腰、背中など

1、柔道での腰痛
2、柔道での腰痛、検査の結果
3、テコンドー背中の痛み
4、坐骨神経痛(カラテ)
5、腰痛と空手と立ち仕事
6、キック選手の激痛
7、腰椎手術後の空手と病識
8、椎間板ヘルニアと呼吸
9、総合格闘技と腰痛
10、腰痛と股関節の痛み
11、恥骨炎と腰椎分離症(テニス)
12、菱形筋の痛み(カラテ)
13、腰痛?(カラテ)
14、先天性腰椎分離症(テコンドー)
15、脊髄損傷と中学柔道

1、柔道での腰痛

はじめまして。私は25歳で柔道をやっています。
倒れ際に腰を捻り、その上に相手が乗ってしまい腰を痛めました。
正確に言えば腰より下の部位で尻の上部分です。
症状としては坐骨神経痛のようで、立ち仕事を長くすると歩くのが辛いほど痛みが大腿裏に走り、当然受身はとれません。
また脚の裏に少し痺れも感じます。
レントゲンでは異常なかったようなのですが精密検査を受けた方が良いでしょうか。また回復の可能性はあるのでしょうか。宜しくお願いします。

腰を痛めたときの診断は、神経症状(しびれや痛みが外力を受けた場所以外に現れる)があるかないかが、一つの大きなポイントになります。
神経症状があれば、脊髄からでる神経を圧迫している可能性があります。
レントゲンだけでは、腰椎と腰椎の感覚が狭いことはわかりますが、それ以外の神経や椎間板、脊柱管といったものの状態を知るにはさらに進んだ診察及びMRI検査が必要でしょう。(腰椎椎間板症や腰椎ヘルニア、腰椎分離症などをルールアウトしてもらいましょう!)
日常生活にも支障があるようですから、しっかり検査してみる良い機会だと思います。
腰の怪我は格闘技ではほとんどの方が体験されているようです。特に柔道では相手の体重を支えるため、腰への負担が大きいと思います。しかし腰痛を克服し現役で頑張っている選手も大勢いますので、しっかりとケアしつつ、治療に取り組んでみてください。

2、柔道での腰痛、検査の結果 投稿者:MASA
先日MRI検査を受けたところヘルニアのようでした。
炎症をとめる薬と鎮痛剤を飲んでいます。
1週間がぐらい経ちますが鎮痛剤を飲まなくても
痛みが治まってきました。
なかなか病院に行く勇気がありませんでしたが
相談して病院に行く気になりました。
ありがとうございました。

本当によかったですね!!
痛みが続くと、腰を守る姿勢をとらざるを得ません。その状態で格闘技の練習を続けるとどんどん体全体のバランスが崩れていき、膝や足首、股関節などにも悪影響が出てしまいます。
ですからMASAさんのように、適切な対応(消炎鎮痛)を図ることは
とても重要なことでと思います。
是非とも体をしっかりケアして、長く格闘技を続けていってください!!かくくりスタッフ一同応援しています。

3、テコンドー背中の痛み 投稿者:ドンファン 投稿日:2003/03/25(Tue) 01:57 No.270
以前股関節痛でお世話になりました。テコンドー歴1年を過ぎました、22歳男です。順調に稽古をしていますが、いくらストレッチや湿布等をしても背中の筋肉(左だけです)が痛いのです。体が温まり、稽古を終えてクールダウンのストレッチでも体を捻ると痛みます。かかりつけの整形外科病院では炎症とだけ言われました。今年に入って2ヶ月程休んでいましたので、休養がないとは思えません。筋肉ではなく背骨を痛めることはあるんですか?ちなみに今まで体幹部に強い衝撃は受けていません。長々と書いてしまいましたが、アドバイスお願いします。

こんにちは!
普段の姿勢に偏りはないでしょうか?
もしくはテコンドーの動きの中で左右不均等に動いていませんか??
オーソドックスの構えのまま、もしくはサウスポーの構えのままだけで練習をしていますとバランスの不均衡から、片方だけの慢性筋肉痛を引き起こすことがあります。
反対構えでの動きも必ず取り入れていきましょう。

電車に乗ったとき、何もつかまらずに立ってみましょう。
このとき左右均等に体重が乗っていますか?
知らないうちに片方に乗っていませんか??

体のバランスはなかなか自覚しにくいですから、
意識して正していきましょう。


4、坐骨神経痛(カラテ) 投稿者:つかさたけし 投稿日:2003/07/22(Tue)
はじめまして。カラテをたしなんでおります。年頭に坐骨神経痛をわずらい、右足の付け根から足先まで驚くほどのしびれを覚えながらも、半年経って社会生活に支障を来たさぬ回復を果たしましたが、つま先の違和感がどうしても抜けません。坐骨、つまりオシリにある骨盤を痛めて、どうして足先までしびれるのかが、僕には分かりません。ひどいときには、右のふくらがぎが千切れそうぐらいでした。坐骨神経痛について教えてください。

こんにちは!
この度はQUESTIONご利用いただきまして誠にありがとうございます。

ご質問にございます坐骨神経は、運動繊維と感覚繊維両方を持っている神経です。
脊髄からの走行を説明しますと、腰椎(背骨の腰の部分)の下部と仙椎(背骨のおしりの部分)から繊維を出し合って左右に伸びている部分、これを坐骨神経と呼んでいます。
この坐骨神経は骨盤から大腿の後面を通って膝の後ろで、総腓骨神経と脛骨神経という神経に分かれます。
総腓骨神経はその後いくつかの神経に別れ膝から下の筋肉の動きを支配したり(運動繊維)、膝から下(すね)の外側、足背の感覚を支配します(感覚繊維)。
一方、脛骨神経は下腿の後ろ側を走ります。下腿の後ろ側、ふくらはぎの筋肉や足の指などを伸ばす筋肉の動きの支配(運動繊維)と足の裏の筋肉を支配します(感覚繊維)。
いわゆる坐骨神経痛といいますのは、この坐骨神経のおおもとであります、腰椎部や仙椎部の異常によって生じることが多いといわれています。
先ほどご説明申し上げたとおり、坐骨神経はいくつかに分かれてしまいます(逆に見ると膝から下のいくつかの神経が集まって坐骨神経になる)から、その影響が足先にまで感じられるというわけです。感覚についていうと、足先の感覚は、足先→すねの後ろ→太もも→骨盤→腰仙椎を経由して脊髄に入り、脳まで上がって感覚として認識されるということです。痛みや痺れの感覚は、脳へ向かう方向に刺激が走ります。(脳から動け!と命令が出るのが運動です。)
つまり「足先がしびれる!」という症状は、足先から連なる神経の途中に異常があったとしても、「足先のしびれ」として感じられるということなんです。

運動に関しては逆になります。腰の神経の根元を圧迫されると、そこから先の運動が傷害されます。坐骨神経の神経根の圧迫では足の指が上がらない、などの症状を見ることがあります。

坐骨神経痛というのは病気の名前ではなく、症状の名前です。(〜痛ですから)したがって、坐骨神経痛を起こすもとの疾患の治療が優先されます。つかささんの場合、右のふくらはぎを支配する感覚のおおもとの部分(腰椎)に異常があったのではないでしょうか?もしそうであれば、腰の神経根の炎症と圧迫を取り除くことが症状の軽減につながりと考えます。

以上、大変わかりづらい説明で申し訳ありません。専門書等をご参考いただけましたら幸いです。


さっそくのご返答ありがとうございます! これまで何度かケガはしましたが、今回のケガのように運動に支障をきたし、痛みが長引いたものはありませんでした。カラダのケアには無頓着なほうでしたが、詳細な説明とアドバイスをいただいたこの機会に、カラダのケアを大切にしたいと思います。ありがとうございました!

5、腰痛と空手と立ち仕事 投稿者:加磨呂 投稿日:2003/08/13(Wed) 14:26 No.369
男、38才、極真空手歴1年です。
今、思えば、道場通いだしてから、半年くらいで、2、3キロ歩き続けると、腰が少しだけ、痛くなってたみたいなんですが・・。
6月の、初めくらいに、基本、移動、約束組手、組手までやった後に、補強で、ジャンピングスクワットを、疲れてヘロヘロの状態で、無理して、こなして、確か60回やりました。
3日後くらいに、背骨をはさむ2本の筋の、背中の真ん中付近が、
すごい筋肉痛になり、2日くらいで、ひきました。
その1週間半あとくらいに立ち仕事なんですが、(美容師)です。
腰を曲げて仕事中に、強めの鈍痛があり、お客さん一人やるごとに椅子に静かに腰掛けて、少しづつ伸ばして、休みながらでないと、仕事が、できない感じでした。4、5日してから、ちょっとは、痛むんですが、腹筋、背筋、腕立て各100回、足上げ50回カーペットの上で、やりはじめました。(もともと、毎日やってました)そしたら、次の日また痛みだして、それ以来1ヶ月くらい、筋トレは、しばらくやってません。その間プールで、遠泳は、してました。1時間くらい、続けて泳ぐんですが、30分で、痛くなってきます。2件の病院でレントゲン撮ってもらって、異常は、なかったです。どちらも、腰の使い過ぎだと、言われるんですが、なかなか、いまでも、鈍痛があります。(反ったりかがんだり、自然な姿勢、椅子を使わない、地べたに、座った状態の時)すごく不安です
。もっと、しっかり、調べてみてもらったほうがいいのか、治るのか治らないのか、治っても後々また、歳をとったら、痛みだすとか、もう、格闘技は、やめたほううがいいのか、整体は、2件くらい、行ったんですが、針、灸のほうがいいのか、教えて下さい。
精神的にも、きついです。こんなに長く痛むと・・・。
よろしくお願いします。

こんにちは。

普段から立ち仕事をされているということで姿勢に気をつけながら上手に休憩をとらないと腰痛のリスクは高いでしょう。
病院に2件行かれて、診察をいただいたのであれば使いすぎという原因は間違いないと思います。
使いすぎの一番の治療は使わないこと。
もちろん痛みがあるときに無理に運動することは、良くない結果を招くでしょう。


シンプルにとらえて、
@使いすぎを予防する
A姿勢に気をつける
B治るまで運動をoffとする
C主治医の指示をしっかり守る
といったことに集中すれば回復が見込めるはずです。

いろいろと不安なときこそ、やるべきことをしっかりやりましょう。痛みが慢性化している原因は、あなたの生活の中にあるはずですから、よく見直してみてください。

6、キック選手の激痛 投稿者:KICK! 投稿日:2003/10/26(Sun) 00:19 No.453
はじめまして、20歳で今はキックボクシングをやっている男です。

高校生の時、極真空手を始め、右足親指粉砕骨折という怪我もしましたが、完治した後、大学生になり、上京してキックボクシングを始めました。

キックボクシングを始めて半年位で右腰が痛み始め、1年後には痛くて歩くのもままならない状態にまで陥り、医者に行ってMRIもとりましたが、原因も判らず、泣く泣く辞めました。

その後、地元に帰ってゆっくりする機会があり、そのとき母に紹介された整体にいくと、足を伸ばして座ったときの、左右の脚の長さの違いを見て、股関節が外れている(?)といわれ、はめ込んでもらいました。その後は腰の調子も良く、何の問題も無かったので、再びキックボクシングをはじめました。(辞めてから約8ヶ月位です。)

最初は大丈夫だったのですが、2回目の練習の途中、左腰に少し痛みを感じました。家に帰って脚を伸ばしてみると右足の方が明らかに長かったので整形外科に掛かったのですが、レントゲンは股関節も腰も異常なしということでした。

少し休むと左腰の痛みもやわらいでいったので、スパーリングをやると、左腰にピキっという音(自分にしか聞こえてませんが…)と共に激痛が走り、それでも続けると、後ろに下がったとき、今度はグキッという音(これも自分の中で…)がして、もう今は歩くのにも、座るのにも、寝るのにも、左腰に激痛があります。

医者に掛かっても原因は絶対に判りません。端から疲れ、炎症などで片付けられてしまいます。あきらめるしかないのでしょうか?

因みに自分は偏平足(恐ろしいくらいに真っ平ら)です。関係あるでしょうか?

本当に最後の頼みで投稿させていただきました。読みづらく、下手くそな書き方ですが、よろしくお願いします。

ご利用ありがとうございます。

いろいろと大変な中、試行錯誤されて格闘技をやってこられたことが文面より伝わってきます。強さを追求する情熱と、そこまで人を惹きつけてしまう格闘技というものの持つ魅力と麻薬性を感じざるを得ません。

人間の体というのは微妙なバランスで成り立っています。
格闘技やスポーツでわずか足の小指一本を傷めただけで、パフォーマンス全体が崩れてしまうのは今回ご体験されましたとおりです。

今はっきりいえますのは、あなたの体は健康体としてのバランスを完全に失っている、ということです。

その原因を一つ一つ病院にいって探っていったと思うのですが、ここで必要なのはあなたの体をトータルで捉える視点です。

まず普段の姿勢はどうですか?正しい姿勢をしていますか?
スポーツ界で活躍する一流選手、たとえばイチロー選手や中田選手の立った姿と、ご自分の意識していない状態での姿勢を比べてみていかがでしょう?
関節の柔らかさや筋力、荷重は均等でしょうか?
左右差はないでしょうか?
内科的な問題は?
睡眠は十分?
などなど。
そういった視点で見ていくと、体に偏りがあり、腰痛の原因となっていることが解るかもしれません。MRIで腰痛の元の病気、たとえばヘルニアなどは診断がつくでしょう。それではなぜヘルニアに至ってしまったのか?それは選手それぞれに何らかの理由があるものです。そしてメディカルチェックはそのヒントを探るものになります。

格闘クリニックでは個別のメディカルアドバイスを行う場合、必ず全身の姿勢や偏りをチェックしています。それを元に診察、必要な場合は検査を行い、客観的なデータとともに必要なトレーニングやリハビリをアドバイスしていきます。

腰に痛みがくる本当の原因は腰にあるのか、それともそれ以外の部分に原因があって腰に痛みがきているのか。そういった点をチェックしていくしかないと思います。

まず、スポーツドクターのメディカルチェックをうけて、治療の方向性を決めてみてはいかがでしょうか?

見るのが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
丁寧な回答ありがとうございます。
自分の苦しみを人に聞いてもらうことが出来て、精神的には少し楽になりました。

姿勢については、はっきりって良くないです。
大学1年生の時、健康診断で脊椎側湾症なので、姿勢に注意するように言われました。そのことが関係しているのでしょうか?
整形外科にも自分が脊椎側湾症だと伝えましたが、腰痛に関係あるとは言われませんでした…
因みに、この脊椎側湾症には治療法があるのでしょうか?

間接は結構柔かい方だと思います。
筋力の左右差とかはわかりません…

〔格闘クリニックでは個別のメディカルアドバイスを行う場合、必ず全身の姿勢や偏りをチェックしています。それを元に診察、必要な場合は検査を行い、客観的なデータとともに必要なトレーニングやリハビリをアドバイスしていきます。〕
とありますが、格闘クリニックさんに診ていただくには、どこに行けばよいのでしょうか?

また、おすすめのスポーツドクターの方がいたら、メールの方に、紹介していただけないでしょうか?

再び質問になってしまいましたが、答えていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

やはり側湾症も原因のひとつかもしれません。

メディカルアドバイスのお問い合わせは、メールにていただければ幸いです。

7、腰椎手術後の空手と病識 投稿者:こまさ 投稿日:2004/01/06(Tue) 16:59 No.514
47歳空手歴2年の男性です。3年前くらいより患ってた脊椎管狭窄症のため、
後方侵入腰椎椎体間固定術(PLIF)というのを腰椎の5、4番に近頃、受けましたが、
固定した上下での椎間板変性が考えられということで、先生には、「柔道みたいなのはやめた方がいい」
と言われてます。空手をすることが長年の夢だったので何とか続けられないか、と思うのですが。
なお先生はスポーツに余り詳しい方ではありません。当クリニック様には、直接診てもらったわけではないので一般論になると思いますが、格闘技医学の観点からどうかご意見を伺いたいのですが。よろしく御願いいたします。

こんにちは!
ご利用誠にありがとうございます。
手術と格闘技について、私どもの考えを率直に述べさせていただきたいと思います。

まず手術は何のためにするかというと、基本的には「患者さんが辛い症状から少しでも開放され、健康度を高め、充実した人生を送るため」である、と信じています。たとえばスポーツ選手が手術し、その後の厳しいリハビリとトレーニングに耐えるのも、現場に復帰するという目標と夢の実現のためですし、がんや心臓疾患といった大きな病気の手術をハイリスクを承知で受けるのも健康を勝ち取り、その後の患者さんの生活を高めるためだと思います。
手術を決意された理由、それはいろいろあると思いますが、そのうちの一つに”空手”が明確にあったとすれば、何とかして継続してもらいたいと思うのです。当サイトでもよく手術や病気を抱えた状態での格闘技の質問を受けるのですが、答えはケースBYケースというのが実際です。その理由として、個人の病態が様々であること、道場の指導者の考え方や稽古体系によって大きく左右されること、健康のためにやるのか大会で勝つためにやるのかなど目的の違い、その他いろいろな条件によってかなり異なってくるからなのです。

手術を経た上で空手を行うにあたり最も必要なものはなんだと思いますか?−−−−−−−それは「病識」と呼ばれる意識です。病識とはあなたの場合「自分は手術をした上で空手をやっている。」この事実を絶対忘れないということなんです。

格闘技の練習体系、これは基本的には健康な人のために出来ています。病識があれば、「これは自分はやっていい練習だ」「この練習は出来ない」というような判断をしようとしますし、指導者をはじめ周囲にもそれを理解してもらえるように努めるでしょう。病識がなければ決められた練習を無理をしてでもやろうとしてしまうでしょう。(特に日本人はその傾向が強いと思います。)その結果、腰椎の椎間板変性がさらに進み、歩行できなくなったとしても所属の空手団体が治療費を負担してくれたり、入院中経済的な面倒を見てくれる保障はありません。(スポーツ保険に入っているから大丈夫と言った次元の話ではありませんよ!)

今現在の状態で推測されることは、椎間板に大きな負担をかけてしまうようなことはやめましょう、というドクターのアドバイスであろうということです。柔道は相手を投げるときもろに腰に体重が乗る危険性があるため、私どもでもお勧めはいたしません。空手に関していいますと、流派がたくさんあり、中には投げを認めているものもありますからどのようなルールを採用しているか、という点は一つのポイントになると思います。空手のいいところは、試合で勝子と以外にも、型がうまい、試し割りが得意、といった大会以外の価値観がある流派も多いということです。
指導者にしっかりした知識と理解があれば、決して不可能ではないでしょうし、いろんな問題をクリアしていかなければならないのは確かですが、しっかりした病識と強くなりたいという意欲があれば将来的に復帰はあきらめるべきものではないと思います。(復帰前にリハビリをしっかりと行い、十分に体を造ることは必要最低条件でしょう。)
手術を経験された皆様や病気をかかえても頑張っていらっしゃる皆様の情報がもっと集まればいろいろな解決法も得られると思います。そのための情報元として大いに当サイトをご利用いただければ幸いです。

丁寧なご意見、有難うございました。
とても元気づけられるとともに、これからの参考になりました。
>柔道は相手を投げるときもろに腰に体重が乗る危険性があるため、私どもでもお勧めはいたしません……
これは背負い投げなどの大技の場合ですよね。私も幾らか柔道経験があり、腰によくないのは少しは理解できるように思います。ですが支え釣り込み足程度の足技なら問題ないですよね。主治医のおっしゃるには「ゴルフ程度ならいい」とのことですので、多分大丈夫ですよね。それにゴルフが良いくらいなら回し蹴りだって同じようにOKに思えます。
いずれにせよ、おっしゃられるように病識をもって臨みたいと思います。この意識の上で、さらに強く……を求めたいです。
まだ術後2ヶ月ということもあり今後の快復ぶりが不安ですが、光明をみいだした思いでした。

あともう一つご認識いただきたい点があります。
それは格闘技は対人であり、練習相手のことも考えてほしいということ。あなた自身がどれほど大丈夫、と確信していても、練習相手の立場からすると手術後の人と対人練習をするのははっきりいっておっかないと思います。怪我を再発したとき、ゴルフでは自己責任ですみますが、格闘技の場合、練習相手や指導者、後輩と周囲の人たちに大きな迷惑がかかってしまうことも決して忘れてはいけません。もっともっと怪我に真剣に向きあい、復帰までの時間を有意義なものにしてほしいと願います。

有難うございます。
相手の気持ちをつい忘れがちな私ですが、自戒したいと思います。また病気や身体のつくりについてもっとよく勉強し、知識を高め、今後に臨みたいと思います。


8、椎間板へル二アと呼吸
15歳の息子の事でご相談いたします。中学まで柔道をしていましたが、半年前からレスリングを始めました。以前から時々腰の痛みがありましたが練習に支障を来すほどでないためそのままにしておりましたところ、昨日激痛が走り今日椎間板ヘルニアと診断されました。七日くらいで治るだろうとの事ですが、その後の練習が不安です。再発防止に腰用のサポーターなどを使用したほうがよいのでしょうか。それから、耳が餃子のようにならないようにするには、どのようにすればよいのでしょうか。小4から極真空手、中1から柔道を中3の夏まで、その後レスリングを始め高1の現在高校のレスリング部に入部しました。166センチ65キロです。柔道では地区優勝の経験もあります。主に体落としなどが多かったようです。  椎間板ヘルニアはその後軽快して練習も再開してもよいようなのですが、再発予防のポイント等ありましたらアドバイスお願い致します。まだ練習は再開していません。それに関係があるかわかりませんが、数ヶ月前から排尿時に股間に内側から何かが押されているような圧痛が時々有るといいます。腰に負担がかかっているせいでしょうか。受診するとすれば何科がよいのでしょう

詳しい情報、ありがとうございます!!

椎間板ヘルニアなどの腰椎性の疾患が起こる原因につきましては様々な研究がなされています。
病院にいきますと、「腹筋と背筋を鍛えなさい」と指導を受けることもしばしばですが、最新のスポーツリハビリテーションでは、腰椎周りの深いところにある筋肉が重要ではないかという見解が報告されています。私どもの施設でもこの理論を参考に、腰痛の選手に深層筋群のトレーニングを指導していますので、その内容をご紹介いたします。
まずしっかりした腹式呼吸をマスターさせます。腹式呼吸には腹横筋(ふくおうきん)という筋肉が関与しています。この腹横筋が強く収縮すると腹圧が高まり、腰椎まわりが安定するようになります。息を吸ったときにおなかを膨らまし、はきながらおなかを引っ込める、という動作を身につけましょう。おなかを引っ込める時間が長くなれば腹横筋の収縮がうまくいっているサインです。
予防には多裂筋という筋群も関与します。これは背骨をつないでいる筋肉なんですが腰痛を繰り返すスポーツ選手は腰の位置にある多裂筋群が萎縮してしまっており、逆にトップアスリートで腰痛がまったくない選手たちは多裂筋群が強かったという報告があるのです。多裂筋群を鍛えるのは少し難しいのですが、私たちは選手に筋の場所を意識させ、収縮を促しています。
外部のコルセットもある時期は必要なのですが、スポーツ復帰を目指す場合は、自分の筋肉で腰周りを守っていくようトレーニングを進めたほうがいいでしょう。

腰椎の状態は定期的にチェックされることをお勧めいたします。
腰痛は外からわかりにくいですから、決して無理をさせることなく導いていってほしいものです。

腰椎ヘルニアで排尿時に違和感や痛みが見られることはあります。神経の障害による症状ですが、こちらも主治医の先生に詳しくお話してみると良いと思います。

腹式呼吸の有効性についてとてもよくわかりました。以前、試合前のリラックスとイメージトレーニングを兼ねて腹式呼吸を身につけるレッスンを受けたことがありました。しかしその際に腰椎まわりが安定するといった身体的な効果についてはわかりませんでした。今後は腹横筋を意識した腹式呼吸を身につけるよう指導してみます。今回は丁寧なアドバイスをどうもありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願いします。

9、総合格闘技と腰痛
総合格闘技を始めて日があさい20歳の者です。先日の練習以降に腰が痛いんですがどうすれば早く直りますかアドバイスお願いします。思いあたる節は三つありますんで診断お願いします。一つは腕十字をかけられそうになって相手ごと持ち上げた時です。2.三角締めを掛けた時に相手に体重を乗せられて、足を絡めたままの体制で前に押された時です。3.サウンドバックでハイキックの練習で足を上げて蹴った時です。

練習で腰を痛めた場合は、必ず体をケアする習慣をつけるとよいでしょう。
総合格闘技でも、打撃格闘技でも、柔道やレスリングのような組技格闘技でも腰を痛めてしまうリスクは高いです。

痛めたら軽傷でもほっておかずに炎症を抑えるべく、湿布や塗り薬を使うというのが選手生命を長くするポイントとなるでしょう。

もちろん重症の場合やヘルニアなどの疾患がある場合は別です。
自己診断することなく専門家にかかって診察、検査を受けるべきだと思います。

怪我は何かしらのヒントを与えてくれます。
ウォーミングアップやクーリングダウンはしっかり行ったか?
オーバーワークはないか?
筋力や柔軟性に問題はないか?
体の使い方はどうか?

など、様々な情報を得るチャンスでもあります。
思い当たる節、の3つとも可能性としては腰痛になり得ます。
ANSWER等をご参照いただき、十分なケアを行っていただきたいと思います。

10、腰痛と股関節の痛み
はじめまして。股関節の柔軟性と腰痛について質問させてください。
現在33才の男です。
子供の頃からスイミングや球技などし、高校時代から数年間フルコン空手をやっておりまして、その頃は股関節の柔軟性も問題無く、上段回し蹴りなども普通に行っておりました。
数年のブランクを経て、社会人になってからキックボクシングを始めたところ、以前に比べかなり柔軟性が無くなっていたこともありますが、右回し蹴りはミドルの高さまで出来るのに対し、左は腿のウラの筋に痛みが走り、まともに左回し蹴り(左横蹴りも)をすることが出来ません。(足の付け根を回転させることすらままならない状態です)
また、ここ2〜3年は腰痛もあり、日中活動している分には痛みは無いのですが、あお向けに横になる時と、朝起きた時に腰痛があり(腰の一番へこんでいる部分、中央)寝返りもうてない時があります。
最初に腰痛を感じる1ヶ月ほど前に、歩く時にも左の股関節が痛み、左でん部からもものウラまでピキーっとした痛みが走ることがありました。その後腰痛を感じるようになったのですが、この股関節の痛みと腰痛は何か関係があるのでしょうか?
病院の診察にかかる場合、どこかお勧めの病院はありますでしょうか?
長くなりましたが、よろしくお願いいたします。

ご利用ありがとうございます。

太ももの裏側に痛みやしびれが走ったということで、神経障害が出ている可能性は否定できないでしょう。

臀部や太もも裏の神経は腰椎に集まり、脳へあがっていきます。腰椎や椎間板等の異常で、神経への圧迫などがある場合、下肢の痛みや痺れとして感じられることがあります。
腰痛もベースにあるということで腰の検査を行ってみるとよいと思います。

また股関節の柔軟性低下ですが、これもドクターに股関節の可動域をチェックしてもらうと良いと思います。
股関節の痛みと腰の痛みが関連しているのか、別の原因からきているかもわかるのではないでしょうか?

普通の整形外科である程度の異常はサーチできると思いますので、整形外科もしくはスポーツ外来であれば特に病院は問わないと思います。

一日も早い原因検索と治療がなされるといいですね。
いいチャンスですから自分の身体を知る意味でも受診をおすすめいたします!


11、恥骨炎と腰椎分離症(テニス)
息子が格闘技、熟年母はテニスに夢中です。半年前恥骨炎。3か月運動制限と針治療で治ったのですが、その折レントゲンで腰椎分離滑り症4段階の悪い法へ3段階が発覚、全国大会出場等競技レベルで運動できていたのが不思議との診断。鍛えてあったせいか、自覚症状は大して無かったけど、3か月運動制限の筋力低下で夏以来歩行困難。鍼灸治療と水中歩行、ジムのリハビリで症状は治まり、練習再開したけどハム痛繰返します。仕事は継続してるけど、テニスも楽しむ程度でも復帰の方法を模索中です。医師は復帰無理と言うのですが、カイロや鍼灸の先生は良くなると言います。心の輝きを取り戻す為にリハビリをしているのですが、繰り返すハム痛に困ってます。少し良くなったと思ったら、10キロ米袋を持っただけでハム痛です。リハビリの考え方と方法の助言お願いします。コツコツ努力タイプで陽気な性格ですが、半年のリハビリに時々へこみます。大腿前面は異様に発達した筋肉質です。リハビリ内容は、水中での各歩行ステップと、内転筋腹筋背筋ハム群のトレーニングに、バランスボウルトレーニングです。ジムマシーンはハム付け根に痛みが来るので中断してます。可能性ゼロで無いのならと、努力してるけど、詳しい知識が欲しいです。20分ストレッチとテーピングしての1時間基本練習は出来ます。練習後はストレッチとアイシングをしながらプールに行きクールダウンにゆっくり歩行30分します。宜しくアドバイスお願いします。

こんにちは!

怪我以来、リハビリやトレーニングに前向きにトライされているようですね!

内容をお伺いしまして、一通りのリハビリと、ハムストリングスのケアはやっていらっしゃるとおもいます。それでは、次のステップには何が必要か、私見を述べさせていただきたいと思います。

リハビリテーションには、怪我や障害を克服するリハビリテーションと、競技への復帰を目標としたいわゆるスポーツリハビリテーションがあります。両者は重なるところも多いのですが、テニス、というスポーツ動作において、ハムストリングスへの負荷を減らす動き方を今後習得していかなければ、またハムの痛みを繰り返してしまう可能性は大きいです。筋肉のバランス、偏りなども調整が必要でしょう。
たとえば、米袋をもったときはどんなフォームでもったでしょうか?ハムを伸展させた状態ではなかったですか?
またテニスの際の重心はいかがでしょうか?前傾でハムに常にテンションがかかっているようなことはありませんか?
こういうひとつひとつの動作とハムの痛みのチェックしながら、見直していく作業が不可欠になります。

格闘家の場合もおんなじで、いつも同じ怪我をする選手は、本人が意識できないところに問題があることが少なくありません。握り方がおかしかったり、肩甲骨が動いていなかったり姿勢に無理があったり、、、。ですから私は選手のチェックの際にいつもどおりシャドーやサンドバッグを行ってもらいます。
なかには「それは体壊すよ」という体の使い方の選手もいますから、そこを補正していきます。
話を元に戻しますと、これからの目標として、
怪我・慢性障害がある状態でいかに上手に体を動かしていくか、が必要になるかと思います。
以前のフォームややり方を、大きく変える結果になる可能性もありますが、現在の状況のなかでベストとはいわないまでも、ベターな方法を模索してみてはいかがでしょうか?

前向きになれる助言を有難うございます。運動は諦めるように・・・との医師の言葉に、ならば手術をと、お願いしたのですが、症状が多少落ち着くなら、どの医師も手術はしたがらないんですよ・・・と、湿布以外は治療の指示が無い状況に、一時は暗澹たる思いでした。折りしもパラリンピック選手達が不可能とも思えるハードルを乗り越える姿に、勇気が湧いて、リハビリの場を探したりネットで復帰プログラムを調べたりあがいた半年でした。無謀な努力だろうかと葛藤しつつ、自分がどうしたいか・・・を見つめていたので、格闘クリニックからの(ベターな方向)という助言は最高に嬉しいです。テニスが可能な方向性も見えましたので、危機感は念頭に置きつつ、腰の負担を軽減する為、反らないサーブに変えたり、走る負担を減らす為、並行陣でネットプレー中心にするなど色々工夫します。ハム痛が治まったら、大腿部の裏表差も筋トレで整えたいです。ご指摘のとおり、人一倍速く走れていたのですが(出鱈目に走ると怪我するよ)と指導された事があります・・・ダッシュが多く、ショートステップでの微調整が下手でした。2度と経験したくないですが、怪我から学んだ物は多く、体のケアや、メンタル他沢山です。トレーニングも楽しくなってます(^ー^)ノーペインノーゲインかな。長いトレーニング中心の日々で、バランス能力向上に驚きました。早速クリニックのハムストレッチ始めてます。重い物を持つ姿勢も注意深くですね。日常動作全てを意識するのもトレーニングみたいですね。最大の欠点は、弱音を吐くのが苦手で外に出さない処ですが、溜まっていたのかな(^^;)長メールになってしまいましたが想いも吐き出せて感謝でいっぱいです。体を怪我すると、心も怪我しちゃうんですね・・・長期リハビリで、体の回復と裏腹に、心が少し疲れ始めてましたが、お返事頂いて、勇気が湧きましたp(^ー^)qまた、続報させていただきます。

12、菱形筋の痛み(カラテ)

フルコンタクト空手歴1年3ヶ月の42歳の会社員です。週3回練習に励んでおりますが、空手の練習のない日には、サウンドバッグのパンチを練習しておりますが、菱形筋の激痛で練習後、夜寝れません。マッサージ等を受けて、しのいでおります。何かいいアドバイス頂ければ御幸甚です。

格闘技の練習後の筋肉の痛みは、
体から発せられる何らかのサインです。

普通、サンドバッグを打つと、ヒットマッスル全体に負荷がかかります。パンチ動作は筋肉の連動にとって成り立ちますから、一箇所に痛みが集中するというのは、その箇所に負荷がかかっていることのサインです。

実際のフォームをみたわけではありませんので、推測の域を出ませんが、菱形筋は肩甲骨を動かす時に働きますから、肩甲骨以下の体幹の動きと肩甲骨から先の上肢の動きが一致していないのかも知れません。
(ちなみにメディカルトレーニングクラスでは、技を出した際、どの筋肉が連動しているかをチェックしています。間違った癖はなかなか自覚しにくいですから、連動している状態を体にフィードバックしています。)
病的な場合を除き、運動によって生じた痛みの原因は、間違ったフォームや、オーバーワークなどによって起こります。

マッサージをしても薬を使っても、根本的なところが治らないとまた再発してしまいますから、もう一度練習やフォーム、ペースなど見直してみてはいかがでしょうか?

13、腰痛?(カラテ)

はじめまして。
私は43歳になる空手歴13年の男性です。
2年位前に膝の内側側靭帯を傷めてから腰痛、右腿の裏側の筋肉と故障続きで空手の指導者なのに指導もろくに出来ない状態です。近所の接骨院で見てもらったところ腰痛が降りてきているとのこと。腰痛の治療を3ヶ月続けましたが良くなりません。実際にお見せできないので難しいとは思いますが何が原因でどんな治療をすればよいかアドバイスをお願いいたします。痛いところは腰とたぶんハムストリングスです。宜しくお願いいたします。

はじめまして!

治療をしているのに、良くならないということは、
おそらく治療があなたにマッチしていないということではないでしょうか?

医療の世界では、まず痛みなどの症状があった場合、
その原因が何であるか、検査や診察をとおして検索します。
腰痛の原因も、運動だけではなく、悪性腫瘍や血液疾患の場合もありますから、専門の医師に原因検索をお願いするのも一つの方法です。

レントゲンをとっても解らないもの、たとえば椎間板の変性や脊柱管狭窄などは、より高度の検査で知ることが出来ます。

根本原因を解明し、治療やリハビリテーションプランをたてていかなければ、どんなことをやっても進展はありません。
無駄な時間と経済的負担が増えてしまい、結果よく堂々巡りだった、というケースも耳にします。
もし都内にご在住であれば、診察させていただきたいところですが、地元の大きな病院の整形外科もしくはスポーツ外来を受診して原因を調べ、リハビリテーションを希望してみるのも一つの方法です。

原因がわかりましたら、空手復帰に向けての具体的なアドバイスも可能になるかと思います。

ご報告をお待ちしております。

丁寧なお答え有難うございます。
先生に診ていただくのが良いと思いますが、少し遠いです。
しかし、近郊といえば近郊ですので時間を作って伺いたいと思います。もし伺えたらそのときは宜しくお願いいたします。痛みがとれ選手としても復活したいので今後もアドバイスをお願いいたします。

14.先天性腰椎分離症(テコンドー) 
初めまして。相州神輿を担いで5年・テコンドーを初めて8ヶ月になる20歳の太郎です。雄です。テコンドーは手・足有りで、先生が現役のキックのプロなので練習メニューはキックボクシングとほぼ同じかと思います。
つい先日、腰への違和感を感じて病院でレントゲンを撮ってもらったところ、先天性腰椎分離症と診断されました。先生曰く「あ〜、こんだけ離れてると先天性だね〜。」とのこと。私が見ても一目瞭然の分離具合でした。約5mm弱離れていた気がしますが、その時はかなり動揺していたので不確かですが…。その先生からは、「3ヶ月様子を見よう。手術となると大掛かりだ。」とだけ言われました。
今のところ多少痛い程度で、長時間歩くと疲れが一点に溜まる感じです。多少、足の方にも違和感があります。一度、重いものを持ち上げる際に強い痛みがありました。
今は神輿・テコンドー共に休んでいます。両方とも真剣に取り組みたいので、競技復帰にはやはり手術となるかと思いますが、手術方法・入院期間・リハビリ期間・病院の選び方など不安要素が多数あって弱気になっています。
文章力が乏しいので伝わりにくいところが多々あるかと思いますが、宜しくお願いしますm(_ _)m

こんにちは

格闘家のみならず、「手術」というものに対する不安感や抵抗感は皆さん少なからずお持ちだと思います。

少し一般論になることをお許しいただいて、手術を選択する場合の大まかなアウトラインを記述させていただきます。
1、緊急性が高く、手術しなければならない場合
脳の大出血や、開放性の骨折、腹腔内出血などで緊急性が高い場合は有無をいわさず手術したほうが良いと思われます。
2、緊急性が高くは無いが、手術したほうが治癒が見込める場合
アキレス腱断裂などは、保存療法もありますが、一般的には手術のほうが回復もよく、競技復帰も見込まれます。
3、手術を必ずしも必要とはせず、保存で経過を見る意味があるもの
多くの慢性的な腰の疾患や肩関節脱臼などは、手術しなくても症状がおさまるケースも多く見られます。

おおまかに分けましたが、実際に病院やドクターによっても治療のアプローチは違いますから、受診した際に手術のメリットとデメリット、手術によって改善が期待される面と変わらないであろう面、手術は早く決断したほうがいいのか様子を見てもいいのか、など手術方法・入院期間・リハビリ期間などに加えて納得いくまで話をしてみると良いでしょう。

受診前に、気になる点をノートに書き出して失礼の無いように質問してみるのも一つの方法だと思います。

解答にはなってないかもしれませんが、ご参考頂ければ幸いです。

15.脊髄損傷と中学柔道 投稿者:池田 投稿日:2005/06/27(Mon) 23:18 No.1032
初めてメールします。私の息子は今、中学3年生の14歳(62KG)で、小学校3年生から柔道をしています。これまでは、遊び感覚だったのですが、キャプテンということもあるのか、やっと最近、柔道で強くなる楽しさ、喜びを感じて、毎日必死に練習をし、めきめき力をつけ、部も個人も県大会出場が決まりました。本人も、生まれて初めて、気合が入り、今まであまり試合を見に行かなかった私も、あまりの変わりように、頼もしく感じていました。ところが先日、練習中の乱取りで自分より30KGも重い生徒に内股をかけたところ、後頭部から倒れたようで、そのまま動けなくなり、救急車で運ばれました。その夜、骨折から復帰する同級生含め、ベストメンバーで県大会に望めたはずなのにと、初めて悔し涙を見せました。私も妻も息子の強い思いに泣きました。当初手に若干のしびれを感じていたようですが、そのまま入院して今2日目で本人は全身に力も戻り、先生からは非常に回復も早いと言われ、県大会に間に合いそうで、笑顔が出てきています。その矢先、主治医の先生から、MRIの結果は、見える範囲で異常はまったく見られません。完治も近いでしょう。しかし、MRIで分かったのですが、息子は脊髄と背骨の隙間が生まれつき狭いので、何も異常ではないが、柔道には向いていないから、これを機会にやめることを進めるというものでした。首を特別鍛えれば別だが、自分の息子ならやめさせますと。私は、この県大会は息子にとって一生で一番大切な経験になると思っています。しかし、これからの未来を考えると深く深く悩みます。もしものときは一生私が面倒見ればいいというものではないし、でも、柔道が大好きな息子の今の思いを考えると、とても胸が痛みます。どちらにしろ生涯後悔するかもしれません。一番いいのは県大会に出場し、何事もなく、準決勝あたりで負けて、柔道はここまでにし、高校では別のスポーツをすることなのでしょうが。首ということで、軽んじてはいけないと思います。何かアドバイスをお願いします。あきらめるべきでしょうか?首を鍛えれば、気をつければ、何とかなるのでしょうか?よろしくお願いします。県大会は7月22日です。

お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。

首や脳は、
命やその後の生活に多大な影響を及ぼすため慎重にならざるを得ない部位です。

実際に格闘技の現場でも首に爆弾を抱えている選手はいます。首を鍛えてリスクをしょって闘っています。

でもそういう人の中で、みんなが成功しているわけではありません。リスクをおかしてもそれを超える何かがあるかというと、本人の戦う気持ちを満足させることは出来ても、それ以上のものがあるかどうかは微妙です。

幸い、息子さんは中学生。
まだまだ生きがいや人生の方向という意味で選択肢はたくさんあるでしょうし、柔道だけが生きていく唯一の道ではない、ことは成長とともに気がついていくことでしょう。
(もちろん、柔道で強くなることで人生を切り開く生き方ももちろんありますし、それはそれで素晴らしいことです。)

現実的に試合となれば、もし私が親ならばまず医師の診断書を持参して監督、大会主催及び審判に伝えるでしょう。

早めのストップや、危ない場面があったら即危険という条件で試合に参加する、ということが許されるかどうかはわかりませんが、情報としては伝えておくべき内容でしょう。

リスクを覚悟で前に出るのも、リスクを感じて一歩引くのも、どちらもとても勇気のいることです。

大会に出れなかったことと、大会で何か後遺症を負ってしまったこと、後悔する大きさはまったく違います。

本当に難しい問題ですが、親だからこそ出来るアドバイスを大切にして下さい!