綾のFUNKY DAYS

14、花
13、悲 鳴
12、強 人
11、+ α
10、成長
9、言葉
8、友達
7、無 力

6、魅 力
5、笑 顔
4、娘vs私
3、女性最強格闘家

2、再 会
1、宿命...?







元キック世界王者、三井 綾FUNKYDAYSの感想、応援メールはjapan@kakukuri.comまで

写真:三井 綾、ゴッドファーザーオブソウル、JAMES BROWNに会う!まさしくFUNKY。


14、花

女性は何歳頃から花束をもらうと嬉しくなるのだろう?

日本人には日常花をプレゼントする事があまり習慣化していない気がする。

大勝負、イベントみたいな感じかな?

家に外国人の知り合いがたずねてくるときにはそれが礼儀かのように花をプレゼントしてくれる。

大きな体にラフないでたち、手にはバラ一輪!やることが違う!!かっこよすぎる!!

10代の頃試合でファンの方から花束を沢山もらった。

しかし花の美しさまでは目に止まらず、家に持ち帰ると母がたいそう喜んだ。

入院中も部屋に入りきらない程花をいただいた。

嬉しかったが反面淋しさもあった。

枯れていく淋しさ…自分の精神状態で物の見方が変わるのかも。

20代半ばに近づくにつれ花束をもらうと嬉しくなってきた。

花屋の前で足が止まる。花を買っていこうかな。

心に余裕が出てきたってことかな。


13、悲 鳴

洗濯が終わった後の洗濯機に手を入れた瞬間、何かが指にふれた。

明らかに衣類ではない。身の毛がよだつ感触。

「何…?」

恐る恐る中をのぞいてみる。

「えっ!?何よ?」

認識不可能。

一瞬にして私の心拍数を上げた正体は、使用済みの温湿布!

30分間洗濯機の中で回り続けた湿布は、

几帳面な形、繊細な毛で覆われた表面。などの姿はどこにもなく、

結婚何年目にしてそこまで変われるの?とばかりに変貌した姿。

厚さは10倍以上に膨らみ、直角な角は繊細な毛と共に粘着部分に飲み込まれて丸まっている。

湿布よ、あなたは私達の体をいたわってくれるはずではないのですか?

逆に心拍数を上げるようなことはしないでください!

と言うか、お風呂に入る前にゴミ箱へ捨ててください!

お脱ぎになった服についていますよっ旦那様!!!!!

なんて確認しない私が一番いけないかっ(^^ゞ




12、強 人

初めての出会いはアメリカロサンゼルスの試合会場。

「はじめまして、加藤と申します。」

格闘界で”加藤”といったら大道塾無差別級チャンピオン、加藤清尚選手。

振り返るとそこには加藤選手がいた。

雑誌でしか拝見したことはなかったが、雑誌で見る試合中の闘志あふれる表情とは一転

さわやかな風が吹いていた。

加藤選手は私の試合を見ていてくれたとのことで深々と頭を下げてくださった。

よく、虚勢を張ることで強さを表現している人がいるけれども

強さより人格が上回っている人を目の当たりにしたほうが全てにおいて感服させられてしまう。

もちろん加藤選手は後者そのものだった。

その後、私に再度アメリカでの試合が決まり、同じ試合に加藤選手も出場が決定していた。

が、私は相手の理由から出場がキャンセルになりアメリカへ渡ることはなかった。

そう、この試合直後加藤さんはアメリカで事故にあってしまう・・・

事故のことは関係者の方からと、雑誌で知ったがショックで言葉も出なかった。

何年か過ぎ、私は病院のベット上にいた。

毎日が辛く希望さえも失いかけていたとき、加藤選手から手紙をいただいた。

経緯はどうであれ、本当にうれしかった。

しばらくすると今度は骨によいからとサプリメントを送ってくださった。

雑誌で加藤選手が試合に復帰したことを知ったとき、

何の涙かわからないが一人で泣き続けた記憶がある。

今考えると、真っ暗な未来に一筋の希望を見つけだせた瞬間だったのかもしれない。

後の加藤選手の活躍は私が言うまでもなく、すばらしい。

格闘技に限らずいろいろな世界で”結果”を出す事は難しい。

”結果”は時間と共に”自らの足跡”に変わる。

自ら納得できる足跡にするために、選手は日々相当な努力をしている。

その努力が湧き出る自身につながり、オーラとして周囲が感じ取る気がする。

加藤選手はどれだけの怪我から這い上がってきているのか想像の域を超えている。

そして今、なんの縁からなのか主人の病院で主人とリハビリを兼ねたトレーニングをしているそうだ。

どこまで、強くなろうとしているのだろう・・・。

本当に凄い・・・。

私が感じたことの一つにこんなことがある。

完治する怪我を追った人は自分の怪我や手術に関して話したがる。

完治しない怪我を抱えている人は、

一生怪我を背負っていかなければならない現実を受け入れ、

そのすべてが自分自身なのだから人に話すこともない。

加藤選手の努力は格闘家だけではなく、

スポーツ界を超え一般社会にも勇気を与えてくれる。

人間は無限の可能性を秘めていることを身をもって実証しているのが

加藤清尚選手であることは間違いない



11 + α

海外旅行の前日風邪を引いた。

特に病院へも行かずに飛行機へ乗りこみいざアメリカへ!

飛行機が着陸態勢へ入った瞬間、耳に激痛が走り思わずうずくまった。

現役時代に両耳鼓膜を破いているせいもあったのか、左耳鼓膜が破れた。

客室乗務員さんいわく、風邪を引いていると気圧の変化で耳を傷めるという。

アメリカへ着き体調が思わしくない・・・

しかしここは待ちに待った旅行ともあって気力で風邪を乗り越えようとがんばった。

食事はステーキにマッシュポテト。ピザにコーラ。ハンバーガーにフライドポテト。

空腹感は満たされるが何かが足りない・・・

主食は何か?食事か?おやつか?

そんな疑問を持ちながら食事を摂っていたものだから、風邪で弱っていた胃をさらに痛めた。

寄りによって、ここアメリカで口に大きなヘルペスが!!

気持ち最悪・・・体調最悪・・・

娘が食べる為に日本から持参していたインスタント味噌汁と白米をホテルで食べた。

安堵感が体中を駆け巡る。

最終日前日、友人ファミリーがジャパンタウンへ連れて行ってくれ、うどんを食べた。

確実に風邪が治っていくのがわかる。

夕食は自宅でごちそうになった。

カリフォルニア米とオーガニック野菜を使ったバーべキュー、ノルウェーサーモンのマリネ、ドイツの地ビールにワイン。

おいしい・・・アメリカへきて初めてため息が出た。

体が弱っていたことが手伝い食文化の違う地で「食」について考えることが出来た。

確かにステーキ、ハンバーガー、ピザなどシンプルでおいしい。

しかし、主食を米とする日本人の私には物足りなさと胃の重たさが残った。

人は空腹感を満たすだけ栄養を摂るだけでは満足しないのだと感じた。

そこには+α米を食べるということで得られる、気持ちの満足が満たされていなかった。

例えば、 

ただお金持ちになるだけで幸せか?

ただ有名になることだけで幸せか?

そうではなく

お金持ちになる事で得られること、

有名になる事で得られること、

があって幸せと感じられるのではないか?

ちょっと話はそれたが、食で「胃と脳」が満たされたとき風邪は回復した。

次回は体調万全で来るぞ!!

サンフランシスコ!!!


10 成 長

娘は現在1才5ヶ月。

言葉はまだ話せないものの、知能、感情、行動といったものはかなり発育した。

動きが活発になると、当然行動範囲が増えこちら側の想像以上の動きをする。

高いところから落ちたり、顔から転んだり。

なのに、怪我ひとつしない。

してもせいぜいすり傷、打ち身(打撲)くらい。

その転び方を見ていると、転ぶ寸前にうまく力を逃がしているように見える。

まだ骨や関節が柔らかいこともあるがこれが本能なんだなと感心する。

言葉にも興味がでてきているため、いろいろな物を指差しては繰り返し聞いてくる。

「大人に子供と同じ集中力があれば天才になれるはず」

ということを聞いたことがある。

納得。

動作、言葉を繰り返すことで完璧に記憶しているんだなぁ。

格闘技も同じ面があって、技一つ覚えるのに反復練習はかかせない。

私も一つの動きを覚えるのに、何ヶ月間も飽きるくらい反復練習をした。

それでやっと体に染み付く。

なので、何年も格闘技の世界から遠ざかっていても感覚だけである程度は動けてしまう。

これってすごく大切なことなんだと思う。

子供が生きていく成長過程で本能で行っていること。

格闘家(に限らず)が強くなるための太いベースはしっかり”身”につけること。

きっと通じているはず。

子供の成長は本当に勉強になる。




9、言 葉

本を読んでいたらこんな言葉に出会った

「守 破 離」(しゅはり)

物事を学び始めてから一人立ちしていくまでの三つの段階のこと。

「守」は指導者の教えを守ること。

「破」は教えを守るだけでなく破ること。

「離」は指導者の元を離れて学んだことを発展させること。

この言葉に全てがある気がした。

「守破離」がどんなに難しいことか身をもってわかっている。

と同時に、「守破離」がどんなに大切で、人を成長させるのかもわかる。

格闘家のみなさんも「離」で一度は悩んだことはないだろうか?

そんなことをすると、師に対し

裏切っているのでは...

いけないことをしているのでは...

と思ったりもする。

しかし、こんな言葉が存在するくらいなのだから

みんな「守破離」を繰り返し現在があるはず。

「守破離」のその後でこの言葉が生かせるか、生かせないか。

緩やかでいい、常に右肩あがりの人生でいたいですね。



8、友 達

学生時代は友達が欲しいとは特別思わなかった。

女同士、固まってトイレへ行く姿を見るだけで

「一人で行けよ」

なんて思っていた。

だからといって、友達がいなかったわけでもない。

ただ友達に心を開いていたかというと...開いていなかった気がする。

小学生の頃から大人の格闘技の世界を見ていたせいか

同級生が子供っぽく見えてしかたなかった。

そんな環境にいる自分自身に苛立ちさえもおぼえていた。

現在、29歳手前。

やっと、良い感じで年齢がついてきた。

自然体で人に接することができ始めたら、急に女友達が増えた。

みんな濃い!!

己が立っている。

一対一で付き合うことを大事にしているので仲良くなるとかなり深い。

(女三人集まると何とか...って。あながち間違ってはいませんよ)

ひとつ残念なことは、ほとんどの友達が都外在住なこと。

一番仲の良い友達も京都にいる。

京都、山梨、東京、茨城、埼玉、高知...。

決して人数的には多いとはいえないが、

人数ではない、要は中身でしょ!!!



7、無 力

先日あるTV番組を見て無力感に襲われた。

それはある国に住む、スラム街で生きている子供達をみての事。

情報社会の現代で、日本の裏側、秘境などの生活風景を知ることができる。

何もないことが当たり前の中で生活をしている人々を見ると、

もっとこうしたら...あれがあったらもっと楽なのに...と思う。

しかし、それは何でも揃っている私達の生活の目線から見たことであり、最初から何もなかったとしたら苦とは感じていないんだろう。

では、物や情報、生活水準もある国のなかで

15歳にも満たない子供がゴミを拾いながら生計を立て一家を養っていく毎日。

ろくに食事もできず、いつ病気になって死んでもおかしくない衛生環境。

そこには、一般社会との差別問題もある。

いくらその状況から抜け出したいと願っても...叶うのだろうか?

どんな方法だったら救ってあげられるのだろうか?

大金を積んだら...違う。

政治が動いたら...違う。

理想では無く、現実に私には何もできない。

自分がとてつもなく小さい物に感じた。

今現代にこういう人たちが現実にいると認識しかできなかった。

涙が止まらなかった。

同じ地球上の人間。

全てが平等になる日を願うばかり。


6、魅 力

いつも笑顔が絶えず、周りの人を明るくしてしまう人を見ると

「この人はどんな辛い経験をしてきたのだろう?」と思う。

辛い経験を乗り越えてきた人は、底抜けな明るさを持っていると感じている。

そしてその明るさには、思いやりがつまっている。

そんな格闘家に出会った。

先日、NKB日本バンタム級チャンピオンに再び返り咲いた、中野智則選手。

中野選手とは、メディカルトレーニングで知り合った。

初めて会った印象は

「明るくて、オープンな人だなぁ」

だった。

これは私が初めて主人に出会ったときの印象と同じ。

トレーニングにも初めてとは思えないほどなじみ、初日にしてムードメーカーになっていた。

出会ってまだ月日も浅いのだが、知れば知るほど面白い。

私が知っている中野選手はまだ極一部なはずだ。

しかし凄く人間力を感じる。

昔、あの大山総裁が

「男は、金脈じゃないよ、人脈だよ。」

と言っていた。

わたしも男性は人脈力と同姓から慕われているかどうかが大事だと思っている。

中野選手の人脈力は凄い。

先日のタイトルマッチでは中野選手の周りには層々たるメンバーが何人もいた。

あの入場を見たとき久しぶりに感動した!

試合は格闘技の美の一つとされている

「小が大を制す」

そのものだった。

試合内容は満足していないとの事だったが、

リング上の中野選手は大きく、そして輝いていた!

中野選手、格闘家としてだけではなくそれ以上の注目株No1間違いなし!!


5、笑 顔

毎週土曜日の格闘技メディカルトレーニングにはいろいろなジャンルの格闘家が集まってくる。

気が付いたら、各ジャンルのチャンピオンたちも数多い。

メディカルトレーニングでは脳・神経系のトレーニングやバランストレーニングがメインのため、初めて行う動作に四苦八苦している姿も少なくない。

にもかかわらずみんな笑顔が耐えない。

失敗しても
「うお〜、できね〜」
「くっそ〜、むずかしい〜」

みんな笑っている。

もう一つのメインともいえる、マススパー。

いろいろな格闘ジャンルが集まっているから、もちろんルールもさまざま。

お互いで話し合いルールを決めるのがうち(メディトレ)のルール。

空手家が柔術をしたり、キックボクサーが空手ルールで戦っている。

ここでもみんな笑っている。

決してトレーニングは楽ではないと思う。

なのに笑顔が絶えない空間。

本当にみんな楽しそう。

私は手術の後遺症で、制限される動作がある。

しかし、今まで一度として悔やんだこともなければ、過去に戻りたいと思ったこともない。

それよりも前を向いて、今自分に出来ることは何かを探しながら進んでいく事だけだった。

先日、その気持ちが一瞬とぎれた。

トレーニングクラスに多くのチャンピオンクラスが集まった日のことだった。

技術、意識、雰囲気、全てが最高に高かった。

「一時間、いや30分でいいから現役の時のように動けたら・・・わたしも一緒に動きたい。」

そう思った。

笑顔が生み出す不思議な力。

初対面どうしでも緊張しながら笑顔で競い合っている。

笑顔が絶えないからみんな全てに関して吸収が速い。

その日のトレーニング解散になるまでみんな笑って、また一週間後笑顔で集まってくる。

いごごちの良い最高の空間。



4、娘vs私

子育てをしていると忍耐が必要。

24時間子供から目が離せない。

立って歩き始めてから、全てが面白いらしくいたずら(娘は真剣)が絶えない。

ちょっと目を離すととんでもないことをしている時がある。

疲れがたまってくると、子供を遊ばせながらついウトウトしていまう。

子供はそんな私を見つけるなり、甘えてくる。

さっきまで一人で遊んでいたのに〜...。

睡魔...子供...WINNER睡魔!!

娘は次の手に出てくる。

甘えてもダメか!とばかりに、頭突き、馬乗り、時には鼻の中に自分の指を入れてくる。

そんな突然の行動に「うわ〜っ」と声を上げるとそれが面白いらしく、繰り返す。

勘弁して〜...

それでも私が起きないと、さすがの娘もあきらめる。

その後、ハッと目が覚める。

5分位だが深く寝てしまった

あっ娘は!?

部屋の端で、どこから見つけてきたかわからない”ぺこちゃんキャンディ”をくわえながら遊んでいる。

なんとたくましい!!

さてと、背伸びを一つ。

「あ〜そぼっ!」

手が熱い(子供の眠いサイン)。

あ゛〜寝てしまった。

私も一緒にもう少し...と思いきや、時計を見ると洗濯物を取り込まなくては...

夕飯の準備をしなくては...

結局、毎日が娘のペース。



3、女性最強格闘家


我が家にはよく音楽が流れている。

ある晩、主人が音楽を聴きながら、PCで音楽のサイトを見ていた時のこと。

「あれ?この人知ってる?」と主人が言った。

誰かと思い、画面をのぞくと...一瞬誰だかわからなかった。

Lucia Rijker...!? ルシアライカだ!!

ルシアライカといえばその強さはあえて私が言うまでもなく、数々の伝説を残している選手。

高校生当時の私には雲の上の上のそのまた上の存在で、

女性では試合相手がいなかったため、男性の選手と試合をしていた。

そんな姿に憧れを通り越しただただ驚いていた。

ただ、一度だけ当時高校生の私にルシアライカとの試合の話があった。

ある大舞台での試合だった。

結果、私の戦績にルシアライカ戦は刻まれることはなかった。

残念...。

で、そのルシアライカが載っていたサイトというのは、

アメリカの音楽業界で最も権威のある賞『グラミー賞』の関連イベントのプレミアムパーティでの一コマ。

ルシアライカの他はもちろんアーティスト。

草々たるメンバーが揃っている。

その中で、ルシアライカが一人ファイティングポーズをしていた。

かっこいい〜。相変わらず筋肉はすごい!つよそ〜!

写真で見る限り昔の荒々しさは消え(場所が場所だからかな?)すっごく綺麗になっていた。

ルシアライカを見たのは何年ぶりだろう?

格闘技以外の場で見れたことがすごく嬉しかった。

改めて彼女の偉大さを認識した。

今ある女子格闘界も、本物の女性格闘家がいたからこそ切り開かれた世界。ルシアライカもその一人。

日本で白黒のTVだった時代、女性格闘技がショーとして放送されていたことを知っていますか?

今では女性格闘界のジャンルも増えましたがルーツを探ってみるのもきっとおもしろいですよ。


2、再 会

先日、自宅に新田明臣選手が来た。

新田選手と私は、以前同じキックボクシングの連盟に所属していた。

試合会場ではよく顔をあわせていたが、一度も話をした事はなかった。

主人に会いに来るとはいえ、こんな形でしかも自宅で顔をあわすなんて...緊張する。

何を話したらいいのだろう?

現役時代の私をリアルタイムで知っている人と話をするのが苦手なのだ。

なんだかはずかしい。

そんな私の気持ちをよそにチャイムが鳴った。

新田さん「こんばんわ。お久しぶりです。なんだかはずかしっすね...」

私「こんばんわ。お久しぶりです。はずかしいですね、ははは...」

その後、二言、三言会話をしたと思うが緊張していたせいで覚えていない。

ただ、12年前の印象とまったく同じ新田さんだった。

強いのにいかつくなく、とても物腰が柔らかい。

引退後8年近く私の格闘技ライフは空白になる。

しかしその間もただひたむきに、強くなり続けていた人がここにいた。

いまでは、誰もが認めるトップ選手だ!

次の日試合が控えていたため「よーし、明日はガンバルぞっ」と言いながら帰っていった。

今でも格闘技界で活躍している姿を見ると凄くうれしくなる。

頑張ってください、新田選手!!



1、宿命...?

武道、格闘技に10才からかかわり花嫁衣裳を夢見る時から、「格闘家とは絶対に結婚しない」と決めていた。

理由は一つ。

『私生活くらいは格闘技から離れたい』ただそれだけだった。

格闘家を引退し8年になる現在はというと...主人の仕事柄、格闘家の皆さんと接する事が非常に多い。

現役の時よりも格闘家の友達も増えた。

当時私が表現の場としていた所で、今は主人が表現の仕方は違えども自分の居場所の一つとしている。

う〜ん。とっても不思議。

こんなにも長い間格闘技に携わっていくとは夢にも思わなかった。

現役の時とは違った角度から格闘技の世界を眺めてみて見るのもまた面白い。

これから何年、いや何十年もこの生活が続くのだろうなあ...宿命かも。