女性格闘家への5つの質問


憧れのSHEILA Eさん(musician)と

女子総合格闘技,女子ボクシング,女子空手・・・など今女性格闘技の新たなブームが起きています。競技自体は女性のみであっても練習は男性と一緒という方たちがほとんどでしょう。そこで、日頃女性たちがどんな事を思い練習をしているのか?女性にとっての格闘技とは何なのか?今後の女性格闘界の普及と需要を考え下記のようなアンケートを行っています。

私は、現役を引退し第一線を退きました。その後怪我を克服し、リハビリを兼ねた練習そして試合会場へ足を運び女子格闘技を観て感じたことがあります。それは今の現状(女子格闘技ブーム)がいつまで続くのだろうか?と言う不安です。私が選手として試合をしていた頃よりも女性選手が試合を行う場が明らかに増えていますし、競技人口も増えています。それはとても喜ばしいことです。しかし、中を見て見ますとあまりにも力の差が大きいこと、その力の差が大きい同士での試合が普通になりたってしまうことに違和感を感じます。興行を成り立たせるために話題性のあるカードが組まれる事はごく普通のことです。そこで思うのが強さ云々の前に、選手として最低限自分自身の体を守れる体力をつけほしいということです。今は、話題性のみが取り上げられる場面が多く目に付きますが、今後選手自身が何の改善も行わないとしたら、そう長くは体がもたないでしょうし、せっかくの女性格闘界も先が見えるようにも思います。皆さんより少し先に同じ思いをし壁にぶつかりながらも強くなろうと頑張っていた者として、今後の女子格闘界がより明るい未来になるようにお手伝いできたらと思っています。
 マスコミや雑誌などに取り上げられている女性格闘家のみなさんの他にもたくさんの女性格闘家のみなさんが強くなろうとがんばっています。そんな格闘技を愛する女性のみなさんの貴重なご意見を是非聞かせてください。


Q1 格闘技を始めたきっかけは何ですか?
1 両親がしていたから
2 運動不足の解消と困難への挑戦です。
3 何もしない毎日がつまらなかったから
4 「見るのがおもしろい」から「やってみたい」へ。
5 観戦しているうちに、なんであの技がきくんだろう?とか、どうやったらあーなったんだろう?と思ってきてやってみるに限る!と思った。

6 若いころから興味はありました。でも、女性が武道や格闘技をやれる雰囲気のある時代、環境ではありませんでした。結婚し、子供が道場に通うようになり、同じ興味を持ちたい、というのとやはり熱い思いをぶつけてみたくなり、始めることとなりました。
 強く(特に精神的に)なりたいと思っていたからです。

          
Q2 あなたにとって格闘技の魅力とは何ですか?
1 相手が必ずいて練習を共にするだけで親近感がわいてきたり、すぐに仲良くなれたり!あと私の場合は身体を健康に保つことが出来るし、身体だけでなく精神的にも強くなれるところなどです。
厳しさと、きちんと向かい合う事で心のコ ントロールの訓練になっていると思います。団体競技や結果が余り ハッキリ出ないモノで は、私のような者は、自分の本当の心を逃がしてしまうので、この厳しさが魅力で しょう か。また、人 の素の姿が見え易いのも魅力です。
3 ・・・なんでしょう?1つのパンチがヒットするだけで嬉しくなる。なんででしょう?
4 怖さ、痛さをしのぐ爽快感?! がんばった分だけ自分の肉体、精神が共に強くなる実感をリアルに感じます。見る側から言うと、身体ひとつでのぶつかりあいのシンプルさになぜか心熱くなります。人間の本能?!
5 やっていくうち、得意なものを身につけて自信をつけていって体が強くなると同時に心も強くなってくる事。克服しよう、乗り越えようと努力する姿勢が出てくる事。
6 自分の体力を持続させること
精神力の弱さを鍛えられること心に緊張感を持たせられること
7 自分が シンプルになれること でしょうか。道具とか 肩書きとか やらなくちゃいけないこととか仕事とかとりあえずすべてを 忘れられること。自分の弱さを素直に認める(しかない)ようになること。 かな。


Q3 男性と練習する際に気をつけていることはありますか?
1 特に気にしている事は無いです。
2 打たれ弱い男性は、力で返して来る 事があるように思います。圧倒的な体力差には危険を感じますのでムキにならずギブアッ プする事。そして、それだけの体力を持つ男性に尊敬の念を持つのを忘れない事です。 ま た、一緒に練習させてもらう時に 足手まといにならないように、とは思っています。           
3 相手に女性を意識させないように。(でもある程度手加減していただかないと痛い・・・)
4 少し力を落としてもらい、パワーではなく技を たくさん出す練習をする。
5 女を意識してもらわないようにする。多少痛くても「大丈夫!」と頑張ってみる。
6「『女だから』手を抜いてやらなくちゃ」と思わせないこと
7 有段者相手の方が 安全。白帯や初心者程度の男性と組むと 加減を知らなかったり気持ちがヒートアップする人だったりするので自分が怪我をしないように(あまり相手を刺激しないように) 気をつけます。


Q4 女性格闘技が発展していくためには何が必要だとおもいますか?
1 やる人も知っている人もいるけど、どんなことをするのかとか、全然経験がなくても出来るということや、痛い事をしているだけではないことなどがわかってもらえるようにし皆に知ってもらうことが大切だと思う       
2 やはり目標にしたくなるような、憧れの選手の存在が底辺を広げる一番の原動力になると思います。        
 3 まず女性の人口を増やしたい。競技人口が多いほど上を目指したくなるんだと思う。
4 競技人口の増加。各ジャンルとの交流。レベルアップ。選手として生活できる待遇。
5 女性がスポーツ感覚で気軽に入れる環境作り。そうすれば競技人口が増えていくだろうから。
6 男性には男性の、女性には女性の生物的な違いがあると思います。異性で肩を並べるのを目標にするのは危険だと思っています。ウェイト制と同じく、個人個人の技量、体格等を考え合わせた上、練習プログラムを考えたり、試合を組んだりが必要と思います。

7 競技人口が増えることでしょうね。

 

             
Q5 あなたの理想とする道場、ジムとはどんなものですか?

1 いろいろなタイプの人がいたり、ライバルであるけれど、皆で励ましあいながら成長していけ、様々な器具が揃っている設備がよく、入っていきやすい雰囲気のジムがいいです。できればお金も安い方が行きやすいかな!
2 家から近い事!に 越した事はないのですが・・基本的に私はハードにはこだわりません。なじめる雰囲気とか、一緒に練習する仲間がいる事が理想です。
3 頼れる先輩がいる。つながりを大事にする。
4 打撃、組み技、ともに同じところで学べて低料金(笑)女子の人数がある程度いて、一緒に練習できる。いろんなスクールがある。
5 自分が学びたい事を学べるところ。格闘技のスーパーみたいなところがあればいいなぁ。スーパーってところがみそ。気軽に入れて低価格って事。
6 4番と重複してしまいますが、
    
*個人個人の技量、体格などを考え合わせた上でのプログラムで練習できる道場
    
*全員が同じプログラムであっても段階を追った到達目標をそれぞれが会得できる体制
    
*怪我・病気に対する正しい知識、対応のできること
    
*道場生・ジム生が道場・ジムを守り後進のものに正しい内容を伝えていこうと思えること
   *金儲け主義でないこと

7 中年部(30歳以上)の盛んな道場。30代の鍛え方を 知りたいです。