格闘技外傷マニュアル

A、頭部に打撃を受けてしまった場合
@意識のない状態が続いている
           →救急車で救急病院へ

A意識のない状態が数秒で回復した
           →試合後に救急または脳外科を受診しましょう。

B意識がある
           →しばらく様子を見ましょう。
            頭痛、吐き気、意識がなくなる、ろれつが回らない、普段の性格と異なる、忘れっぽいなどの変化が見られた場合はすぐに救急、脳外科を受診しましょう。

(気をつけること)
1、最低でも24時間は一人にしないようにしましょう。(仲間の方、家族の方に経過を見てもらってください)
2、飲酒、入浴、運転は控えてください。
3、練習への復帰はDr、指導員とよく相談して、慎重に。  


B、打撲、骨折、脱臼、靭帯損傷(疑いも含む)、などの場合

@緊急性がある場合(出血が止まらない、ショック症状〈手足が冷たい、呼吸が浅い、震えがあるなど〉が見られる、骨折部や脱臼部が皮膚から飛び出している、外見上変形が明らか、自分で歩けない、など)
           →救急病院へ(生命の危険がある場合、まったく歩けない場合、出血がひどい、ショック状態が見られる、首が折れている可能性がある、などの場合は救急車で、それ以外は車やタクシーで)

A緊急性はないが病院での診断を要する場合
           →RICEで様子を見て、次の日には受診しましょう。

B軽症の場合
           →RICEで様子を見ましょう。


(気をつけること)
1、RICEをしっかり行ってください。軽症の場合これで治ってしまいます。
2、首の骨折が疑われる場合は絶対動かさないように。
3、受傷直後は問題なくても、腫れてくる、痛みが強くなってくる、皮膚の色が悪くなってくる、感覚がなくなってくる、その他悪化してくるようであれば救急もしくは整形をすぐ受診しましょう。
4、飲酒、入浴は控えてください。
5、練習への本格復帰の前にリハビリを兼ねたトレーニングを行ってください。

R:Rest(安静) 受傷部を休めます。
I:Ice(冷却) 20分冷やす、40分休むを48時間行います。
C:Compression(圧迫) 患部を軽く圧迫し、腫れを防ぎます。
E:Elevation(挙上) 患部をなるべく高く保ちます。睡眠時は枕、クッションなどの上に置きます。


C、内臓損傷(金的も含む)が疑われる場合
耐え難い痛み
嘔吐、吐き気
腹部の痙攣や硬直
ショック症状〈手足が冷たい、呼吸が浅い、ふるえがあるなど〉
激しい血便
変形(金的)
尿の変色(血尿や混濁尿)など

以上のサインが3分以上続くときはすぐ救急病院にかかりましょう。
それ以外の場合は両膝を曲げて深呼吸をし、おなかを休めて様子を見ます。
金的の場合は、変形等がないか本人に確認させ、ただちにアイシングを行います。
(気をつけること)
1、食べ物や飲み物を決して摂らないようにしましょう。
2、女性の場合、婦人科的外傷(子宮や卵巣)にも注意しましょう。
3、あとから症状が悪化した場合は迷わず病院へ。


D、裂傷(出血を伴う)の場合

1、傷が汚れている場合は水で洗い流します。
2、5〜10分間、清潔なガーゼで圧迫止血します。
3、消毒液で消毒し、ガーゼ、テープで保護します。
出血が止まらない場合、傷が深くてくっつきにくい場合は病院へ。

(気をつけること)
1、傷に細菌が感染してしまうと危険です!必ず消毒をしっかり行い、清潔なガーゼを使用してください。
2、市販のスプレータイプの傷処置剤は使用しないほうが後々傷の治りがいいようです。

E、その他の場合
ドクターの指示に従ってください。途中で悪化、急変のサインが見つかった場合ためらわずに病院を受診しましょう。

連絡先リスト

緊急連絡先          電話:              
最寄の救急病院@           病院 電話:
最寄の救急病院A           病院 電話:
最寄の救急病院B           病院 電話:
チームドクター 電話: