胸部、循環器、呼吸器、肋骨など

1、心拍数、胸部の違和感(カラテ)
2、胸の痛み(スポーツチャンバラ)
3、カラテ、胸部の打撲
4、肋骨のひび
5、アバラ骨折後の練習
6、あばら骨についての相談
7、カラテ、肋骨への打撃
8、カラテ、肋骨への打撃と胸郭可動性強化
9、弁膜症手術後の胸骨ワイヤー(テコンドー)
10、胸骨の変な痛み(カラテ)
11、カラテ、胸骨のダメージ
12、脇腹の痛みと受診(カラテ)
13、キックボクシング脇腹の痛み
14、投げによる肋軟骨損傷
15、胸鎖関節損傷(総合格闘技)
16、大胸筋付着部の損傷(ウエイトトレーニング)new
1、心拍数、胸部の違和感(カラテ)

フルコンタクトの空手を始めて約1年になります。
ランニング中にスピードを上げたところ、心臓がギクッとなり、2−3日左胸に違和感が
ありました。
私は、41才ですが、スピード(心拍数)に気をつけてランニングした方がよいでしょうか。
もしそうでしたら、何を目安にしたらよいか、お教え願えますか。

心臓は要注意ですね。
整形的なものと違って、症状が出てから対策しても遅い場合がありますので気をつけてください。
脈の不正はないか、心機能はOKか、虚血性の心疾患の有無等を含めた検査は一度必要かもしれません。異常なし、と分かれば練習も思い切ってやれると思いますしね。
ご質問の心拍数につきましては、面白い報告があります。
その人間の最大心拍数は、年齢によってのみ決まると言うことです。どういうことかと申しますと
性別や運動歴にかかわらず、心臓が耐えうる最大心拍数は年齢により横並びであるというのが明らかになっております。具体的には220−年齢を超えてはいけないということなんです。
トニーさんの場合は179を絶対に超えてはいけないことになります。
スタミナがある、というのは激しい運動をしても心拍数を抑えられる、ということです。
年齢に見合った練習を心がけていただき、健康度と強さが比例するようにしてください

2、胸の痛み(スポーツチャンバラ) 

スポーツチャンバラを10年しています。
46歳男性です。
時々左胸が痛くなるときがあります。
しかし人間ドックでは
何の異常もありませんでした。
今は3分間バトルして5分は休むようにしています。
心臓が悪くなったのでしょうか。

胸痛の原因はいろいろあるのですが、心臓や大動脈の問題は生命にも関わる大事なことですから、
一度精査してみてはいかがですか?
普通の心電図では正常でも、運動負荷試験(心臓の酸素の需要をUPさせることで、.心筋の虚血を誘発する。)で異常が出ることがあります。
運動負荷試験は循環器内科でやってくれると思います。
何もないに越したことはないのですが、もし何かあった場合は早いほうがいいと思います。
受診されることをおすすめいたします。


3、カラテ、胸骨の打撲

私はフルコンタクト空手をしております。
胸骨を痛めてしまいましたが湿布剤や塗り薬を塗っても
まったく良くなりません。
先日、整形外科に行きましたが骨にも異常なく塗り薬をいただいた
だけでした。
人ずてに聞いたのですが胸骨のケガはフルコンタクト空手では選手生命にかかわると聞いたにので良い治療法、予防法がありましたら教えてください。ご返答をお待ちしております。

胸骨にしろ肋骨にしろ体幹部の怪我というのは動かさないでいることが事実上不可能なだけに治りが遅い部位です。
また治ったとしても更なる打撃で又傷めてしまい、負けにつながりやすい部位だといえると思います。
治療は塗り薬等で炎症を抑えること、完全に治るまで衝撃を受けないことにつきます。
前田日明選手のように剣状突起を摘出した例もありますがかなりレアなケースだと思われます。
予防法は打たれないこと、練習相手にわかってもらうように努めることです。チェストガードの使用も有効だと思います。
ある選手は胸骨にひびが入り、試合のたびに打たれて負けていたのですが、大胸筋を集中して鍛え、構えを指導員と共に変えることで克服し、いい結果を出すようになりました。
怪我は大変ですがいいヒントも得られるチャンスだと思いますのでがんばってください。

4、肋骨のひび
先日 スパーリングであばらを強打されレントゲンを撮った所
ひびが入っているとのことでした。4週間程たつのですがまだ痛みが
あります。早くスパーリングをしたいのですが(稽古には既に参加
しています)完全に痛みがとれるまで止めたほうがいいでしょうか?
よろしくお願いします。

痛みがあるうちは、コンタクトは避けなければなりません。
今の段階では、再受傷によるリスクが高いと思います。
肋骨、胸骨など体幹の怪我は、固定が難しいため治癒までに時間がかかります。
痛みがなくなり、手で押しても動いても痛くなくなってから対人稽古に移っていった方がよろしいかと思います。



5、アバラ骨折後の練習

以前 肋骨の骨折にてご相談させていただいたのですが
痛みがあるうちは対人練習を避け(約5週)その後練習を開始しました。
しかし、やはり同じ場所えの突きを何度か受けている内に
痛くはないのですがちくちく感とつっぱった様なしこりの様
な感じがあります。このまま対人練習を継続しても大丈夫でしょうか?

肋軟骨の変形を伴っている場合、同じ箇所を打たれると炎症を起こしがちです。
怪我をしていない場所よりは強度が低いですから、いかに打たれないようにするか、という方法で練習していくといいと思います。
もちろん練習後のRICEや湿布での炎症への対処は不可欠です。
怪我は弱点になりえますから、同じことが起こらないようにリスク管理していくことが強くなるための方法です。あなたの場合はいかに肋骨を守るか、といったことをテーマに先輩や仲間の方と練習していってください。対人練習に関しては自信ががつくまでは防具を使用するのもいいと思います。
肋骨というのはゆっくり押すとへこみますから呼吸に合わせてゆっくり胸郭をストレッチするのも、受傷予防の一つです。

6、あばら骨について相談 投稿者:蛇
家の父なんですが
おとといに仕事中にあばらを打って帰ってきて
病院にいきました、そして医師から打撲と診断されました
そして今日なんですが、風呂に入ろうと服を脱いで
打った所をみましたが、物凄く腫れていて
父はさわってもいたくないと言ってましたが
私は心配でなりません
この腫れは打撲の独特な腫れなんですか?
今はアイスノンなどで冷やしてるんですが
どうなんでしょう?

今見たら少し腫れひいてるみたいでした
それとここはスポーツ関係のことを書く所でしたね
もうしわけありません

こんにちは!
スポーツ関係以外でも大歓迎ですよ!!
腫れ、というのは体の組織がダメージを受けた時おこる、「体の反応」のようなものと考えていただいていいと思います。
この体の反応は大なり小なり受傷すると起こりますが、受傷後のことを考えますとできるだけ小さくした方がいいのです。
ですから冷やして腫れが大きくならないように処置されたことは正しい応急処置だと思います!!
当サイトの格闘技医学セクションの応急処置のページをご覧いただければ幸いです。

7、カラテ、肋骨への打撃 投稿者:軟弱肋骨 投稿日:2003/07/18(Fri)
 はじめまして、フルコン空手を始めて7ヶ月の35歳の男です。
スパーリングの際に肋骨にひびが入ってしまう事が多く困っております。胸部については、大胸筋を鍛える事でカバーできるように
なって来ましたが、脇腹部を痛める事が、いまだに多く何か根本的に強化する方法があったらご教授願いたいのですが。

こんにちは!
まず、簡単に肋骨の構造について説明させてください!
解剖学的には、肋骨は背骨から生えています。12対、計24本ありまして、上位の肋骨はそれぞれ胸骨(胸の真ん中の骨)に、下位の肋骨は肋軟骨で連結される形になっています。全体で胸郭(きょうかく)と呼ばれる籠のような構造で、肺や心臓、肝臓などを守っています。
肋骨一本一本は細く、局所的に打撃を受けると損傷しやすい部分といえます。
肋骨と肋骨の間には肋間筋と呼ばれます薄い筋肉があり、胸郭全体を動かして呼吸を補助するために働くといわれています。
この肋間筋にしましても、肋骨と骨盤をつなぐ外、内腹斜筋(がい、ないふくしゃきん:体側にある腹筋です)にしましても構造的に非常に薄い上、筋力トレーニングでもそれほど筋肥大が望めない部位ですから、他の部位のように筋肉をつけて打たれ強くするのは困難であると考えます。また、筋骨隆々のボディーを持った選手にも肋骨損傷はよく見られることから、肋骨骨折を防ぐ手立ては筋力強化以外の方法に答えがあると思われます。

その、筋力強化以外の方法とは、胸郭をやわらかくすることなんです。先ほども書きましたように、胸郭全体は籠のようになっており、非常に動きに富む場所なんです。(ライオンやチータが走っているところを見てください!胸郭がものすごい勢いで動いています!)
ためしに、ゆっくり息を吐きながら両手でわき腹をゆっくり押してみてください!けっこうからだの中にめり込んでいく感覚がお分かりでしょうか?肋骨を打たれても怪我をしにくい人はおそらく胸郭の可動性に富んでいることが考えられます。
この可動性を豊かにするには、息をゆっくり吐くこと、リラックスすることが求められます。(息を吸ってるときは胸郭は固くなりますし、ぐっと力を入れているときも同じく固くなります。固いということは胸郭全体で考えると「遊び」がない状態になります。)
以上、ご質問にございます、強化という点からは少しずれたものになってしまいましたがご参考いただければ幸いです

8、カラテ、肋骨への打撃と胸郭可動性強化 
投稿者:軟弱肋骨 投稿日:2003/07/22(Tue)
 早速御回答頂き有難う御座います。肋骨の構造や鍛え様の無い部位
だということ良く理解できました。そこで胸郭の可動性を上げる為に
「息をゆっくり吐きリラックスする」とありましたが、そのあたりの
訓練法の事例を詳しく教えて頂ければ、日々のトレーニングに活用して
行きたいのですが。宜しくお願い申し上げます

こんにちは、レスいただきましてありがとうございます。

息をしっかりとはくには、横隔膜を大きく動かさなければなりません。横隔膜が動くと、連動しておなか、胸郭がよく動くようになります。

最近、おなかを大きく動かすこと意識してを鏡を見ながら呼吸をするという方法をやっているジムや呼吸法のトレーニングを本格的に指導されているジムを見かけます。
その他、カラテをはじめとする武道には古くから呼吸法が伝わっているようです。鼻から吸って、大きく口から吐く呼吸法や息吹は横隔膜を動かし、胸郭を動かし、リラックスすることで体をやわらかく使えるようにできていると考えられます。(ちなみに体が緊張しているときは必ずおなかも硬くなっています。おなかを触ってみることで、リラックスできているかどうかのいい指標になるかと思います。)

ヨガや体操など、呼吸とリラックスに関して特徴あるメソッドはいろいろあると思います。
せっかくですから、この機会にご自分にあった呼吸法やリラックスの方法を探してみてはいかがでしょうか?


9、弁膜症手術後の胸骨ワイヤー(テコンドー)投稿者:OTR 投稿日:2003/08/12(Tue) 12:36 No.367
格闘クリニックのスタッフの皆様こんにちは。
テコンドー歴3年の28歳〔男性〕です。
自分は5年程前に弁膜症のOpeをして、その際に胸骨ワイヤーを付けたまま現在に至っています。
幸いOpe後は良好で現在は試合にも出場しているのですが、この様な状態〔ワイヤー付けたまま〕で打撃系の試合に出ている事例等はあるのでしょうか?


こんにちは!
格闘技では整形外科的な手術をされて試合に出場されたり、プロとして活躍されている選手は少なくないのですが、循環器的な手術の例はレアなケースだと思います。
しかし、開胸手術後、格闘技をつづけている方もいます。
たしかに非常にリスキーではありますが、胸への打撃を受けないように防具をつけて練習したり、練習相手の理解を得たりとその方なりの見えない努力をされているようです。
手術をされたり、疾患を抱えていらっしゃったりする場合は、病気への対応もさることながらいかに周囲の理解を得て練習するか、という点が大切になってきます。

OTR様の場合はどのような工夫をされていますか?
後に続く方々のためにも、ぜひ教えてください!


ご返信ありがとうございます。
>開胸手術後、格闘技をつづけている方
他にもそんな人がいることは励みになります。恐らく自分はマシな方だと思うので工夫している点は少ないのですが自分なりに気をつけていること、考えている事を以下に述べたいと思います。

>見えない努力
といえば大げさかもしれませんが、リスキーな事をしている自覚はありますので、試合がある前には必ず診察には行っています。
また、試合後も胸にダメージを負った場合も一応診察は受けます。

>周囲の理解
既往歴を説明して、道場の練習は自分のペースで行わせてもらっています。

以上、簡単に述べましたが自己責任をしっかりと持ち、体調管理を人一倍する事を心がけています。

10、胸骨の変な痛み(カラテ)
 投稿者:軽量級 投稿日:2003/09/12(Fri) 19:22 No.414
はじめまして。43歳フルコンタクト空手歴2年の中年男です。
1週間ほど前練習中に胸の中央当たりに突き刺さるような蹴りを受けてしまいました。その時はバッシという衝撃よりも、ジンッという痛みを感じました。レントゲンの検査では骨折は見られなかったので、医者は多分ヒビが入ったのでしょう。という診断でした。
肋骨のヒビは2階ほど経験があるので深呼吸や咳での痛みは解るのですが、蹴られた胸の中央部にいやな痛みが残っています。
腕を上げたり、力を入れたり、不用意に動くと焼けるような痛みがジリジリと走ります。外傷は無く始めは神経痛かと思いしばらくすれば消えるだろうと思っていましたが、痛みの程度は変わりません。(ちなみにかかった医者では解りませんでした。)
せっかく始めた空手なので細く長く続けて行きたいと思っております。よろしくお願いします。


こんにちは!
お返事遅くなりまして申しわけございません。

打撃を受けた部位が胸の中央部ということですから胸骨の損傷と考えます。

胸骨は胸の谷間にある骨で、肋骨と鎖骨、大胸筋がくっついており、肺や心臓、血管といった胸部の臓器を守っています。腕を上げたり力を入れると大胸筋が収縮しますから、その付着部である胸骨が痛むのも理屈に合う症状です。

レントゲン検査では、骨が折れてずれたものは比較的発見されやすいのですが、ひびが入っているだけでずれのないものはレントゲンではわかりにくいというのが実際です。それに輪をかけて胸骨は体の中央部分なんでレントゲンで小さな傷を発見するのは困難な場所です。ご質問では痛みが長引いているようですから、症状から骨の損傷が少なからず存在すると判断してよろしいかと思います。

胸骨の損傷の治療の基本は、局所の安静に尽きます。
フルコンタクトカラテの場合、胸部への打撃はルール上有効な技術ですから、胸骨に弱点を残していますと今後胸への打撃が原因で負けてしまうことが予想されます。現に、胸骨を練習で痛めてしまい、完全に治らないまま試合に出て、優勢に試合を運んでいたにもかかわらず一発の胸パンチで逆転されてしまったケースがあります。(ちなみにその選手は全日本大会にもエントリーするような実力者です。)
対策として
@胸に打撃をもらわないように相手に怪我を伝えること
Aそれでも胸に打撃が来た場合に備えて、チェストガードを着用すること
B痛みがなくなるまで上半身の筋力トレーニングを控えること
C湿布や塗り薬での患部の消炎を行うこと
D完治するまで、試合を控えること
などがカラテを続けていく上でのポイントになるでしょう。

今回ご体験のように体幹部の怪我は、治りがとても遅く完治まで時間がかかります。確かに胸当てをつけて練習するのは目立ちますし相手にいちいち怪我の話をするのは気が引けるかもしれませんが、強くなるために練習するのですから、治療の妨げになるようなことは勇気を持って避けていきましょう。

確実に治し、胸骨部が弱点にならないことを願います。

11、カラテ、胸骨のダメージ
1:男
2:20歳
3:フルコンタクト空手8年 地方大会で優勝経験あり
4:3年前のとある地方大会の試合で、相手選手の胸部への突きの連打を受け
試合当日は胸がジーンと痺れる程度だったのですが翌日から胸部に痛みを感じました。
箇所は具体的に把握できてないのですが、胸骨の中央部分とその隣の骨の辺りから(1〜2cmくらい隣だと思います)痛みを感じます。何もしてない時には特に痛みを感じませんが深呼吸をしたり、指で痛い箇所を押した時に痛みを感じます。(押して指を離す際に痛みを感じます)病院でも診てもらいましたが、レントゲンで映らない箇所の骨折じゃないかと診断されました。この数ヵ月後、私用で2年ほど空手から離れていて
最近になり復帰したのですが痛みは以前よりはないものの、胸に強い突きをもらうと痛みが再発するというのが現状です。
Answerにもあったように、練習相手に事情を説明して胸部への打撃を避けてもらったり、試合を控えるのがいいのでしょうか?これからも選手として続けていきたいので、宜しくお願い致します

ご利用ありがとうございます。

胸部のダメージが2年を経過しても感じられるということで、
改めての原因検索をしても良い時期かと思います。
昔、ある道場の後輩がスパーリングのたびに胸を痛がっていました。パンチのダメージと誰もが思っていたところ、病院を受診させたところ、胸部の腫瘍が見つかった、というケースがありました。
このようなケースはごくごくまれですから、あなたの場合にはきっと当てはまらないとは思いますが、数年たって骨や胸部何か異常が無いかどうかは、これからも選手を続けていく上で明らかにしておいても損は無いと思います。
都内でスタートしました格闘技専門外来にも、おかげさまで多くの格闘家がいらっしゃいます。彼らもみな大丈夫だとはわかっていてもなんらかの身体的不安と戦っており、メディカルチェックや診察、検査を受けることでなんでもないことがわかると安心されるようです。

原因をはっきりさせ、胸骨の問題でどうしようもない、という場合にはそれなりの工夫をして練習試合に臨むのが適当と考えます。

ちなみに胸骨打撲の場合、レントゲンに移ってこない場合が良くあります。胸骨は鎖骨や肋骨ともくっついており、ひびが入っていてもわかりにくいことがあるのです。そのような場合はMRIで骨の変化がわかることがあります。

これからのご活躍を期待しています!

まずは、返信が遅れたことをお詫び申し上げます
私用で引越しの準備等で近辺事情が慌しく、引越し後も
オフライン環境だったもので、遅れてしまいました

レスありがとうございます。
時間の合間をみて、一度伺いたいと思っております。


12、脇腹の痛みと受診(カラテ)

17歳の息子ですが、2ヶ月前から空手を始めました。4日前練習中に成人の有段者と組み手をした時に、その有段者の方の回し蹴りがまともに左わき腹に入り倒れてしまったらしいです。帰ってきても痛いといった為シップで冷やし様子をみてました。ちょうど腰のくびれているところが腫れてました。翌日はわき腹より前のお腹近くも腫れて痛いと言ってました。ちょうどお盆で病院が休みのため受診してないのですが、痛みが続くとき内科か外科か整形かどこに行けばよいのでしょうか?アドバイスいただけたらお願いいたします

うーん、まだ二ヶ月の17歳の少年に、どうして有段者が蹴りを入れて倒してしまうのでしょうか?

少なくとも1年以上のキャリアがあり、身体が出来あがっている試合志向が強い選手、というならまだわからないでもないですが、初心者を練習で怪我させてしまうのは良くないと思います、、、。

さて、お腹と脇腹を痛められたということで、
できれば肋骨と腹部、両方診察してもらいたいところですね。このような場合は総合病院がお勧めです。
複数科のある総合病院の受付で整形と内科両方にかかりたいという意思を伝えれば、問題はないと思います。
病院によって事情が違いますが、多くの場合空いてるほうから回してくれたりします。そのときはかならず、脇腹の痛みとお腹の痛み、両方あることをドクターに伝えること、そして受付で話したらこちらの科を最初にかかるように言われたと伝えると良いかと思います。

ただ、緊急性という意味では内臓に何かあった場合のほうが、肋骨だけの問題より重篤ですから、その辺の判断は、格闘技医学のセクションの外傷マニュアルの内臓損傷をご参考いただきまして、何か思い当たるサインがあれば受診を試みたほうが賢明だと思います。

大変だとは思いますが、早めに受診されて安心していただきたいと思います。

お忙しいところ、早速わかりやすいご回答を頂き感謝しております。明日近くの総合病院に連れて行きたいと思います。
格闘技に怪我はつき物とは思っていますが、目で見えない怪我は素人の私にとってはすごく心配で、どうすればいいか3日間悩んでいました。こんな親切な格闘クリニックに出会えて良かったです。心からお礼申し上げます。
息子は自分の腹筋が鍛えれていないため今回の様に怪我をしたと言っておりますが、早く受身を覚えて欲しいと願っております。

13、キックボクシング脇腹の痛み

始めまして。オーストラリアに在住しているキックボクシング歴2ヶ月の35歳の男です。キックボクシングを始めてまだ日が浅いのですがジムに通うことが楽しくてしょうがなく週5日、1時間の筋トレ(開始前に15分間のストレッチ込み)と1時間の蹴りやパンチ、コンビネーションの練習をこなすようにしています(ジムに通うまえは4ヶ月間週6日1時間半ほどジョギングをしていました)。3日前のことなのですがジムにて練習していた際左回蹴りをサンドバッグに打ち込んでいたのですが、その時左わき腹に違和感を覚えました。するどい痛みが走るような感じでその時は一時的な筋肉痛だろうと重い、何の処置も取らなかったのですが、本日の練習にてまともに左の蹴りができないくらいの痛みを感じるようになりました。この痛みは右ストレートのパンチを出したときにも少しですが感じることができました。腹筋などの運動をしても特に痛みを感じることはなく、左の蹴りを出したときだけ左わき腹にとんでもない痛みが走ります。いまでは咳やくしゃみをするだけでも痛むようになり、歩いている際にも変な姿勢をとったりすると痛みが生じます。上からさわるだけでも痛くなってきています。ジムのトレーナーからは病院に行くようにという指示がでており、この2、3日に治療を受けようと思っているのですが原因としては何が考えられますでしょうか。自分が思うに蹴りのフォームが悪いとか腹筋の仕方が悪いとかがあげられると思うのですが・・・。あとこのような怪我をしている最中のトレーニングというのはどのようなものにすればいいのでしょうか。休みを取るということも大事だとは思いますが現在いい感じであがっているモチベーションをくずしたくないというのがあります。回復方法など何かアドバイスなどありましたらよろしくお願いします。

こんにちは!

左のわき腹の痛みということで、いくつかの原因が考えられます。
まず、肋骨や肋軟骨、肋間筋といった筋や骨の損傷です。
週5日の練習、それもなかなか密度の濃い練習をされているようですから、これらの損傷がある可能性は否定できません。
くしゃみやせきをしますと、横隔膜、胸郭(肺を覆っている籠のような部分)などが強くゆれますから、何か損傷があれば痛みを伴うことが少なくありません。
これらは、診察やレントゲン検査である程度診断がつくと思いますので、病院にかかると良いかと思います。
また、内科的問題がある場合も、肋骨に痛みが出る場合があります。(例として胆石による発作などは、左でなくて右ですが肋骨部分に痛みが現れることがあります。またすい臓や胃に問題がある場合も肋骨が痛む場合があります。)スポーツで怪我をして、調べてみたら別の問題がみられたというケースもまれにありますから、最初の原因(筋骨格系)でなければ、可能性はあるでしょう。
そして最後に、神経の問題です。疲労が重なったりすると肋間神経痛という症状が出ることがあります。また免疫力が落ちますと帯状疱疹というウイルスが活発化してくる場合もあります。
いづれの原因にしても、一度病院で医師の診断を受けることが、早期の治療や回復につながるかと考えます。
もうひとつの質問にあります、怪我をしているときのトレーニングですが、前提として、
「怪我の回復を遅らせてはならない」というのが基本です。
私どもでは、肋骨損傷の選手には、手首から先の運動や、足首から先の運動をメニューとすることが多いです。といいますのも体幹部は固定が難しく、下手に動かすと肋骨の一部が浮き出して、そこがその選手の新たな弱点になる可能性があるからです。ですから怪我をしたときはスムーズに頭を切り替えて、「普段なかなか意識できないようなメニューで追い込む」ことをベースとしています。
休みを取ることでモチベーションが下がってしまっては「休み」の意味がありません。格闘技における「休み」とは、普段いじめている自分の体をいたわり、原因を追究・改善し、自分の目標を再確認し、新たな成長を遂げるためのとても大切な期間です。モチベーションをあげるために休むという積極的な休息というのもあるのです!「休み」があるから成長があることを忘れずに、長期にわたってキックボクシングを楽しんでほしいと思います。

回答ありがとうございました!医師から診察を受けたところ胸の壁(おそらく胸郭のことと思われます)の裂傷とのことでした。一週間は安静にしているようにとの指示を受けクスリを処方していただきました。痛みについては既にかなりひいて来た状態なのですが先生がおっしゃられたように「モチベーションをあげるために休むという積極的な休息」を取るという意味でもあせらず治療に専念したいと思います。

14、投げによる肋軟骨損傷
はじめまして。格闘クリニック様。2004年のクリスマスイブに、恥ずかしいのですが・・・主人に投げ飛ばされてしまいました。痴話げんかからです・・・。床に横倒しになったようです。一瞬目の前が見えなくなりました。次の日、体の他の部分のあざは確認しましたが、左側の肋骨あたりが痛くて寝返りやくしゃみもひびきます。日に日にましになるかと思っていたのに、相変わらずなので1月4日に病院でレントゲンとってもらいました。が、ヒビや骨折はなく、「肋骨の先端の軟骨に触れて痛みを感じる場合がある。3〜4週間して出てくる場合もある。」?とのことでした。症状は寝返り・咳・くしゃみの時、深呼吸する時等です。温まるとだるさが増してきます。なんかしこりがくっついてるような感じです。シップしていますが、変わりないです。格闘技してないのに投稿してすみません。でもこちらのアドバイスがとても親切でわかりやすかったので。皆さんの投稿も見ましたが、やはり安静しかないみたいですね・・・3歳の子供を抱っこする時辛いのが悔しいです。ちなみに主人は格闘技経験ありません。

お疲れ様です!

大変なクリスマスイブでしたね。
当サイトは、格闘家以外の方のご利用も受け付けていますのでご心配なさらないでくださいね!

さて、胸部の打撲ですが、レントゲンで確認にしても骨に骨折やひびが見られない場合、肋軟骨という肋骨に付着している部分の損傷考えられます。また肋骨と肋骨をつないでいる肋間筋や肋間神経もダメージを受けている場合があります。

書き込みのとおり、深呼吸やくしゃみで痛みが増強してしまい、またしばらくは寝ててもつらいです。
(私自身経験があるので、リアルに思い出してしまいます。)
効果的な治療というのはあまりなく、
教科書には局所の安静(受傷した部分を安静にして休ませる)と書いてあるのですが、実際、生活もあり安静を保つのは至難の業、というのが現実です。

ただ、少しでも負荷を減らす、という意味におきましては、
パッドを当てたテーピングやバスとバンドによる固定が、また痛みや炎症を抑えるという意味においては、湿布や塗り薬、飲み薬などの抗炎症剤を使用することもあります。

格闘家においても肋骨を骨折して、変形してしまったり、肋軟骨が皮膚の下にすぐ触れるようになってしまったりという例は少なくありません。

痛みが落ち着くまでは、つらいと思いますが、
時間がたてば痛みはかなり落ち着くでしょうから、炎症を抑えつつ様子を見ていくといいでしょう。

痛み止めは、痛みが出てきてから飲んでも効きが悪い事があるので、私の場合、患者さんには急性期(受傷してすぐ)においては痛みが出る前に飲むように話すこともあります。

お子さんのこともあり、大変かとは存じますが、
時間が最大の治療ですから気長にがんばってください!

せっかく格闘クリニックをご利用いただいたので、次回は見事な受身で投げ技に対処してください!!!

格闘クリニック様
丁寧なご指導ありがとうございます。病院で医師に説明を受けたより、はるかに丁寧で「うんうん、その感じなんですよ、なるほど・・・」とつぶやいてしまいました。

今すぐは子育てもあって無理ですが、”真剣に受身:護身を身に付けようと思います”物騒な昨今、身を守るのはまず自分だと思って。本当にありがとうございました。とても気持ちが楽になりました。



15、胸鎖関節損傷(総合格闘技)

はじめまして。アマで総合格闘技をしている27歳の男です。半年ほど前に胸鎖関節を痛めてしまい、アイシングと安静を数週間してから自分でストレッチや練習を再開してはまたいためるということを数回繰り返してから病院へいきました。ここ一ヶ月はクラビクルブレースをつけて安静にしていますがさわるとまだ痛みがあります。疑問や不安な点がいくつかあるので教えていただければ幸いです。
1、ブレースはギプスとちがっていくらか余裕がありますが、これで本当に固定されているのでしょうか?テーピングや他の装具などで有効な手段がないでしょうか?
2、今は寝るときははずしていますが、つけたままのほうがいいでしょうか?そうなると椅子にすわったまま寝ることになりそうですが。
3、普段は熱も痛みもおさまっていますが動いたりさわったりすると痛むという状態です。風呂などで温めるかアイシングするかどちらがいいでしょうか?
4、痛めたのと同じころから鎖骨の下あたりがコリ固まって違和感があります。これがひどいときは胸鎖関節にまで違和感がきます。これはどうしたらいいでしょうか?
長くなりましたがよろしくお願いします。

こんにちは!ご利用ありがとうございます。

体幹の怪我は、固定が難しいため治りが遅いことが少なくありません。せっかくですからこれを機会にしっかり治療しましょう!
1、ブレースは、ギブスと違って、ある程度の可動性を保ちつつ固定をはかるものです。「ある特定の動きを制限する」という表現のほうが適切かもしれません。
固定性はブレースの種類によって様々で、かなりガチガチなものからサポーターとほとんど変わらないようなものまであります。今お使いのものがどんなタイプなのかはわかりませんが、私の場合、固定性を高めるという意味で故障の状態に合わせて、テーピングを併用する場合もあります。
2、寝ているときは動きがあまり大きくないので、外しても影響がなさそうでしたら外す、まだ固定が必要な場合は外さないというのが一般的です。怪我の程度によりますので、主治医の先生に確認すべきでしょう。
3、動いた後の痛みでしたら炎症を抑える意味で、私ならアイシングを指示します。暖めるのは、循環を良くする必要がある場合です。
4、コリの正体何でしょうか?血腫(血の塊)であれば時間がたてばある程度吸収されると思いますが、全く小さくならない、大きくなってくる、という場合には受診されたほうがいいと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。
確実な復帰をお祈りしています。

16、大胸筋付着部の損傷(ウエイトトレーニング)
主人はウェイト歴25年?181cm,82kg,胸囲115cm。ベンチプレス95kgぐらい。昨年の11月にトレーニング中にブチッという音とともに腕dの付け根が陥没し冷や汗・めまい・もちろん動かず、じきに内出血が始まりその範囲は肘までひろがりました。とりあえず、胸あたりを冷やしつつ、太い包帯で胸部多少しめつけ、腕を吊るしました。10日間ほどで内出血もほぼひきました。痛みはあまりなかったので、病院には行かなかったのですが腕の付け根のへこみが治らないので今年になってからスポーツ整形へ行きました。そこで、骨から筋肉からはがれてしまっていると思われる。手術の方法はあるがそのうち慣れますよ。と言われました。何となく、安心してしまったのですが、最近井上選手の話題がでてから、何やら違和感も残っていると主人が言い出しました。このままにしておいていいものでしょうか。将来、重大な支障がでてくるのでは。と心配です。体育会系夫婦で筋トレに通い老後まで続けようと楽しみにしています。アドバイスお願いいたします。

ご利用ありがとうございます。

大きな怪我をしたときは、
手術療法を選択するか、保存療法(手術をしない方法)を選択するかは、迷われるところだと思います。

今年になってからスポーツ整形に行かれたということで、
現在のところ保存療法を選択されたというところでしょう。

手術を行うにしてもそれなりにリスクを伴いますし、
このままにしておいて重大な支障が出てくるのも不安、という場合は再度受診して主治医の意見を聞いてみるのも一つの方法だと思います。

一般的には、日常生活に支障の出る場合や、プロ選手で手術の負荷に耐えて復活が望める場合に手術を選択されることが多い(井上選手もこのケースに当てはまると思います)のですが、人の身体も千差万別ですし、日常生活、社会生活も人によって異なりますからなんともいえません。

ただ、格闘家の場合は安易に手術を選択すると弱くなってしまう場合が多いようです。手術のブランクにより、筋力や心肺機能が落ちてしまうばかりか、一番大切な復帰への気持ちが切れてしまうことが懸念されるからです。

怪我をすれば違和感は多少残るのですが、
現在の違和感が、怪我の悪化もしくは治療の遅延によるものなのか、それとも必然的なものなのか、そこがはっきりすればご主人も安心されるのではないでしょうか?

再度の受診がいいきっかけになるかと思います。