キック王者、中野智則の「さすらいの格闘宣教師、世界と遊ぶ!」
1セット目 トモノーリ見参!
2セット目 解放っ
3セット目 俺のゲーム
4セット目 連戦連勝
5セット目 タイランド1
キック王者トモノーリへの応援メール、感想はjapan@kakukuri.comまで!
いやー長い間、ほおっておいてごめんね。(トモノーリオサボーリ)そろそろやるよ!
今年の夏は散々な目に遭っていたのだ。
暑かったからか、栄養不足か、連日の悪所通いのせいか、人の恨みを買っているからか、1999年7月にアンゴルモアの大王が現われなかったからか、映画 妖怪大戦争が以外に好評だったからか、ナゼ?なのかは今だに分からないが俺の腕や顔に原因不明の得体の知らないブツブツが出来て苦しみ、病院をハシゴし、いろんな薬を飲まされ、床に伏していた。
そして八月には試合(対戦相手は引退試合)を控えていたのに病気のためにキャンセルしてしまい罰金30万円まで取られる始末・・・。家なき子と俺は叫ぶ。同情するなら金をくれ!!
ウィルスとの戦いに敗れ、選手として腐り、生物としての終わりを告げようとしていたその時・・・。
所属ジム、チームOJの青木会長からの鶴の一声
[もうそろそろやれ!試合はもう決まったから]と言われた、暑い夏も終わり感じさせる八月の末。
[え!まだ病気治ってないのに?]なんて思っていても、
恐ろしくて[ハイ、解りました。よろしくお願いします。]としか言えない師弟関係!
俺、大丈夫か?と自問自答。
そして次ぎなる戦いの場は立ち技最強を誇る、異国の地タイ国でのタイ人とのド突き合い!
試合の決まった日はいつもそう。
やりたい様な、やりたくない様な、嬉しい様な、残念の様なこの感じ。
10月9日がタイでの喧嘩祭り。
一ヵ月ぐらいしか時間がないから病気を治しながら試合まで追い込むという初体験物語。(トモノーリチェリーボーイ)
格闘技をやってしまっている手前、多少の無理は承知、ゲロも承知、病み上がりもこれまた承知なのか?自分の体で実験。
と言う事で変態格闘宣教師IN タイランド
暴れっぷりを報告するぜい、ワハハハハ。
2004年 マリナーズ、イチロー 年間262安打。天才だ!怪物だ!
1966年 大横綱 双葉山
前人未到の69連勝。天才だ!怪物だ!
世の中には信じられない様な偉大な記録を作り出す天才達、怪物達がいる。その期間(瞬間)物凄いエネルギーを放っているに違いない。
怪物達は記録も凄いがその記録を創り出す体力はハンパじゃないだろう。
相手に勝る為の発想、法則。他人とは違うオリジナルスタイル。
怪物達はその体をコントロールする頭の中が怪物なのだ。
そんな怪物達、天才達には到底追いつけるとは思ってもいないし、足元にも及ばないが、俺も勢いにまかせにイケイケ状態で連戦連勝していた時期が短い期間ではあるが有った。
デビューして間もない2戦目、高校生キックボクサーの天才的な攻撃を受けて初黒星を付けた俺は、なぜ負けたのか!を自分なりに徹底追求した。
そして出た答え
1、自主トレーニングの方法改善。
2、負けない心を造る意識改革。
3、食生活の改善。
4、血液検査を施し、今現在の体の状態を知る。
5、ニンニク注射
この5つを徹底的にやり、先日大敗を記した天才高校生キックボクサーとの再戦が行なわれ、KO勝利する事に成功した。
敗けたことの有る相手に勝つ事が出来て調子に乗った俺はキツーイ練習、キツーイ減量もタノシークこなせるようになって、それから6戦すべてをKO勝利した。期間にして1年半、短い時間ではあるがプチ怪物を満喫してた。
自分より強く、有名な相手を倒して行き、多少ではあるが格闘技雑誌などのメディアへの露出も増えてきた。
その時、俺は天才だ!俺は怪物だ!闘神が後ろに憑いている!などと勘違い、思い違いをしていてキック中はもちろん遊んでる時や仕事中にいたるまで調子に乗っていた(トモノーリノリノーリ)
神様や死んだおじいちゃんやうしろの百太郎が守ってくれていると本気で思っていたぐらいだ。
今、思えばキツーイ練習、キツーイ減量、マスコミへの露出の繰り返しで頭の中は普段からトランス状態に有った様な気がする。頭はイッチャッテル、だから試合には勝っていったが間違いも多い!
先程勝つ為に必要な5つの項目に足りない項目がいくつかある。
6、良い休みを取る。
これが減量、ハードな練習の後には必要な項目ではないだろうか!
この第6の良い休みを怠ったからトモノーリは怪我をして長期欠場という選手としては痛い日々を過ごす事にいたる。
しかし天才や、怪物達は休みなんか必要ないやつ、また逆に自然とおサボリするやつと、体も心もタフだ。そして私生活もこれまた天才的な怪物的な時間を過ごしているに違いない。
ハンパじゃない体力、他人とは違うオリジナルスタイル、私生活も物凄いエネルギーを放っているに違いない!間違いない!
世の中には信じられない様な偉大な記録を作り出す天才達、怪物達がいる。
1986年 W杯
メキシコ大会 サッカー界の王様、マラドーナ イングランド戦で魅せた5人抜きドリブル。天才だ!怪物だ!奇人だ!
弟を助ける為に闘った、ガッツ石松
ヤクザと路上で喧嘩してあっという間に8人もノックアウト!天才だ!怪物だ!変人だ!
そういった大怪物、大奇人を格闘技界で発掘そして捕獲し、やつらの伝説を身近で目撃する為に変態格闘宣教師に成りすましているのだー。ワハハハハ。
3セット目 俺のゲーム
選手のみんなはどんな感じで試合までの日々を過ごしてんのかなー?
俺の場合、会長から試合の日程とその時ぶっ飛ばし合う変態野郎の名前を告げられた瞬間が一番緊張する時で、その後は試合の前日も当日もあまりドキドキしない。
変態野郎のとの闘いを想像しながら野郎に失礼の無い様に鍛えて鍛えて鍛えまくる。
キツイ事をしているのは百も承知、ゲロも承知。
だから出来るだけハードな練習も生き地獄の減量もゲーム感覚で楽しくやるように心がけてやる。
たとえば、もうだめだと思った所からどれだけパンチやキックを本気で繰り出せるか挑戦!(ゲーム限界)
たとえば、コンビニに入りおいしそうな食物を発見しても見て見ぬふりをしたり。
新発売のビールを手に取って戻してみたり!(ゲーム欲望)。
∴数あるゲームの中から特にキツイ二個を抜粋。
自分へのご褒美は元気100倍ニンニク注射で決まり!
試合を観にわざわざ遠い所から来てくれる奇特なお客様のためにも楽しんで貰えるように面白い闘いと過激な勝利者インタビューを想像しながら生活をする(これが楽しい!)。
練習中に自分に勝つ事が出来て今回も負ける気がしねーぜと意気込んでみたり、疲れからか、減量のせいか怪我をしたからか気持ちが弱くなって、もうだめだと思いかけたり・・・。気持ちも荒れる。
毎日が試合相手の変態野郎の事を考えながらの時間が過ぎて行く。
まるで遠距離恋愛中の恋人を思うかの様に(この辺の表現の仕方、ちょっとアブネーっすよね)。
そして試合当日。
待ちに待った日、あの人に会える!高まる気持ちを押さえて、いざ試合会場へ。(この辺も)
あの人のために食べたい物も食べず、色んな欲だって押さえて来た(自分のためである)。
計量が始まった時は真っ先にあの人を探してしまうのはなぜ?
あの人の十分しぼってきた体とギラついた顔を目の前にしてまたやる気が湧いてくる。(トモノーリスイッチオン!)
キツイ練習も耐えて来た、あらゆる闘いの場面も想定して来た、体調も良いほうだ、ニンニク注射もしたし抜かりはない。
そして対戦相手のあの人もド変態の俺も奇特なお客様も待ちに待った闘いのゴングが打ち鳴らされる。
結果はどうあれ、目標を定めて進んで行く、その道は険しく困難な事だらけだ。
しかしそいつを乗り越えてやり遂げた時は他には変えられない満足感がある喜びがある・・・。もう一度したくなる。
そんな感じで試合までの日々を俺なりに苦し、楽し、で自分SMをしつつ、
格闘技の面白さ奥深さをたくさんの人に伝えるために変態格闘宣教師の活動をしているのだー、ワハハハハ。
2セット目 解放っ
生物はみんな闘うことを義務付けられている。
俺も生まれて来る前、何億という同胞との闘いを勝ち上がった精子だったらしい。
幼少の頃、俺は100パーセントの力で生きていた。
泣いたり、喚いたり、駆けっこ、お絵描き、泥んこ遊びに兄弟喧嘩・・・。なんだって一生懸命だ!
しかし、小学校に入り、教室のみんなと仲良く時を過ごすために自己中心的な行動は慎まなければならない。
国語や算数の時間にマンガを読んだり、ゲームをやったり、走ったり回ったり、意見の違うお友達を力一杯殴ったりしてはいけない。
俺の場合も授業中に運動会、休み時間にはクラスの男の子を集めて武装し、隣のクラスに攻めに行っては教室を占拠していた。
まるで山賊!
先生からはすぐに目を付けられ、おとなしくするように矯正される。当たり前だ!
学校は卒業をするまでに知識と道徳を身につけ、集団生活を送れる人間に育て上げなくてはならないのだ。
出る杭は打たれまくった!
俺にとってはそれは社会に溶け込む術を身につける大事な時間であり、力を20パーセントぐらいに無理をして抑えこんでいた苦しい期間でもあったような気がする。
思春期に入れば、着るものや見るテレビにさえ仲間と合わせなくてはいけない。
力の解放は10パーセントを切っていた。トモノーリNOパワー!
高校を卒業して23歳でキックボクシングに出会った。衝撃的だった!
強くなるために体を鍛え、勝つために知識を身につける。
食べるものや休みの取り方、遊びにいたるまで闘う事を中心に生活をする。などなど・・・。
そして試合になれば相手に向かって持ってる力を限界まで出す!脳汁出まくり、出しまくりだ!気持ちがいい!
筋トレの痛みや相手からの攻撃の痛みすらかき消す。ドラッグス!
俺にとって格闘技は幼少の頃の様に一生懸命、力を解放して良いことを思い出させてくれた。
キックボクシング中は100パーセントだ!
こんなに楽しくて脳汁バンバンで気持ちがいいものはほかにはない、
一人で鍛えても面白いし、大勢で鍛えればもっと面白い。
これは格闘技を知ってる人にも知らない人にも教えてあげなくては!
生物は戦うことを義務付けられている!
そういった訳で今では変態格闘宣教師に生まれ変わったのだー!ワハハハハ。
1セット目 トモノーリ見参!!
これからここで勝手気ままに書かせてもらうキックボクシングバンダム級、チームOJの中野智則(なかのとものり)です。
誰だそりゃ!
知んねーよ!って人がこの世界の99.99・・・パーセントでしょう。
キックボクシングはマニアックだし、生まれも育ちも茨城だからね。だから勝手に自己PRやっちゃうよー!
本名
中野智則
1975年5月23日、双子座のAB型、時間にルーズな甘えん坊。
茨城県は取手市在住。
趣味 奇人変人超人発掘そして捕獲
特技
ヒヨコの雄雌判別
会社を経営しているイケイケ(近所のガキや俺の友達からも恐れられている)の父親と詩吟の先生(その世界では偉いらしい)で毎日大声(美声らしい)を張り上げている母親の下、男三兄弟の末っ子。
ちいさい頃は兄弟で所構わず殴りっこばっかりしてて、近所では喧嘩兄弟として有名だった!
この頃から自分より体の大きい奴とスパーリングしてたからキックボクシングのデビューは二十五歳とちょいと遅目だけど何でも有りでのファイトの歴史は早すぎなのだ!
十代後半から二十三歳までの長い時間、ただ何となく生かされて、生き甲斐を見出だせないでいる若すぎた俺は、お酒を無茶呑みしては二日酔い、酔い冷ましに向かい酒とロクデナシの生活を送ってきた。
二十三歳の時に健康目的で始めたキックを生活の中心にして以来、頭と体に化学変化が起こり、俺の内外に格闘技という名の革命が起きた(トモノーリビックバン!)
そして今では変態野郎どもに格闘技の楽しさ、計り知れない可能性を伝える,
変態格闘宣教師になったのだー、ワハハハハ。