴りをを膝に受けまして、そのときは我慢して戦ったんですが、試合後に膝の内側が痛くなり歩くのが辛くなりまして、、、」とくわしく自分の状況を説明し、復帰までのリハビリをたずねるときも「いつ復帰できますか?」ではなく「練習復帰までどのようなトレーニングをどのくらいの期間やったらいいでしょうか?」「トレーニング中、気をつけたほうがいい動きはあるのでしょうか?」と具体的なアドバイスを引き出すように質問していくのです。現在、プロ選手を中心に何人かの選手のメディカルアドバイス&トレーニングをやっていますが、彼らは質問が凄く上手い。持参してきたノートに細かくメモを取りながら、試合や練習での経験を交えて、こちらのアドバイスをさらに高めてくれます。おかげで私たちもいろんなことを彼らから学ぶことが出来るのです。
最後に、これは!と思ったドクターには経過を報告することです。いい先生に出会うのは簡単ではないからこそ、心から信頼できるドクターに出会ったときには必ず経過を報告することです。そうすれば何かのときに様々なアドバイスをもらえるでしょうし、ドクターとしても嬉しいはずです。
そうはいっても現在の医療システムでは、自分に合ったいいドクターを探すのは楽ではありません。本当にいやな思いをすることもありますので、そういう場合は他の病院にいち早くかかるほうが得策でしょう。ここで裏技をお教えします。医師はどうやって医師をさがすのか?答えはコネクションです。知り合いや同級生を頼ったり、紹介してもらったりします。実際、私も家族が何かあったときには、ヒューストンに在住の人格、医療知識ともに尊敬しているドクター(空手経験者!)にメールでアドバイスをいただいているくらいです。まずひとり仲のいいドクターがいるだけで、この恩恵にあずかることが出来る。警察官に知り合いがいると心強いのと同じです!
ご質問にあります、病院の紹介は当サイトではやっておりません。
紹介してもご本人が安心できるかどうか保障できませんし、万が一上手くいかなかったとき双方に迷惑をかけてしまうからです。実際にメディカルアドバイス&トレーニングをされている選手に関しましてはその限りではないのですが、、、、。
評判のいい病院に一度かかってみて、合わなければ病院を代えてみる、ジムの指導者や仲間に聞いてみる、スポーツ外来を受診する、他にもいろんな方法があると思います。
ご自分で納得いく医療を受けられることを切に願います。ヒントになったかどうかわかりませんが、有意義なご質問を頂きまして誠にありがとうございます。

返事が大変遅くなり申し訳ありません、その後都内でも名の知れている病院に診察に行き、自分もできるだけで状況を細かに説明しどうすれば良いのかを丁寧に尊敬の気持ちを持って質問などをしたのですが僕の知識不足のせいなのか正直顔面を蹴り上げたくなるような対応でした、このサイトの先生方のようにかんがえてくれるお医者さんは少ないんですかね。現在はテレビやっていたリハビリを半信半疑ながらも続けていたところ若干痛みが緩和されてきている状態です。続けることが大事だと思うのでやっていきたいと思います。本当に丁寧で親切なお答え有り難う御座いました、心から感謝します。

16、コエンザイムQ10(カラテ)投稿者:トニー 投稿日:2004/01/22(Thu) 23:03 No.544
フルコンタクト歴、3年目の43才です。
時々拝見して、トレーニングの参考にさせて頂いております。
心肺機能を増す為に、コエンザイムQ2を、1日100mg、試合前の2週間は、300mg摂っております。
1.副作用はありますか?
  ある場合、現在の摂取量で、副作用を生じる可能性はありますか。
2.心肺機能を増すことを考えた場合、コエンザイムQ2以外に、有効  なサプリメントがあれば、お教え下さい。
  (試合の2分間、動き回れるスタミナがほしいのです。)以上宜しくお願いします。

こんにちは!コエンザイムQ10に関する情報はあるのですが、Q2は見つからないのでメールにてトニー様に伺いましたところ、

「 ご指摘通り、コエンザイムQ10です。慌ててメールを作成し、間違えたようで、大変失礼致しました。
商品名は、コエンザイムCOQ10(コーキューテン)で、販売者は潟fィーエイチシーです。内容成分及び含有量は、1粒330mgあたり、下記の通りです。
コエンザイムQ10 45mg
総トコトリエノール 16.8mg
ビタミンB6 2mg、
ビタミンB12 10μg
葉酸 50μg

現在、1日に2〜3粒服用しておりますが、以前より息が切れにくくなったような気がします。」
というお返事をいただきましたので、コエンザイムQ10についてのご返信とさせていただきます。

今、コエンザイムQ10の入ったサプリメントがたくさん出回っています。コエンザイムQ10とは、1974補酵素の一種で医療の世界では主に心疾患の治療に使用されてきました。狭心症や心筋梗塞といった心臓の血管に血液がいかなくなり、心臓の動きが悪くなってしまう病気に対して、コキュー10を内服すると心機能の改善に効果があり、現在も医療現場で使われています。
副作用としては胃部不快感、食欲減退、吐き気、発疹等の報告があります。副作用の文献を検索いたしますと、35歳の女性で蕁麻疹が見られた症例等が見つかりました。
全ての薬や健康食品にいえることですが、副作用の可能性は常に付きまといます。一つの種類のものを摂取して、体の反応も一つだけ、ということは余りありません。たとえばブドウ糖を摂ると、脳へ栄養が行きますが、血糖値もあっがってしまう、といった具合です。少し専門的になってしまいますが、副作用は、量によるタイプと量によらないタイプがあります。アレルギーなどは量に関係なくおきてしまいますから、少ないから大丈夫というわけではありません。
医療の現場では、長く使われていて患者さんにも愛用されていた薬剤が何かのきっかけで使用中止や使用注意になってしまうことは多々あります。臨床試験を重ねて、安全性が確かめられても実際に後から副作用が雨後のたけのこのように発表されるというのが実際です。
コエンザイムにしても、規制緩和で健康食品として売出しが許可されたのですが、実際にどのような問題が生じてくるかは誰にも解らないというのが本当のところです!
現在副作用がないのであれば、必要以上に恐れることはないと思いますが、私どもの立場として現在のところ特に特定のサプリメントを推薦することはいたしません。ご理解いただければ嬉しいです!

これからも様々な規制緩和により健康食品や補助食品の種類は増加の一途をたどることが予想されます。それに伴いいろんな問題点も挙がってくるとは思いますが、格闘家の皆さんにお願いしたいのは、”自分に合うサプリメントを探す”という視点を忘れないでほしいということです。
有名選手が飲んでいるから、いま流行っているから、といった理由ではなく自分の体の調子をよく観察して、合うもの、合わないものを取捨選択する力を養っていただければうれしいです。

持久力を増すための栄養は、格闘家の食事と栄養に一部記載があります。ご覧いただければ幸いです。

大変詳しいお返事、ありがとうございました。
コエンザイムが、規制緩和で健康食品として売出しが許可されたという事実を、初めて知りました。今後は、体調により気をつけながら、自分に合うサプリメントを選んでいきたいと思います。
”格闘家の食事と栄養”、参考にさせて頂きます。またご相談させて頂く事があると思いますが、宜しくお願いします。ありがとうございました。

17、試合中の吐き気(カラテ) 投稿者:フナ 投稿日:2004/01/30(Fri) 21:37 No.549
初めまして。福島県で空手をやっている14歳です。僕は試合の最中によく吐き気をもよおします。実際に吐いてしまうこともあります。自分では、スタミナが切れた訳でもなく精神的なものでもないと思っています。親は、酸欠状態かもしれないと言います。原因を知り、なんとかこの状態を克服したいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
言い忘れましたが、僕は空手の傍ら部活で陸上長距離をやっているのでほぼ毎日走りこんでいます。

こんにちは!

中学生で空手と陸上の両立とは凄いですね。
ご質問の試合中の吐き気ですが、試合前や試合中、直後に吐き気をもよおす方はいらっしゃいます。
主な原因として、
@もともと内科的な病気がある場合と、
A交感神経系の刺激による消化器への影響
が考えられます。
@は、胃炎や食道炎などの消化管の炎症、その他様々な疾患がベースにあり運動によって吐き気が誘発されてしまう場合です。
14歳とお若く普段から練習されているということですから、そんなに@を心配する必要はないと思いますが、あまりに症状がひどいケースや運動時だけでなく安静時、睡眠時などの運動時以外にも吐き気が見られる、という場合は専門医の受診を考慮してもいいかもしれません。
もっとも考えやすいのはAです。
例えば胸がどきどきする、呼吸が速くなる、汗をたくさんかく、といった一連の作用は、自分の意思で行うものではないですよね?基本的に体がやってくれるものなんですがそれをコントロールしている神経系を自律神経系というのですが、これには交感神経系と副交感神経系という二種類の系統があるんです。

交感神経系とは簡単にいうとアップ系です。今からけんかするぞ、というときに働くのです。筋肉に血液を送るため血圧を上げ、脈は上がり、酸素をたくさん取り入れるために気管を開き、脳をはっきり覚醒させ、消化管の動きを抑える、といった作用があるのです。けんかするときにおなかがすかないのは、交感神経系によって内臓の動きが鈍っているからです。
副交感神経系とはこの逆です。ゆっくり睡眠に入るとき、副交感神経系が優位となりますから、脈はゆっくり、呼吸もゆっくり、脳もリラックスした状態になります。

空手の試合、しかも少年部は試合時間が大人より短い場合が多いですから交感神経系が一気に活発になります。
交感神経系が優位になると、内臓の動きが悪くなるのに加えて、胃粘膜を胃酸から守るバリアが少なくなってしまいますから吐き気がおきることがあります。

これは私事で大変申し訳ないのですが、私の場合、試合の日の朝、朝食後に必ず吐き気がきます。いつもセコンドの仲間に朝は蒼い顔をしているといわれますが、不思議とこの吐き気が治まると気持ちも落ち着き、試合への集中力が高まるのです。おそらく相当気が小さいんだと思いますが(笑)ある時期から開き直って「はやく吐き気きてくれないかな?」と思うようになりました。私の試合の日の「儀式」のようなものです。
どんな大会でも試合前に会場のトイレに行くと、必ず選手がうろうろしています。みんな「用を足す」目的もあるのでしょうが、トイレに行って体と心の切り替えをするといった面も少なからずあるのでしょう。

実際の克服法ですが、@は原因疾患を治療することが第一です。
Aは、短時間で一気に心拍数を上げてしまうような負荷を時々かけてあげることで体が慣れてくることがあります。空手でいえば、手数をより多く出すようなシャドーやミット、スパーリングでもMAXのスピードで短時間で出し切ってしまう練習を。陸上で言えば、長距離をペースを崩さずに走る走りではなく、わずか20秒くらいの間に全力を出し切ってしまうような短距離ダッシュです。
きっと普段に長距離で有酸素運動系のスタミナはばっちりだと思うので、これに加え無酸素系の負荷に徐々に慣れていくといいと思います。
ただ、本番の試合は練習でかかるプレッシャーとはまた違うと思いますから、これは数をこなして慣れていくしかないでしょう。軽量級ながら見事世界大会代表選手となった極真の小宮山大介選手(私も城南の支部内試合の決勝で二度対戦、KOされました)は、中学生のころは毎週日曜日、全部試合だったというような月も何度かあったそうです。
まだまだお若いですから、いろんな体験をして大人になったとき強さのピークが来るように今からしっかりと準備して欲しいものです。

大変ご丁寧な回答をありがとうございました。
恥ずかしながら息子はパソコンが余り得意でなくお礼の書きこみをしていなかった様で大変失礼しました。
早速アドバイス頂いたことを少しずつですが稽古している様です。
私も親としては今では無く将来を見据えて稽古してもらいたいと思っているのですが・・・。
本当にお世話様でした。
これからもよろしくお願いします。失礼しました。

18、格闘家のメディカルサポートと資格 投稿者:増田和昭 投稿日:2004/02/22(Sun) 01:23 No.578
はじめまして。増田と申します。私は今年から柔整の学校へかよう23歳の者です。少しお伺いしたいのですが、将来スポーツに携わりたいと思っています。柔整の学校ですが、マッサージやストレッチの勉強もしたいと思っております。独学の勉強でも大丈夫なのでしょうか?やはり柔整の学校を卒業してから、スポーツ整体等の学校とかへ通った方がいいのでしょうか?少しでも勉強しときたいので何か参考になる本とかあれば教えてもらえないでしょうか。変な質問で申し訳ありません。お願いします。

こんにちは!

今春より入学されるのですね!おめでとうございます。
スポーツに関わる資格は実に様々なものがあります。
医師、看護師、柔整師、カイロプラクティック、理学療法士、マッサージ士、あんま士、針灸師、栄養士、トレーナーなどなどいまパッと思いつくだけでもたくさんあります。

確かに資格と取ると、(特に国家資格は)社会的認知度も高く、「私は何々です」と自己紹介するだけで「ああ、この人はきちんと勉強してきたんだな〜」ということを相手に示すことができますから資格があることは決してマイナスにはならないと思います。
逆にやたら人間の身体に詳しい普通の人に自分の体の事を預けられるでしょうか?日本には医師法という法律があり、健康のアドバイスをして良いのは医師だけであるという決まりがあります。
やはり責任ある仕事をプロとして追及したいのであれば何らかのベースとなる資格は必要だと思います。

それでは、資格があれば仕事ができるか、といいますとこれは全く別問題と考えていた方が良いでしょう。資格はあくまでも入り口に立つものであり、そこから先は個人の実力と人柄がものをいう世界だからです。そういった意味では、柔整の資格を目指しつつ、マッサージやストレッチの勉強もしたいというあなたの意欲はきっと将来にプラスになるはずです。

現実的な作戦としては、柔整というしっかりとしたベース勉強をやりながら余裕のある範囲で関連した勉強をやっていくと良いのではないでしょうか?いろいろと勉強し、行動していくうちにきっといい出会いもあり、人脈も作れると思います。
卒業後、スポーツ整体の学校に通うかどうかは、自分でできる範囲の勉強をしてみて、それでは足りない、と感じたら行けばよいですから今結論を必ず出さなくてもいい状況であれば、ひとまず保留にするのも一案だと思います。

私事で参考になるかどうかわかりませんが、私はスポーツドクターの資格を持ってはいます。スポーツドクターの資格は講義や実習を受ければ取得できるのですが、実際の診療やケア、リハビリのための知識や技術は、選手と接していく中で出来上がってきたものです。
やはり現場に積極的に出ていって、選手たちのニーズを肌で感じて自分の方向性に反映させることで得られる経験は貴重だと痛感する次第です。

今後、格闘クリニックではいろいろな医療情報とともに、格闘家、スポーツマンの役に立ちたいと願う若い医療者育成にも力を入れていきます。
増田様の今後のご活躍を期待しております。

お答え下さり有難うございます。柔整の資格云々ではなく、資格をとってからの自分の努力しだいということでしょうか。とりあえず今は言われたように、柔整というしっかりとしたベース勉強をやりながら余裕のある範囲で関連した勉強をやっていきたいと思います。私は今アマ修斗をしているのですが、どうしても将来は格闘技をしている人を支える側から携わっていきたいので、頑張ります。
有難うございました。

19、ハートブレイクショット 投稿者:白井王子 投稿日:2004/02/27(Fri) 00:54 No.582
はじめまして! フルコンタクト空手をたしなんでいる者です。10年前、18歳で空手を始めたころ、某有名空手団体の全日本大会の上位進出も果たされていた先輩指導員の方に、「心臓を叩くと対戦者の動きが一瞬だけとまる」とのレクチャーを受け、いわゆる顔面ナシルール空手における「胸パン」の有効性を教えていただきました。「空手の試合で勝ちたい!」と思って、これまで「胸パン」を自分なりに研究して試合に活かそうとがんばってきましたが、フルコンタクト空手から距離をおきボクシングなどの顔面アリ競技の研究に腐心する昨今、正直「胸パンって、あんまり実戦的じゃないなあ」というのが正直な気持ちなんです。そんなとき、某メジャー漫画誌にて好評連載中のボクシング漫画で「ハートブレイクショット」なる、心臓がある左胸を叩くパンチが描写されていて、作中、このパンチを打たれた選手は、一瞬だけ身動きができませんでした。漫画を取り出すのもどうかと思うのですが、「心臓を叩くと動きが一瞬だけ止まる」というのは本当あのでしょうか? もしそれが本当なら、どういう力が働いて、そうなるのでしょうか? つまらない質問ですいません。もし、格クリの趣旨にそぐわない質問でしたら、削除してください。よろしくお願いします。

ご質問、ありがとうございます!!
いつもわりと堅めのご質問が多いので、私の答えもついシリアスになってしまい、お堅いイメージを与えてしまっているのではないか、と気になっていました。
こういうご質問も大歓迎ですので是非ともお寄せください!

さて、基本的に人間の身体は危険が迫ったときには心臓と性器を守るようになっています。いわゆる中心線を守る、というやつですが確かに靭帯の中央部には心臓をはじめ命を維持するのに重要な臓器がありますから格闘技や武道の心得の無い人は、「危ないっ!」といわれるととっさに肘と膝を曲げ、手足が中央によってくるように動いてしまう場合が多いと思います。

心臓をたたくと対戦者の動きが一瞬とまる、と言う先輩のお話ですが、実際に胸パンチで相手の動きを一瞬止め、次の攻撃につなげていくという戦術はフルコンタクトカラテを中心に良く見られます。実際に胸を打たれた瞬間どういうメカニズムで動きが止まるかは実験した人がいないため推測の域を得ないのですが、可能性としては打撃を受けた直後に心臓を守るために体幹の筋群が緊張する、もしくは大胸筋が打撃により強く収縮し、筋肉の連動が一瞬途切れる、といったことが考えられます。もしかしたら心電図をつけた選手に胸パンチを加えてみて心電図上に変化が出るか調べてみても面白いかも知れません。そのときは是非モニターになってください(笑)

ハートブレイクショット、という名前はかっこいいですね!
心臓が打撃にのみによって止まってしまい命を落とした、という話は聞いたことは無いのですが、もともと心臓に何か問題があって、運動や刺激によって突然死を起こしてしまった、という症例は最近増加傾向にあります。

「空手の試合で勝ちたい!」と思って、これまで「胸パン」を自分なりに研究して試合に活かそうとがんばってきました、とありますが、その研究の結果はいかがでしたか?
カラテの谷川 光選手は、試合中相手の胸骨を中高一本拳一撃でへし折ったそうです。素手での闘いでこれくらいの威力のある突きが打てることは、実戦的かどうかという議論とは別に「凄い!」と思います。

20、格闘技外傷の治療
はじめまして、外傷についての質問させてください。
男性 28歳 
半年前に自転車から転倒し、顔の額に縦1.5cmの裂傷を負いました。このとき結構強く打ち傷口まわりもはれていました。傷の深さに関してはちょっとわからない
3針縫いましていまだに盛り上がりも目立ち傷の赤みが取れません。ただ回りの腫れはだんだんもどりつつあります。
怪我してすぐに圧迫固定しなかったのが、盛り上がりってしまった原因でしょうか?もう少し様子をみたほうがいいのでしょうか?
毎日盛り上がったまま残ったらどうしようと不安で仕方ありません
半年を経過し、盛り上がりが目立つので縫い直しをしていただこうと思っているのですが、御推薦される病院はございますでしょうか?
あと、格闘技などで裂傷を負った場合にどんな処置をするんでしょうか?
魔裟斗選手とか武蔵選手は顔きれいですので。
宜しくご教授お願い致します。

こんにちは!

格闘技の場合、バッディングや肘などで前額部や上眼瞼部(まぶたの上)をカットすることがよくあります。
ドクターの立場から裂傷の大きさ、深さ、出血の有無、汚染の有無といったポイントから怪我を評価いたします。
医学的に一番気になるポイントは感染です。傷にブドウ球菌などの最近細菌が感染してしまいますと傷の治りが悪いだけでなく、骨膜や皮下組織の炎症を併発してしまうことがあり危険です。感染性の炎症はとても治りづらく、抗生剤と毎日の消毒をもってしても難治性の場合があり注意が必要です。
格闘技の試合では、傷をまず良くチェックします。出血をしている場合はすぐに止血せず、少し出血させてくっついている細菌を洗い流してしまいます。それから清潔なガーゼを使用して止血をはかります。
試合継続中にどのくらいの応急処置をするかは本当にケースbyケースです。プロ興行で試合継続と主催者が判断した場合それなりの応急処置をすることもありますが、アマチュアの厳正なるトーナメントの場合は大会ドクターが片方の陣営に加担してはよくないですから、公平にチェックだけ、ということもあります。(チームドクターとして参加する場合は違いますよ!専属チームの選手のために全力で加担してます!)
もちろんどの大会でも選手の試合が終了すれば応急処置を行います。
傷の消毒、止血を十分に行い、RICEにて応急処置的に腫れを最低限におさえます。試合会場の控え室はとても不潔ですからそこでの縫合は基本的に行っていません。清潔なテープで固定した上で、専門の医療機関に連れて行きます。「傷を縫う」プロフェッショナルは形成外科医なので形成外科に行くととても細かくきれいに縫合してくれます。
(整形外科の手術でも、最後の縫合は形成外科でお願いします、とおっしゃる患者様もいるくらいです。)
病院の紹介はサイト上ではやっておりません。
改めて専門機関に受診されてみてはいかがでしょうか?

とても丁寧なアドバイスありがとうございます。
半年が経過し先週傷の具合を総合病院形成外科で診ていただいた結果、「これはもう少し様子みれば目立たたなくなるよ」と言われ、私としてはかわされた感じでした。私としては、半年経ったのに赤みが完全にはとれていないことからバイ菌がはいってしまったのかと極めて疑問???????です。時間の経過とともにこれから先痕が薄くなるかもわかりませんが、私としては別の形成外科でもう一度みてもらいきれいになるようであれば修正をしたいと考えております。

感謝します。

21、筋力トレーニングと身長
はじめまして。大野(15歳・男)柔道をやってます。病気などは別にありません。中学に入ってから柔道を始めたんですが、そのせいか身長が伸びません。バスケ部の友達は170に近いのですが、ぼくはまだ163しかありません。スポーツで身長の伸びの違いはあるのでしょうか?あと、筋トレのやりすぎと友達にも言われます。筋トレも関係あるんですか?また、どうすれば身長を伸ばせますか?教えてください。

こんにちは!!

医学的には、身長が伸びるということは骨が伸びるということと考えられています。人間は生まれてから日々骨が成長し、思春期にはその成長率がピークに達するのですが、20才過ぎると骨の成長がストップし、身長の伸びが止まってしまいます。

骨の成長がストップしたか、まだまだ骨が成長するかどうかはレントゲンを撮ることでわかります。骨端線(こったんせん)という線が閉じていれば、骨の成長はストップ。閉じていなければまだまだ成長する余地があることがわかります。

スポーツと身長の関係ですが、成長には遺伝的要素、栄養や休養、ストレスなど様々な要素が加わってきますからなんともいえないというのが答えです。
ただ、あまりに若いころから筋力トレーニングをやるのはスポーツ医学の世界では推奨されていないことも事実です。十代は基本的な体の使い方、バランス、柔軟性を伸ばしていく時期ですから、過度の筋力トレーニングは考えものです。
(年齢と格闘技のタイミングについては子供のための格闘技医学をご参照ください。)

十分な栄養、休養、ストレスを感じすぎない生活、そして年齢にあった適度な運動が体の成長には不可欠な要素と考えます。
楽しく充実した学生生活を送っていただきたいと思います。

22、脛を鍛えたい(少林寺拳法)お久しぶりです。以前脱臼の件でお世話になりました重門です。練習も順調にこなしています。もう一度プロフィールから。少林寺拳法4年弱18歳の男です。
今回の質問は怪我とは関係ないので大変恐縮ではございますが何卒ご協力お願い致します。
スネを鍛えたいのです。でもどう鍛えれば良いのかわかりません。4年もやっててスネが弱いとは第三者はもちろん私自身なさけないです。しかし今まで我慢してきたつもりですがやはりスネで蹴ったときは痛いですし自分のスネを硬いとも思いません。
色々調べたのですが空手は砂袋やビール瓶などでスネをたたき、鍛える人がいるそうです。しかしそれぞれデメリットもあるようで。あとサンドバッグですね。
しかし小学校の体育館を借りているためサンドバッグはありません。それから筋肉を鍛えれば骨も強くなると聞いたことがあるのですが、もしそうなら前脛骨筋を鍛えれば良いということなのでしょうか?
どれが、あるいはどういう組み合わせが一般的で最も効果が期待できる鍛錬法なのでしょうか?
もちろん我々少林寺拳士は前足底で蹴るのですが、間合いなどの都合で常にそうとはいきません。
前腕部の骨もまた払い受けや捌くのが失敗した場合ガードするので何度も受けるときついです。こちらの鍛え方もスネと同じ鍛え方でいいのでしょうか?
なんとも武道家としては大変なさけないテーマですがより強くなりたいと思い投稿させていただきました。
どうかお答えいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

こんにちは!

いつもご利用いただきありがとうございます。
おかげさまで、クリニックの格闘技専門外来にはいろいろなジャンルからが集まってきます。格闘家同士の交流の場ともなっており、体の鍛え方や強くなるためのトレーニング法などいろいろな情報が得られます。私自身も医師として、また格闘技にかかわるものとして新しい発見があり、とても勉強になります。

先日すねの鍛え方、というテーマでカラテ家、とキックの選手数名に伺いましたところ、 最初から硬いもので鍛えないほうがいい、また膝から足の指まで全体的に鍛えたほうがいいという意見でした。いきなり硬いものでやるより、柔らかいミットなどで蹴りこみを数多くやることで、膝から下全体をならしていき、徐々に硬いもの、重いものへ移行していくといいでしょう。また、試合などでは相手も動きますから予定していた部位以外のところに当たってしまうことがありますから、膝から下を偏りなく鍛えていくといいと思います。

具体的なやり方については、サンドバックや砂袋を使用する方法もあれば、コーラ瓶などを脛の上で転がす方法もあります。実際にお互い力を加減しながら、ローキックをけりあい、慣れてきたら徐々に強くしていくのも良いやり方だと思います。この方法でしたら打たれ強さや力の逃がし方も学べます。足首から先が当たれば、主に前脛骨筋をはじめとした筋群が、脛があたれば大腿部の筋肉が鍛えられる結果になります。
いずれにせよ、トップ選手というのはいろいろなやり方を自分の体で試しながら、時にはアレンジを加え試されています。
あなたにマッチした練習法を見つけて強くなっていただきたいと思います。

またしてもご丁寧な解説ありがとうございます。
体育館の隅にマットが積んでありますのでそれをサンドバッグのかわりに蹴りこんでみます。ローキックの蹴りあいはいいですね。お互いにいい刺激になると思います。
瓶なども活用し、徐々にしかし確実にスネを鍛えていきたいと思います。本当にありがとうございました。

23、勝てない不安と怪我(カラテ)
自分は空手をはじめて約一年になる16歳の高校生です。約半年前くらいに練習中左手の小指を怪我してしまい、それからずっと怪我を引きずっています、最近になって三週間くらい打撃系の練習は控えているのですが、ほぼ組み手の練習も満足にできず、それが理由かわからないですが、連敗続きです。不安で自信も最近無くしてきて、できれば、自分でできるマッサージ法や治療法、それと、組み手でどうしても勝ちたいです、練習では先生などから「おまえは、勝てるんだよ!」などと言われるのですが、本番や練習試合でどうしても自分の型が出ません。なにかアドバイスがあれば宜しくお願いします。

こんにちは!

せっかく強くなりたくてカラテをはじめたのに、怪我に泣かされしかも結果が出ないのはつらいですね!

かなりキャリアのある選手でも、勝ちに恵まれないとかなり精神的にダメージを追ってしまい、モチベーションがあがらないなんて場合もあります。

少々個人的な話で恐縮なのですが、私のカラテ仲間で、試合に出てもまったく勝てない男がいました。彼はライターでもあったので、彼が勝てない様子が本の記事になってしまうこともあったくらいでした!!!出る大会出る大会、実力をまったく出せずに悩んでいました。そこで道場の社会人数名は社会人チームを結成し、日曜日や深夜に集まって試合用の練習を始めたのです。しばらくは勝ち方がわからなくて黒星続きだったのですが、全日本ウェイト制の支部内選考大会で彼は勝ち進み、ついにベスト4に入って全日本出場権を獲得してしまったのです!
そのとき、私も同じ大会にエントリーしていたのですが、彼が人生初の勝ち星を挙げたとき、セコンドも応援のみんなも、私もみんな泣いていました。彼の1勝は、勝ち続ける人には表現できない1勝であったと思いますし、彼の人生においても大きな勝ちだったと思うのです。

今思いますと、彼が勝った本当の理由、そして彼が回りに感動を与えた理由は、彼が決して勝ちをあきらめず、数年間もがき苦しんだからだと思います。彼はこの後、自分なりの勝ち方を覚えたらしく、3年連続して全日本ウェイト制に出場しました。

話が大きくそれてしまいましたが、負けている間は自分の弱点がクリアにわかる時期でもあります。

指の怪我には、消炎鎮痛やRICEで対応しつつ、できる練習からやってみてはいかがでしょうか?
怪我に関しては専門医のアドバイスを聞くというのもひとつの方法だと思います。

選手ともよく話すのですが、練習には試合に勝つための練習と練習のための練習があります。選手の中には意外に練習をこなして満足してしまっている人がいます。勝つためには何を具体的にどうしたらいいか、先生や仲間と話してみて方向性をクリアにしていってみてはいかがでしょうか?

今あきらめてしまうことなく、TRYしてみてください!まだ若いのですから、続けていればそのうち勝ちはやってくると思います。これからも頑張ってください!

どうもありがとうございました。自分もそのライターの人みたいにがんばってもっと練習して強くなろうと思います!いろいろ勉強になりました!!

23と1/2 勝ちました!!
以前、投稿した16(今は17)の高校で空手をやってるものです!以前このホームページで「勝てない不安と怪我」という題名で載せてもらいました。あの日から、勝つために本気で練習してきた結果、今年の夏の大会でついに一勝しました。これをみて笑う人もいるでしょうがこの一勝ですごく自信がつきました。それと指の怪我もほぼなくなり普通に突きを出せます。ありがとうございました。


あなたの一勝は、勝ち続ける人の一勝よりも大きな意味があるかもしれません。その一勝を笑う人は、勝ちに向けて、本気でがんばったことの無い人だと思います。(かくくりをご利用に皆様にはそんな人はいないと信じていますが。)

格闘クリニックというプレイヤーのためのサイトを運営していて、このようなご報告をいただくと本当にうれしいです。
やっててよかったな、と思います。

すでに、あなたの「勝ち」は、私にも、これを読んでくれている全国の格闘家たちにも影響を及ぼしていますよ!!

これからも、強くなることを楽しんで頑張ってください!!


24、スクワットについて
はじめまして。私は地方の田舎の道場でフルコンタクト空手を学んでいるものです。年は34です。今現在怪我、というわけではないのですがその段階以前の事で疑問があり、質問させていただきます。道場の補強稽古の中にジャンピングスクワットを80回というのがあります。教えてくれる方は「フルスクワットでは膝を痛めるからハーフでした方が良い」と指導されます。確かに色々なホームページなどを見てもそのように書いてあります。
ただ自分たちがしているジャンピングスクワットはかなりのスピードで行なうため、一般にかかれているスクワットとは状況が違うと思われます。
また実際、やってみてもハーフでする方が膝に負担がかかっている気がします(体を下ろしているときに急激にブレーキをかけるため)。腰を下まで場合おろした場合はその反動でジャンプするので膝にはそれほど衝撃が来ないように感じます。(参考までにですが私は中学高校時代部活でヒンズースクワットばかりやらされていて(笑)“免疫”は持っています。また稽古のときは指導を聞かずに(笑)フルで行っています。現在膝が痛い、ということはありません。)その指導をしてくれる方自身が膝を痛めている状態ですし(もっともそれはスクワットが原因、というわけでもないと思われますが)、また道場には小学生も多数おり、その子達も教えられたようにスクワットをしているので本当にこれでよいのか?と思っております。
(スクワットの方法以前に小学生にジャンピングスクワット80回はキツイのでは?ただこれは県の支部で行われる昇級審査では100回やらされるとの事です。)
本日はじめてこのH.P.を知り、投稿させて頂いた次第ですのでもしかしたら場違いな質問かもしれませんがよろしくお願いします。

こんにちは!

とても興味深い投稿、ありがとうございます。

フルスクワットとハーフスクワットでは膝にかかる負担がどのように変わってくるか、ということですが、当然角度が違いますから参加する筋肉が違ってきます。

ハーフスクワットでは、腰を落としていくときに、太ももの前側の筋肉である大腿四頭筋が緊張し、最下点から挙がっていくときも緊張・収縮します。ですから常に大腿四頭筋の緊張が保たれているのです。(ハーフスクワットを行いながら太もも前面を触るとわかると思います)。これがフルだと膝の関節角度が90度を超えたあたりから大腿四頭筋の緊張が低下し、代わりにハムや殿筋が強く収縮してきます。
このとき、大腿四頭筋がささえる力が抜けたように感じられるのですが、実はこの状態が一番膝関節そのものに負荷がかかっているのであり、半月板や軟骨の損傷がおこりやすい状態なのです。
ハーフで急にブレーキをかけたとしてもそのブレーキをかけているのは大腿四頭筋であり、結果として膝関節を守っていると考えてよいでしょう。(もちろん大腿四頭筋には大きな負荷がかかりますが、関節内の損傷のほうが治りにくくたちが悪いですからそういった意味でも安全性が高いといわれているのでしょう。

また、膝関節をフルに曲げますと大腿骨と脛骨の間に半月板が挟まれてしまうリスクが高くなります。半月板損傷などの既往がある選手にフルスクワットは良くないことが理解できると思います。

ジャンピングスクワットのためプライオメトリックス的な側面が強く、ハーフ、フルいずれにおいても一瞬大きな負荷がかかってしまいます。ですから効果的な練習である反面、スポーツ障害につながりやすい側面を忘れてはならないと考えます。

空手のように指導者一人対生徒たくさん、という状況ですと一人一人の個別性までつかみながら個人にあったメニューにすることは現実的に難しい面もあるでしょう。しかし、これからは個別性をある程度重んじた指導もできる、また全体に対して安全性を重視した最大公約数的なメニューを与えられる指導者が本物の指導者として認知されるようになると思います。

丁寧なご返答ありがとうございました。
なるほど、自分の感覚ばかりを頼ってもいけないものですねえ。
自分一人でする分には何かあっても自分の責任で済みますが、子供たちに教えるとなると責任重大で大変です。
もっともそのおかげでこうして勉強ができるわけですが。
今度指導する時は自身を持って教えられます。
繰り返しになりますが本当にありがとうございました。


25、格闘技入門前の基礎練習

はじめまして。
私は今年44歳になる男性です。格闘技が大好きで中学時代柔道などをしていました。
最近は仕事ばかりで何もしていませんがこれからまた空手などを始めたいのですが始める前のトレーニンや食事(サプリメントなど)を教えてください。近くに空手の道場ができたので行こうと思っています。
行く前の体力作りなども教えてほしいです。体は身長175、体重90で肥満ですが頑張りたいと思います。
肉や貝類が苦手なので補助としてのサプリを教えてください。
強い誰にも負けない格闘家にこの年からでも頑張ればなれますか?
絶対になりたいのでいろいろ教えてください。宜しくお願いします

今はほとんど脂肪なので筋肉に変えたいです。まず始める練習方法を教えてください。基礎の体力ができてから通おうと思います。宜しくお願いします。真剣です。

はじめまして!
44歳でまた格闘技の道に復帰されること、とてもすばらしいと思います。ふつうある程度の年齢になると社会生活に追われてしまってベーシックな強さを追求しようという気持ちが薄れていきがちなのですが、ここからまた自分を変えようとする姿勢を応援したいと思います。
格闘技は身体と身体をぶつけ合う競技です。ここが他のスポーツと大きく違うところです。
もちろん長年やっている人のほうが技術、戦術的には上なのですが、人間対人間の戦いですから基礎体力にまさるキャリアの浅い選手が勝つということは少なくありません。
また人間対人間ということで必ず苦手とするタイプというのもあります。キャリアが自分より下でも、いやなことをしてくる相手は戦いにくいですし、体力だけが思いっきりある人なんかもやりにくさを感じるでしょう。

そういった意味で、あなたの175cm、90kgの身体は生かしようによっては脅威になるのではないでしょうか?
もしあなたが私のメディカルトレーニング担当選手だとしたら、まず最初の目標として、自分の体を利用したトレーニングを徹底的に行わせると思います。腕立て、腹筋、背筋、スクワット、バービーといったベーシックなトレーニングにプラスして、ランニングやステップワークといったスタミナ系もメニューとして組むでしょう。今の格闘技は、ヘビー級でも動けないと勝てませんから「動ける身体作り」を目指すと良いと思います。
食事に関しては、バランスの良い食事を心がけることが一番です。
筋肉をつけたいならば、脂肪分を少し控え、たんぱく質(肉が苦手なら豆腐や納豆といった植物性たんぱく質でもかまいません)を中心に、ビタミン、ミネラルを豊富に含んだ緑黄色野菜を中心にメニューを組んでみても良いでしょう。
ここでお伝えできることはわずかですが、ぜひともあきらめずがんばっていただきたいと思います。
あなたなりの強さを是非自分のものにしてください!

返事ありがとうございます。頑張ります。是非まずどのくらいのトレーニングから始めたら良いか教えてください。今日のK−1見てますますやる気が起きました。強くなりたいです。いろいろ教えてください。宜しくお願いします。是非メニュー組んでください。絶対守ります。毎日必ずします。

26、アルコールと格闘技
僕はキックボクシングをやっていまして、とても気になっていることがアルコールについての疑問です!!試合やスパーリングを行った後は酒を飲むと危険だということをよくききます。そこで、試合をしてだいたい何日くらいで頭部のダメージはぬけるのでしょうか??何日後から飲酒しても良いのでしょうか??

こんにちは!

練習後のビールや試合勝利のお酒のように、格闘技とアルコールはなかなかきっても切れない関係にあるようです。

医学的な立場からすると、アルコールを飲みますと
@血管拡張作用から、出血傾向が増してしまうこと
Aアルコールによる意識変容と脳出血の症状が良く似ていること
などの理由で危険であるということはいえると思います。

実際リングドクターの際には、試合後にKOをされた選手や頭部に大きなダメージを追ってしまった選手には、飲酒の禁止と入浴の禁止、そして24時間一人になることがないように指示しています。

脳というのは身体のダメージを痛みや違和感として察知し判断するコンピューターのような役目をしているのですが、脳そのものがダメージを追った場合はコンピュータ自体が正常に作動しないため冷静に判断することができなくなってしまいます。脳自身の異変を自分では察知できないというわけです。ですからダメージを受けたら、家族の誰かに状況を理解してもらっておくという作業が必要になってきます。

ダメージが抜けるまでの日数ですが、これはダメージの程度によって様々です。私は、KO負けした選手もしくは頭部にダメージが蓄積している選手には少なくとも2週間は強めのスパーリングはやらないように、話しています。
飲酒までの期間は、最低3日はあけたほうが無難だと思います。出血があってもしばらく症状がなくて、2から3日後に意識が低下してくるケースもあるからです。もちろん4日目からならがんがん飲んで良いわけではなく、ケースバイケースというのが実情です。

チームドクターとしてかかわっている選手には、
アルコール解禁日と練習解禁日を設定することもあります。
ダメージが大きい、また外傷で腫れが残っているときは解禁日間での時間は当然長くなります。

人間ですから個人差があり、画一的な答えではありませんが、ご参考いただければと思います。

27、空手とメンタル面の不安
こんにちは、空手暦3年の29歳男です。私は仕事のストレスと家庭の事情などで自立神経をやってしまい、何をするのにも不安になり大好きな空手をするときもそのような体調不良になることがあります。何回も辞めてしまおうかと思いましたが、ここで逃げてはいけないともう2年ほどこのような状態がつずいています。試合にも出ていますがその日が近ずくにつれて不安に押しつぶされて日常生活にも支障をきたしてしまいます。試合の前の日とか何か用事があるときの前の日には不眠のままで参加してしまっています。診療内科にも足を運びましたが、薬をくれるだけでかわりがないです。私も自分自身がもっと精神的に強くなったらいいだけのことだとは分かっていますが、いい解決法が見つかりません。以前のように、どこに行くのにも積極的で何をするのにもがむしゃらな自分を取り戻し空手に打ち込みたいです。何か良いアドバイスを教えて下さい。宜しくお願いします。

こんにちは。

とてもつらい状況の中、格闘クリニックをご利用いただけたことを大変うれしく思います。

私の個人的な意見として、メンタルな問題に対して「前向きに、ポジティブに頑張りなさい」という意見は少々無責任ではないかなと常々感じています。
人が辛いと思うこと、不安に思うことは人それぞれですし、「もっと頑張れば解決する」かどうかは誰にも解らないはずです。

さて少々話がそれてしまいました。
あなたは精神的に強くなったら、と考えていらっしゃるようですね。しかし私から見たら、様々な困難の中にあって、日常生活でも仕事でも戦いながら、試合に出場しているあなたの精神は決して弱くはないと思います。
またテレビで見るような有名格闘家があなたと同じ境遇にあっても格闘技を、空手を大好きでいられるでしょうか?

若くて仕事や家庭の重荷がない時期は、「空手で強くなることが唯一の道」だとばかりにがむしゃらに打ち込みがちです。
しかしその後いろいろ経験してあなたにとっての空手をこれから構築していく方法もあると思うのです。
調子のいいときには新しい技を練習してみたり自分を追い込んでみる、あまり調子の良くないときには得意なことを復習がてらやってみる、そのように空手に自分を合わせるのではなく、あなたの生活、個性に空手を取り込んでみる道もあるのではないかと感じます。

そうやってやっていく中で、積極性が生まれてくる場合もあるでしょうし、試合に気が向くこともあるのだと思います。
ただ、かつての自分と常に比較して現在を悲観してしまうのは精神的にもプラスとは思えません。

格闘技を愛するものの一人として、あなたのこれからに期待します。
同じような境遇で困っている人たちの希望となることを心よりお祈りしています。

早々のお返事有難うございました。私のお話を聞いて頂け、アドバイスしてもらい少し楽になりました。これからも空手を続けていきます。また何かあれば聞いて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

28、サポーター、ブレースの探し方
柔道をしています。以前足の靭帯を痛めました。サポーターを探しています。アンクルブレースの購入方法を教えて頂きたいのですが。
よろしくお願いします。

靭帯損傷からの復帰には、サポーター、ブレースが欠かせません。

選手からの問い合わせが多いのは、
あくまでも練習に使えて、使用効果の高いもの、ということになります。

一般のスポーツ用品店にもいろいろなものがおいてあるのですが、
一番肝腎なのは、その選手が使ってみてどうか、という一点につきるでしょう。

このような点をクリアーするため、
私どもでは、一般スポーツ店では売っていない医療用のブレースを試着用として装着して軽く動いてもらい、使用具合と怪我の状態を見極めてから購入してもらっています。
といいますのも、靭帯の損傷具合によって、また治癒のステージによって適切なものが変わってくるからです。


購入方法として、スポーツ用品店にある既製品でトライしてみる、それで合わない場合はあらためてご相談いただければ、一番フィットするブレースを探したいと思います。

29、トレーナーデビュー!(ボクシング)
はじめまして!このあいだ19歳になったばかりの大学1年生の女の子です。今年大学に進み、ボクシング部(もちろんアマ)に選手ではなくトレーナーとして入部しました。もともとの仕事内容は選手にリング横からアドバイスをすることなのですが、入りたてで知識がまったくないので、今はひたすらボクシングに関する知識を頭に入れる努力をしています。それで今日もネットで情報収集をしていると、このサイトで出会ったわけです。突然ですが、しあさっての6日から合宿があるので、腰痛と脱臼と肉離れについて、大まかなことでもいいので私にアドバイスをいただけたら幸いです。普段の練習のときでも腰痛で悩んでいる先輩が数人いて、対処の仕方が4種類ほど載っている薄いパンフみたいなものを見ながら「こうやったらどうですか?」などと言って、病院に行くように言うのですが、早くちゃんとしたアドバイスができるようになりたいです。これから、このサイトにどんどん質問するかもしれませんが、よろしくお願いします。

こんにちは!

ご利用ありがとうございます。
まずあなたの立場を明確にすることが第一でしょう。
トレーナーとして選手の安全、健康を管理し、守る立場にあるわけですから、トレーナーとして必要最低限の知識を吸収すると同時に、明らかにドクターにかかったほうがよいものはきちんとナビゲートする、というということが求められるのではないでしょうか?

腰痛、脱臼、肉離れ、いづれにしても選手生命および日常生活に非常に大きな影響を与えてしまうものです。
ですから、選手1人一人の症状や訴えをトレーナーとして記録し、悪くなってくるようであれば信頼できるスポーツドクターに受診させるということが今の段階でできることでしょう。やみくもに素人判断して、選手を間違った方向に導いてしまってはいけませんから、自分の責任の範囲をはっきりさせ、それを超えるものは専門家に任せるという姿勢があれば大きな問題は起きないと思います。

具体的な方法については、格闘技医学のコーナーやANSWERを読んでいただければヒントがあるかと思います。
実際に当サイトのコンテンツをプリントアウトしていろいろな団体の合宿や講習会でご利用いただいています。またジムや道場に掲示してくださっていることもあります。

もし、「こういう内容のページがほしい」といったリクエストがありましたらご一報いただければ幸いです。
とりあえず、合宿中の急性の怪我にはRICE処置を行う、またずっと抱えている怪我に関しては原因を明らかにし、リハビリ、トレーニングをすすめるとよいでしょう。

選手のためにも、またあなた自身のレベルアップのためにもどんどんご利用いただけたら幸いです。

30、音楽家のセルフケア
すみません。格闘技をやっている訳ではありません。実はピアニストです。でも何年も毎日何時間も練習し、身体を使うせいか、故障も多いのです。しかし、医者へ行ってもスポーツ医学は発展しているのにピアノで傷めたと言うとそんなはずないとか、身体がなってないと言われてしまい、わかってもらえません。それで思い切ってこちらにメールさせていただきました。ごめんなさい。
 実はペダルを微妙に調節していて右足を傷めてしまいました。(多分そうだと思います。)最初はくるぶしの下が痛いぐらいだったのですが、次第にふくらはぎ、ももにまでだるさ、しびれの様なものがあり、むくみもひどくなってきました。
整形外科で、アキレス腱周囲炎とヘルニアか坐骨神経痛の疑いありといわれました。塗り薬をいただきなるべく安静にと言われました。その後三日ぐらいたってから急に足を床についたり何かが触っただけでものすごい痛みが走るようになりました。歩く事もなるべくしないでと言われ、覚悟を決めて
仕事も休み、足をなるべく高くして休んでいましたがしばらくは足の指までパンパンにむくみがでてしまいました。
そこで鍼治療がいいと言われ、そこで松葉杖もお借りし、しばらく通院しました。だいぶ普通の足になってきたと思ったら・・今度は足裏の踵のあたりに骨の出っ張りの様なものができ・・整形では、炎症反応でそういうものができる場合もあると言われ、今度はリハビリ科にまわされました。
その後、出っ張りはやっと消えなんとか普通に歩けるようになりましたが、アキレス腱のあたりに痛みが残っていて、つっぱり感があります。足首の動きも固いです。
ここまでくるのに、もう9ヶ月も経ってしまいました。
お医者さんにも普通は炎症だったら長くても4週間で治るのに、よっぽど身体の状態が良くないのかなあ?と首を傾げられてしまいました・・。
現在は少し加減しながらも仕事をし、リハビリの先生に教わったテーピングやマッサージ、エクササイズ、湿布。一日の終わりには足を氷で冷やすというのをやっています。
本当にきちんと治るのか心配です。でも、こちらのメールを読ませていただいて、一年以上痛みが続いている方もいて、そういう事もあるのかと少し安心しました。
もっとも鍛え方や酷使の度合いが違うかもしれませが・・。
格闘技専門のところなのに本当にすみません。
もし、何かアドバイスがいただけたら・・と思っております。よろしくお願いいたします。

ご利用ありがとうございます。

実は私は海外アーティスト来日時のツアードクターもやっております。彼らの職業は、常に肉体を酷使する非常にハードなもので、故障から来るパフォーマンスの低下を一切言い訳することができません。
スポーツの世界は、実は怪我してたとか、コンディション不良やプレッシャーがあった、といった情報で周囲を納得させる傾向があるようですが、ミュージシャンは目の前のライブでどんな状況でも(例え怪我をしていても)人に感動を与えなければならないという使命感とプロ意識の高さ、そしてリハーサル、ステージの回数など考慮するとある面、スポーツマン、格闘家よりもはるかにハードな現場です。
「怪我したんで欠場します」というのはミュージシャンにとっては仕事を失うこととイコールですし、次の機会があるかわからないのが音楽の世界です。
例えば、ドラマーのほとんどは腱鞘炎だったりします。それでも一流の人はステージではそれをまったく感じさせない演奏をします。そういう人たちに、「しばらく休みなさい」とはいえないですから、それなりの対処をしています。

それでは、痛みが出てしまったときに、どう対処したら良いかということについて、書かせていただきます。
症状が出てきてしまった場合、
@原因を検索すること
A症状とうまく付き合うこと
の二つの方向性で対処していくしかないでしょう。
原因検索のほうはすでに進められているようですから、いかに痛みを抑えながら仕事をするか、ということがひとつのテーマになるでしょう。
毎日のケアにプラスして、痛み止めを上手に使ってみるのも良いかもしれません。毎日毎日痛み止めを使っているとやがて効かなくなってしまうので、痛みを十点満点(痛みが強いほど点数が高くなる)で毎日自己評価し、8点以上なら飲む、という習慣をつけるのです。こうすると痛みが自分で客観的に評価できるようになり、上手く付き合っていけるようになるとおもいます。

またケアの際、塗り薬を思いっきり塗って、夜寝るときサランラップでパッキングしてしまうという方法があります。これは格闘家やオリンピック選手がよくやっている方法で、薬剤の吸収力が格段にアップするので、試してみる価値はあるでしょう。
あとは、ピアノに座る前に少なくとも30分はかけて、アキレス腱のストレッチをゆっくりやることです。できればホットパック(レンジでチンするヤツ)でアキレス腱部をよーく暖め、柔軟性をアップしてからTRYしてください。また、どのようなぺダルの踏み方をしたときに痛みが強いのか、フォームをどう改善していったらいいのか、といったことを細かく記録し、フィードバックする作業も大切です。足首のサポーターを練習のときだけ使用するのもひとつでしょう。
プレイ後は必ず足をいたわってあげてください!!たくさんいじめた分、感謝を込めてアイシングと弾性包帯での圧迫を行ってみましょう。

いろいろ大変だとはおもいますが、
頑張ってすばらしい演奏を続けられることをお祈りしています。

どうもありがとうございます!! 早速やってみます。
インターネットってすごい!!海外アーティストのツアードクターをなさっている方にアドヴァイスをいただけるなんて・・・思い切って書き込んでみて良かったです。どうもありがとうございました。これからもがんばります!!

31、うつ病のコントロールと空手
こんばんは、以前左足の痙攣についてご相談させて頂きました、怜です。

 あれからしばらくの間、出来るだけサポーターをつけての練習、ストレッチを重点的にやる、というのを心がけていた所、筋肉がついたのか、それとも重心を取るコツでも掴めたのかは分かりませんが、痙攣する事が殆ど無くなりました。

 ただ、やはり違和感の様な物はあるので、自立したら一度メディカルチェックを受けて見ようと思います。何も無いなら無いで安心できますしね。

 ただ、気になる事が一つ・・・。

 前に相談させて頂いた時は書かなかったのですが・・・。

 私は鬱病です。現在進行形で自傷もしています。家族との折り合いは最悪です。

 さすがに、道場の先輩方には言えず・・・。
 格闘クリニック様が、精神的な疾患にもご理解があると信じて、相談させて頂きます。

 精神的な疾患には、身体症状が伴う事もありますので、もしかしたらその影響か?とちらっと思いまして・・・。

 他のスポーツも初め、極真空手は、メンタル面がかなり重要なスポーツですよね。
 
 鬱病でも、出来るのでしょうか。
 腕や脚が、自分でつけた傷でズタズタでも、空手は出来るのでしょうか。

 空手で強くなるかどうかは、勿論自分次第。けれど、例えば試合の直前や、ちょっとしたきっかけで鬱の症状が出て嶋って何もできなくなる、道場で突然泣き出してしまう・・・。
 この先何度もあると思うんです。道場で突然泣き出してしまった事は、以前に一度あります。

 道場の先輩方に、きちんと話して理解して頂いた方が良いのでしょうか。
 けど、心の問題についての理解は、本当に人それぞれで・・・正直、恐いです。

 引かれたらどうしよう、気持ち悪いって思われたらどうしよう。そう思ってしまいます。どうしても。

 ある先輩が、精神科の事を『キチガイ病院』と表現しているのも、この耳で聞いてしまいました。
 けれど、周りの理解が必要な病気なのも確かだし、理解して貰っていないと、迷惑をかける率(?)の様な物がかなり高くなってしまうのでは無いか・・・と。

 ごめんなさい。本来自分で判断すべき事なのかもしれません。けれど、以前適確なアドバイスを頂いた事が忘れられず、こうしてご相談させて頂きました。

 それでは。

こんにちは。ご利用いただきありがとうございます。

痙攣が改善傾向にあることを伺い、安心しました。
サイト上の文字だけのやり取りではありますが、少しでもお役に立てたとしたら嬉しい限りです。

さて今回の鬱病に関してですが、
鬱病はあくまで病気の一つであると私は認識しています。
胃炎や気管支炎、糖尿病といったものと同じで、治療法もありますし、少なからず回復も認められるものです。

ただひとつ気になる点といえば、
症状が落ち込んでしまったときの行動がすくなからず周りに影響してしまうということでしょう。

ちゃんと症状のコントロールがうまくいっていて、
練習も道場での関係も問題がないときは良いのですが、そうでない場合(ようするにコントロールがうまくいかずうつ状態になってしまう)場合は、人の集まるところにはいかない工夫をしなければなりません。

道場の全員に分かってもらう必要はないとは思いますが、せめてあなたの状態がよくないときに、早めにブレーキをかけてくれる人くらいはいても良いかもしれませんね。
家を出るときでしたら、ご家族に状態を評価してもらって、道場稽古は大丈夫かどうかみてもらい許可をもらう、道場についても責任者に一応様子を気にしておいてもらうよう、十分にお願いをしておく。そういう作業をやっておくだけでもまわりに迷惑がかかる率はぐっと減りますし、あなた自身も安心感を得ることができるのではないでしょうか?

根本的には、あなたの病気に関して、
よく主治医の先生に相談して、病気のコントロールを行うことが第一です。
コントロールがついていないのに、道場で無理をすることはかえって悪くしてしまうことになるでしょうから、くれぐれも自己判断せずに主治医の意見を尊重するようにしましょう。

道場と自分の病状との間合いをうまくはかって、
楽しいカラテライフをおくって欲しいとおもいます!

『鬱病はあくまで病気の一つであると私は認識しています。
胃炎や気管支炎、糖尿病といったものと同じで、治療法もありますし、少なからず回復も認められるものです。』
 安心しました。ありがとうございます。

 『打たれ強さ』を上げる練習で、一人ずつ交代で、真ん中にいる一人にボディーとローキックを入れて行く、という練習の際、昔の自分が見た光景がグイグイ頭の中へ入って来た事があって……動悸と息切れとパニックに耐えられず、その場で泣き崩れてしまいました。
 
落ち込みの状態が軽い内でしたら、稽古へ行く事で発散出来るのですが……無理している時では無くても、自分では分からない『不安定さ』が一番恐いです。普段なら平気な事も、そういう時は何かの引き金になってしまう様です。

 今までどうすべきか本当に悩んでいたのですが、やはり先輩の一部の方には分かって頂こうと思います。
 本当にありがとうございました。

 

32、スタミナアップについて(キックボクシング)
はじめまして。アマチュアキックボクシング経験1年目の42歳の中年の者です。健康維持と体力増進のために始めたキックでしたが、週に2、3回の頻度でキック道場で練習しております。練習中もスタミナ不足を感じていてミット打ち(特にキック関係)も3分持ちません。3分2ラウンドのミット打ちを実施すると完全に息があがってしまい、途中からキック連打も、足もあがらなくなってしまいます。ミドルキックの連打は10発が限界です。毎日4,5キロは走るようにはしておりますが持久力がぜんぜんつきません。先日アマチュアキックの試合を経験(2分2ラウンド)をしたのですが、相手が最初からとばしてくるタイプで防御だけでこちらもスタミナを消耗してしまい、終盤ミドルキックでこちらが押し気味になってきたところでスタミナ切れをおこしてしまい威力のあるキックが出せず、結果判定負けになりました。あと1歩まで追い込んでおきながら足が出ず(というか完全に足が止まってしまった)相手を倒せなかった自分が情けなく、なんとか2分3ラウンド(含む延長ラウンドも想定)を全力で戦えるスタミナをつけたいと思っています。年齢的なものもあるのでしょうが、具体的にスタミナ(パワフルに何ラウンドもミット打ち(特にキック)ができるような持久力)をつける練習や方法があれば教えていただけますですようか。次の2ヵ月後の試合にも出場したいと思っております。それまでに圧倒的ななスタミナをつける事は可能でしょうか。ご指導よろしくお願い致します。

人間の身体は、意外にデリケートにできていて、
それどれ目標にしたものに順応するという特性があります。
ミットうちをやればミットうちのスタミナがつきますし、
スパーをやればスパーの、ランニングならランニングのスタミナがつくのです。

また時間設定も重要です。1時間動くスタミナと2分間で全部出し切るスタミナは当然違います。

今のあなたの目標がスタミナをつけることであるのなら、これらのことをよく理解して練習メニューを組むべきでしょう。

4、5キロ走るのも2分間全力でで走る、インターバルで歩く、そして2分間全力で走る、といったことを繰り返す。距離ではなく、時間を意識する。
ミットも時間を設定し、何ラウンドもこなす。
スパーリングも2分を20ラウンド以上こなす。

こうやっていくうちに体が時間を覚えてきます。
もう一つ大事なのはイメージの力です。
負けた試合の辛さを常に思い出して、映像としてイメージして練習するほうが効果的です。

単にミットうちがうまくなったり、走るのが速くなっても試合に生きないと意味がないのです。

この部分は各選手が常に試行錯誤しているところです。
メディトレではプロ選手だけを対象にした特別なスタミナトレーニングもあるのですが、それはまず普通のミットうちをたくさんこなせるようになり、試合もある程度こなす体力がある人でなければ危険が伴います。

試合を意識したスタミナ作りに励んで欲しいとおもいます。

ただし、貧血や肝機能障害、糖尿病、心機能障害などの内科的疾患がある場合は話は別です。練習してもしてもスタミナがつかない場合は、内科的なメディカルチェックをおすすめいたします。

33、ボクシングのスタミナ
はじめまして、今年23歳で約2年ぐらいボクシングをやってます!しかし、なかなか体力や肩のスタミナがつけないのでなにがいい方法がありますでしょか?お願いします!

体力やスタミナは、どのような体力、スタミナをつけたいかを明確にするところから始まります!

3分なら3分という時間をきちんと設定して、
そこで心拍数を上げるトレーニングを多くやってみてはいかがでしょうか?
筋肉の持久力をつけるという意味では、軽い負荷で高回数のメニューを組むというのも効果的です。

ボクシングの場合でしたら、自分の体重を利用したプッシュアップや腹筋背筋運動、ジャンピングスクワットなどをサーキット形式で組み、数セットやるのも、スタミナ養成には適したメニューです。

スタミナやトレーニング法につきましては、
当サイトのメディカルトレーニングのコーナーやANSWERのコンディションや筋肉、トレーニングの疑問というセクションに記載があります!

お時間ありますときにご覧ください!

34、格闘技と体脂肪率
アマチュア修斗歴4年の23歳男です。半年ほど前からウェイトトレーニングを始めたのですが、筋肉量が増えて体脂肪量が減ったためか、疲労感がとれません。もともと180cmで73kgから70kgに減量して試合をしているのですが、体脂肪率が6%くらいになってしまいます。できれば階級を変えずにコンディショニングをしていきたいと思っているのですが、格闘技をする上で最適な体成分バランスはどのようなものでしょうか。またできるだけ筋肉量を増やさずに競技パフォーマンス高めるトレーニング方法とはどのようなものでしょうか。

こんにちは!
ご利用ありがとうございます。

体脂肪率6パーセントというのは凄いですね。
体脂肪率は、ご存知のとおり身体の中の脂肪分の割合を示すものですが、脂肪がどのような役割を果たしているかをお話します。
まず、栄養素の一つとして、脂質がありますが、この脂質は、身体の中のエネルギーとして使われます。特に試合が長引いたり、トーナメントで何試合も戦わなければならない場合は脂質がメインのスタミナ源になりますから、脂質が低いのは考えものです。
次に、格闘家としての打たれ強さという点です。皮下脂肪はボディーへの攻撃に対するクッションの役割を果たします。
あまりにつきすぎているのは問題ですが、腹筋の上にうっすら脂肪が乗っているボディーが格闘家としては理想的だと考えます。(確かに競技による差はあります。)
これらを総合して考えると、格闘技を行う上での体脂肪率は、10パーセント以上あっても問題ないと思います。

筋肉量を増やさずにパフォーマンスを高めるトレーニングとしては、脳・神経系のトレーニングや、低負荷高回数のサーキットトレーニングなどが上げられます。
トレーニングの取り組み方として、身体を大きくするのではなく、今ある身体を最大限に生かす、というメニューを増やすとよいでしょう。

格闘技においてもコンディショニングが重要な時代が来ています。一般の検査ではなく、格闘専門のメディカルチェックを受けてみるのも一つだと思います。

35、セコンドの仕事とは?

総合格闘空手歴3年の男37歳です。 
以前試し割による骨折治療の件でお世話になりました。骨折から4ヶ月経ちましたが骨の着く様子が無い為超音波治療を開始しています。
今回の質問は3月に同じ道場生(女性)がリングに上がる為セコンドを頼まれました。
各団体・リングで違いはあるかと思いますが経験が無い為どんな事をするのか教えて頂ければ幸いです。

こんにちは!

セコンドの仕事は、「選手が試合に集中できる環境を整える」ことにつきると思います。

試合の際に、水や食事、氷、コールドスプレー、テーピングテープ、ハサミ、キックミット、パンチングミット、タオル、バスタオル、応急手当てグッズ、オイル、タイマーもしくはストップウォッチ、筆記用具などなど、試合グッズの準備。
そして試合前には、試合の進行具合をチェックしながら、ウォーミングアップやストレッチ、技術確認など、を行います。特に選手自身も、「あと何分くらいで自分の試合か」気になるところですから、主催者や団体スタッフと密に連絡を取りつつ正確な時間を考えるのも大切な仕事です。

試合では、選手が勝つためのアドバイスをします!!
面白いのは、強いチームと弱いチームでセコンドのうまさの差が出ます。
弱いところは、アドバイスではなく単なる「指示」「命令」を出してています。本人ができるかできないかにかかわらず、セコンドが勝手に指示を出してしまう。

宿題今からやろうと思ったのに、お母さんに「宿題しなさい」ていわれるとやる気がうせることありますでしょ?
試合でも、本人が気が付いていない状況を教えてあげたりとか、本人が判断しやすい情報を適切な言葉に乗せて伝えてあげることが大切です。
相手の右ローがうまい場合には、「右ローカットしろ!」といわれると、「右ローカットしなきゃ」と思うでしょう?
これを、「必ず右ローから入ってくるから」といえば、「右ローをカットさえすれば、相手のコンビネーション止められるな」とわかる。また、「右ローにカウンターとりに行く」といった選択肢も拡がる。そして対応できたら必ずその行為を認めてあげる。選手は、自分のやっていることが勝ちにつながっているかどうか不安なんですから、いいときはちゃんとほめてあげるのも大切です。

試合というハイパーな場で、いかに選手に安心感を与えてやれるかがセコンドの力といえます。
気持ちが萎えそうなときにははっぱをかけて、熱くなりすぎているときはクールダウンさせる。
試合後もあと片付けなどいろいろやることはあります。特にKOされてしまい、頭を打ったときなどは必ず同行し、家族や病院までつなぐように」心がけてください。

セコンドはむつかしいけど、とっても面白い役目です!!
当サイトのコラム新田選手の特集にも、セコンドについての記事がありますのでごらんいただければ幸いです。

骨折のご回復、お祈りしています。

お返事ありがとうございます。なんとか終わりました。
試合当日まで予定が合わず当日打ち合わせと技術確認をするのみでしたが本人からは「安心して試合ができた」と言われ一安心です。DrFのおっしゃる通りやりがいのある仕事だと思います。ただ自分の技術力の無さからもう少し具体てきなアドバイスができたらと思いました。次回の宿題にしたいと思います。それより自分でリングに立ちたい衝動に駆られました。アップでリングに上がりましたが気持ちいいですね。
腕の方も6ヶ月経ち超音波治療の効果かくっつきはじめました。
ご心配お掛けいたしました。また何かありましたら宜しくお願いいたします。

36、テコンドーとバランストレーニング
こんにちわ、私は大学でテコンドー部に所属しています。テコンドーの日々の練習でレベルが上がるにしたがって気づくことの一つに重心(バランス)の大切さがあります。最近はこんな体勢で蹴るよりこう蹴った方が威力もでるし次につながるのではないか、と思うことも多々あります。そこで一般的に知られているバランスとレーニンぐを行うためにバランスボール、バランスクッション(2個)バランスボードを購入しました。そこで相談ですが、テコンドー(3分3ラウンドインターバル1分、得点制競技でくるぶしより下で、相手の腰から上を蹴り定められたポイントにヒットするとポイント{胴が1点顔2点})のバランストレーニングはどのように行うのが一番よいでしょうか。バランストレーニングだけでなくステップも俊敏にしたいと思っています。柔軟な体つくりも大切だと思っています。よいトレーニング方法などありましたらご指導願います。どうかご面倒と思われますが、ご返信よろしくお願いします。

格闘技においてバランスは最も重要な練習の一つです。

最近はみんなそれぞれのやり方でバランストレーニングに励んでいるようですが、実際はバランスボールを買ったけれどもどうやって生かしてよいかわからない、という選手も少なくないようです。

私の格闘技クラスではバランストレーニングをたくさん行います。その全てをここでお伝えするわけにはいかないのですすが、最も大切なポイントは、「実際に試合に生きるトレーニング」を行うことです。

まずトレーニングの基本として、自分で自分のバランスをコントロールができることが、最初の課題となります。
バランスボールにいろんなスタイルで乗ってみて、安定するように頑張ります。
次のステップとして、上に乗った状態で身体を動かします。
バランスをキープした状態で、いかにパワーやスピードを出せるかというトレーニングを行うのです。
これができてくると、今度は外力に対しリカバーする能力を高めます。バランスを崩した状態から、元に戻すことが、高度なレベルでは求められます。

具体的な方法に関しては、このサイトをしっかり読むとヒントになる画像が見つかるはずです。
私自身は、バランスボールがあればほとんどの筋力トレーニング、ストレッチ、リハビリなどが可能なのではないかと思っています。イマジネーションを駆使して、テコンドーに生きるバランストレーニングを実践していただければ幸いです!

37、大きな相手に勝ちたい(日本拳法)
日本拳法公級の男性です。22歳です。日本拳法試合で1勝4敗です。私は、身長160センチ、体重59キロなのですが、よく、身長170センチから178センチぐらいの選手と試合をしてます。ですが、ぜんぜん勝てず、4連敗しています。身長や体重の高い人に勝つ練習法やコツがあれば、もしよければ、何か教えてもらえないでしょうか?試合では、よく力負けしています。難しい質問ですいません。

小さい人には小さい人の特徴があります。
手足が短いことも、距離が近ければ近いほど有利に働きますし、決してマイナス面だけではありません。

ただ、相手とぶつかったとき力負けすると、
小さい人のよさを生かすことができないのが現実です。

道は二つしかないように思います。
力負けしない身体をつくるか、もしくは絶対につかまらないくらいに動ける身体をつくるか。

小さくて強い人で、しかも無差別で勝つ選手は、この二つを兼ね備えています。

でかいだけの選手ならともかく、でかくて練習している選手に勝つのは半端でなく大変です!!!しかし同時に、追求するに値する目標だと思います。

自分の特徴をフルに生かした戦い方で、是非目標を達成してください!

ありがとうございます。1つめは力負けしない体を作る。もうひとつは捕まらないくらいに動ける体を作るですね。やってみます。また近いうちに初段をかけて試合をするので頑張ります。

38、筋肉の張り、怪我の予防(キック) 
こんにちは。キックをやっている171cm72kgの31歳です。10代の頃からフルコン空手などを経験し、比較的筋肉質で身体も柔らかい方だと思います。
以前からマッサージに行くと肩や腰の筋肉が張っていて、とくに左の腰の張りが凄いと言われてました。ただ筋肉そのものは弾力があってよいそうです。
最近は練習の翌日に腰に疲労と張りを感じ、頻繁に腰痛が出るようになりました。腹筋の鍛錬やストレッチもやっていますがどうしても腰に負担が集中するようなのです。
整形外科に行くと筋肉の凝りをほぐす薬と湿布をもらい安静にするよう言われますが、仕事で10〜20kgの箱を運ぶので完全休養はできないし、練習を長期間休むのは苦痛です。
筋肉が常に張るのを改善する方法はないでしょうか?
また、普通の整形外科以上に格闘技やトレーニングの相談ができる
病院がありましたらメール等でご紹介いただけると幸いです。

こんにちは!

ご利用ありがとうございます。
筋肉の張り、特にそれが腰となると辛いですね。

特定の場所に筋肉の張りが頻繁に起きる場合は、
やはり姿勢やフォームに問題がある場合が少なくありません。
格闘技選手をみていますと、特に打撃の際などに、
「それでは腰に負担がかかります〜」というフォームの選手がいます。パンチなどの反作用をすべて腰で受けてしまっているから、強く打てば打つほど、また練習すればするほどこしに疲労がたまってしまう。
これが実は初心者だけに見られる現象ではなく、ある程度キャリアを積んだ方、かなりの実績のある選手にも見られることだったりしますから、これもまた問題です。

ですから格闘技選手の健康相談の場合、まず動きを見せてもらってからその原因を探っていくというやり方を行っているのですが、動きや体の使い方に原因があって怪我や障害を引き起こしてしまったいる場合は、基本的な部分から治していきます。
もちろん、局所の炎症などは抑えつつ、全体と局所、言い換えるならばフォームと怪我を診ていきながら選手と相談しつつ解決法を探しています。

フォームや癖というのはなかなか自分では正すの難しい部分ですが、逆にこのあたりを自覚し自分でチェックできるようになった選手は、格段に強くなってしまう例をたくさん診てきています。
普通の整形外科以上に格闘技やトレーニングの相談ができる病院、としては格闘クリニックがプロデュースする格闘技専門のコンディショニングクリニックが水道橋にございますので、興味がありましたらメールにてご連絡ください。japan@kakukuri.com


問題が早期に解決し、憂い無く練習や試合にのぞまれることを期待しております。

ご返答有り難うございました。
お礼を申し上げるのが遅くなったことをお詫びいたします。周囲の方からはフォームはきれいな方と言われてきましたが打撃の衝撃を腰で受け止めてしまってる、ということには思い当たります。
折をみてメディカルチェックにて相談させて頂きたいと思います。有り難うございました。


39、健康&食事について(カラテ) 
初めまして。極真空手を高校時代1年半やりブランクが2年あり再び入門してからそろそろ1年経つ20歳の者です。稽古は月水金に空手の稽古火木土は筋トレ(今月半ば位からウエイトをやる予定)をしています睡眠時間は約7時間です。
2、3ヶ月位前までは月に1度体調不良や風邪をひいたりしていていましたこれはオーバーワークなのですか?(そのころは週4、5回の稽古でした睡眠時間も同じ)最近は風邪はひかなくなりましたがよく下痢をするのですがこれは食事や水分補給の仕方が悪いのでしょうか、食事は1日3食と稽古のあとにプロテインを飲んでます。風邪をひいたりよく下痢をするせいで体重は全然増えずやスタミナもあまりないです体脂肪も13%から16%位です。はっきり言って空手をやってて強くなっている実感がなくて困ってます。

こんにちは!

格闘技で強くなるためには、やはり健康を無視することは出来ません。
どんなに強いファイターでも、40度の熱があったときにはその強さを発揮するのは難しいですし、下痢の最中でしたらリングや試合場よりもとにかくトイレに行きたいでしょう。
これは、人間である以上仕方の無いことで、「格闘家は人間じゃない、超人だ」というイメージは正確ではなく、少なくとも私が関わっているチャンピオンたちも実は風邪や体調不良、でいつも悩んでいるし、リングや試合場で超人的な強さを発揮する裏で、怪我やコンディション不良とも戦っているのが本当の姿です。

練習で追い込めば追い込むほど、風邪を引きやすくなりますし、食事が適切じゃなかったり、プロテインや牛乳が合わない、また食事だけでなくストレスを抱えていても下痢や体調不良が起きてしまいます。

練習量は絶対大事です。特に十代から二十代前半には、自分の限界を知る意味で怪我をしない、病気にならない程度の多少の無理をしても悪くないでしょう。
問題は、そこから何を学ぶかです。単に量の問題だったのか、やり方が間違っていたのか、それとも健康に対する意識が足りていなかったのか。
オーバーワークかどうかは、個人差が非常に大きいため私どもはプロ選手を対象に血液検査に基づいた判断をしていますが、そこまでやらなくても、練習メニューやペースを冷静に見直してみるとそこに更に強くなれるヒントが見つかると思います!!

練習のための練習ではなく、しっかりと目的をもった質の高い練習、栄養、そして休養をプログラムしてみてはいかがでしょう?

40、打撲捻挫等の温泉治療(カラテ) 
 初めまして。フルコンタクト空手暦二年半の41歳の男です。
私の家の近くに日帰り温泉施設ができたのですが、効能の中にうちみに効くとありました。私はよく練習であざができたり打撲を負うのですが、温泉に入っても大丈夫なのでしょうか?RICEの項目を見ますと、温めるのは逆効果になるのでしょうか?

打撲を負うと、筋肉や血管が損傷し、内出血が起きます。
RICEを行う目的は、この内出血を最小限に抑えて損傷の程度を軽くすませよう、というものです。

そういった意味では受傷の直後は腫れやすくなりますから、暖めてしまうと血管が拡張し、内出血がひどくなってしまいます。
それでは暖めたほうがいい場合というのはどういう場合でしょうか?
それはいわゆる急性期をすぎた打ち身や打撲に対してです。
慢性的に痛みなどがある場合や循環不全が原因となっている場合、温熱療法が適応となります。

あくまで治療という立場に立った場合、
急性期の打撲については冷やしたほうが良いという結論になります。

ただ私自身の経験として、試合前の追い込んだ練習のあとに先輩たちと一緒に温泉に入りにいったことは今もいい思い出だったりしますし、実際に疲労回復につながりました。
ダメージや身体の状態とよく相談して上手に活用してみてください!

41、減量について(レスリング) 投稿者:まゆまゆ 投稿日:2005/06/03(Fri) 21:20 No.1019
中二女子の母です。娘は四年生から柔道,六年生からレスリングを始めましたが,来週の試合のタメに始めて減量をすることになりました。今までではその時の体重でエントリーしていたのですが、今回は階級を下げてみるよう監督に指示されました。現在148センチ44キロ体脂肪率22%で、落とすのは3キロです。たかが3キロですが、体力の低下や精神的ストレスをなるたけ少なくするにはどのような食事がよいのでしょうか?普段の食事量は普通です。練習量は毎日3時間くらいややハードです。軽量は六月10日です。つまらない質問かもしれませんがよろしくお願いします。

中学2年生の女子が減量することは、
はっきりいってすすめられません。

思春期の女性は、女性ホルモンが作られることにより女性らしく、大人になっていくのですが、その女性ホルモンはいったいどこからつくられるかというと脂肪なのです。

減量するということは、脂肪を落とすことですから成長期の女子にとってホルモンバランスを崩すことを意味します。

体力の低下や精神的ストレスはもちろん、月経不順などの障害を引き起こすきっかけにもなりえますからスポーツドクターの立場としてはすすめられません。

減量は、成長期もおわり、成熟した女性としてプロスポーツもしくはオリンピックなど出場のためにしっかりしたチームドクターの管理の下に行われるべきです。

実は少年レスリングのむやみやたらな減量は、今スポーツ医学の世界でも問題になっていまして、私のところにも心ある指導者から学童の減量をやめさせたい、との依頼がきます。

本当に子供の健康や目先の結果ではなく将来的な成長を望むなら、階級を下げて体力勝ちを狙うのではなく、技術力を上げてよりレベルの高いレスリングを指導する勇気を指導者の方々にお願いしたいと思います。
またご父兄の方々にも健康面を含めトータルな教育の一環としてレスリングを学ばせているという意識を持っていただきたいと思います。
(もちろんまゆまゆさんのように健康を第一に考えているご父兄の方も大勢いらっしゃいます!その一方で競技成績が悪いと監督にクレームをつけ、それを恐れるあまり指導者も結果第一主義に陥っているという現場の声も聞きます。)

水泳や体操など一部のスポーツを除き、中学生でいい成績をとって大人になってだめになっていく選手が圧倒的に多いのが現実です。
ご質問の答えになっていないのは重々承知していますが、こういう意見もあるという程度にご理解頂ければうれしいです。

娘さんには健康第一に強くなってほしい、と願っています。


42、ブレースの選び方

日本拳法2勝5敗の男性です。僕は、防具練習の時は、ボディメイカーのニーガードを使っているます。このサイトにのっている、ブレースというものを買ってきた方がよいのでしょうか?防具練習を続けて、ブレースと言うものを買ってこなかったばっかりに、膝が、また別の怪我になるというような危険は、高いのでしょうか?また、すぐ買わなければいけないのなら、どんな物を買ってくればよいのでしょうか?

ブレースの選び方は、きちんと身体に合っているか、
耐久性は問題ないか、という点にコストの面をあわせて考えます。
一番お勧めなのは、実は医療機関で手に入るスポーツ医学系のものです。

実際に私のところでは選手に装着してもらい、動いてもらってから(たまにはミットをけってもらいながら)試してもらっています。

選手が自分で買ったものを見せてもらうと、靭帯の走行にあっていなかったり、制限すべき動きが制限されていなかったりということが少なからずあります。

身体や怪我の状態に合わないものをいくらつけてもお金の無駄ですから、「歌手の方が自分のマイクを選ぶ慎重さ」をもってブレースを選ぶと良いでしょう。

PIRIDEやHEROSでも活躍されている、大山峻護選手の場合、スポーツ医学系のブレースをベースに本人の関節の状態に合うように、改良・補強を加えています。

ブレースもグローブやサポーター以上の消耗品ですからプロ選手には試合用、コンタクト用、ノンコンタクト用と数個を使い回すように話しています。